集中力を高める5つのポイント

　3月になり、この先の勉強についていろいろと考えられている方が多くおられることと思います。どのような学習方法においても『集中力』によって、効果をさらに伸ばすこともできれば、逆に全く成績に反映されない生徒さんもいらっしゃいます。今回は『集中力を高める5つのポイント』についてお話したいと思います。

　※『集中力』とは

　「1つの事柄に注意を集中して物事に取り組む能力」のことを『集中力』といいます。つまり『能力』なので、鍛えることもできれば、失うことだってあります。では『集中力』を高めるにはどうしたらいいでしょう。　結論から言うと、

　　『集中力を高める』＝『脳を活性化させる』

ということにつきます。人間の脳というのは、『体調』や『メンタル』に大きく左右されます。したがって、集中力を高めるには、体調とメンタルを整える必要があります。では何に気を付けて日々の生活を行えばよいのでしょう。

　① 十分な睡眠をとろう

　人間は体が資本です。ですから最大限に能力を発揮するためには、体調を整える必要があります。十分な睡眠をとり、脳や体を休めることで、次にがんばる活力が生まれます。また、人間は元来、明るい間に活動する動物ですから、夜間に寝て、起きてから日の光を浴びることにより、自律神経が保たれ、元気に生活できるようになります。

　また、人間の記憶は、寝ている間に整理され、脳に定着していきます。このことからも、学生の間は、少なくとも6時間から7時間ほど寝るようにし、朝は早めに起きる習慣をつけることが大切です。実際入試を考えても、入試は午前中から始まるので、試験中に脳が活性化するためには、十分な睡眠をとり、早く起きることを日々習慣としていくことが重要です。

　② 食事のタイミングと量に気を付けよう

　少々おなかがすいているくらいの方が、実は一番集中力が高まります。したがって、テスト前であったり、これから勉強をするという時に満腹にしてしまうと、脳が働かなくなり、集中できなくなってしまいます。集中したいときは、どのタイミングで食事をするか、また、食事の量を腹8分目を目安に、食べ過ぎないことが集中力アップのカギとなります。また、食事の内容もバランスよくとることが大切ですが、俗に脳にいいとされる食べ物を参考までにあげておきます。

　(1) ブドウ糖(白米・バナナ等) ⇒ 脳のエネルギー

　(2) ビタミンB(赤みの魚・豚肉) ⇒ 疲れをいやす・記憶力の向上

　(3) カフェイン(コーヒー・紅茶) ⇒ 眠気の除去

　(4) DHA(青魚) ⇒ 認知機能の向上

　いずれの場合も、取りすぎは逆に良くないことがありますので、お気を付けください。

　③ 適度な運動

　テスト前や受験期など、ずっと机に向かいがんばると、忘れがちになるのが『運動』です。実は体を動かすことは、脳の活性化につながります。ウォーキングやストレッチ、ジョギングや簡単なダンスなど、疲れない程度の運動を15～30分ほど行うことで、脳が活性化し、リフレッシュすることができます。

　④ 環境を整える

　勉強をしている机の周りはどうなっているでしょう。集中して勉強するためには、近くにスマホやマンガを置いておかないのはもちろんですが、目の届くところに気になってしまうものを置かない工夫が必要です。また、机の上が雑然としていると、意外と知識が頭の中で整理されず、雑然としてしまう傾向が見受けられます。集中して勉強するためには、整理整頓し、気になりそうなものは置かないことが重要です。

　音楽も意外と集中力に影響します。よく音楽を聴きながら勉強している生徒さんがいますが、大好きな音楽の方に気を取られ、勉強の方に身が入らなくなってしまいます。実際、本当に集中していると、何も聞こえなくなってしまうものです。もし、何か聞きながらやるのであれば、歌詞がないクラッシックや静か目のBGMなどが良いでしょう。

　⑤ 休憩時間の使い方

　勉強と勉強の合間に何をするのかも、そのあとの勉強に大きく影響します。休憩だからと言って、テレビやスマホを見たり、マンガを読んだりするのはあまり効率的ではありません。理想は頭を使わず、ぼんやりするのが一番いいです。何も考えずぼーっとするのは、実は難しいことですが、次の勉強のために脳を一度休ませるのが一番良いとされています。しかしながら、友人からのLineが気になるなど、逆効果な場合もありますので、もしスマホ等を使うのであれば、最小限にとどめる努力が必要です。

　最後になりますが、今回お話した5つのポイントは、あくまでも目安です。いきなりすべてを実行するのはかえってストレスを抱えてしまう場合もあります。しかしながら、目標が高ければ高いほど、5つのポイントを意識し、少しずつでも改善していければ、確実に目標へと近づけることでしょう。

　勉強や学習などについて、何かご相談あれば気軽にお問い合わせいただけると幸いです。