“解けなかった問題”を3色に。次のテストで同じミスを減らす復習法
こんにちは。オンライン家庭教師のゆうじです。
問題集やテストで間違えた問題を、もう一度ノートに解き直す。
きちんと復習したはずなのに、次のテストでも同じようなところで間違えてしまう。
『勉強あるある』ですよね?
もしかすると、見直したいのは復習の量ではなく、『間違えた理由に合った復習ができているか』*かもしれません。
知らなかったことと、計算の途中で間違えたこと、問題文を読み違えたことでは、必要な練習が変わります。
今回は、日々の問題集や定期テストで使える「間違いを3色に分ける方法」を紹介します。色分けを入り口にして、自分に必要な復習を見つけていきましょう。
〇全部の問題を、同じように解き直さなくても大丈夫
間違えた問題を、最初から最後まで書き直す。その練習が必要な場面もあります。
ただ、毎回すべての問題に同じ時間をかける必要はありません。
例えば、用語を一つ思い出せなかった問題なら、まず取り組みたいのは、その知識を思い出せるようにする練習です。
通分の途中で間違えたのなら、どの操作で崩れたかを見つけ、その部分を練習したいところです。
復習を始める前に、少しだけ立ち止まってみてください。
「この問題は、どこで、何ができなかったのだろう?」
ここがはっきりすると、次にやることも選びやすくなります。
〇間違えたところを、3色で分けてみよう
用意するのは、3色のペンです。
色は好きなもので構いませんが、ここでは次のように分けます。
色間違いの種類、例えば
赤:知識の不足・思い出せない用語、公式、物質の性質が出てこなかった
青:計算・書き方のミス符号、通分、転記、途中式で間違えた
緑:問題文の読み違い条件や、何を答えるかを取り違えた
問題全体を塗る必要はありません。間違いが起きた式や、読み落とした言葉に、小さく印を付けるだけで十分です。
その横に、「分子に掛ける式を間違えた」「すべて選ぶのに、一つだけ選んだ」などと、理由を一言添えておきましょう。
一問に二つの色が付いても大丈夫です。原因が分からないときは「?」を付けて、先生に相談してください。
3色は、復習の方向を考えるための目印です。きれいに分類することに時間をかけすぎなくてよいのです。
〇赤のミスは、知識を「思い出して説明する」練習へ
用語や公式を忘れていたとき、解答を読むと「ああ、そうだった」と感じますよね。
そこで、もうひと手間。教材を閉じて、今確認したことを自分で説明してみてください。
見れば分かることも、何も見ずに取り出そうとすると、意外と言葉が出てこないものです。この「出てこなかったところ」が、次に確認したい部分になります。
一つの答えを、周りの知識とつなげる
例えば、無機化学の「塩素」に関する問題で間違えたとします。
正解の選択肢を覚えるだけで終わらず、紙の中央に「塩素」と書いて、次のような項目を思い出してみます。
どのような性質があるか。
どのように作るか。
どのように集めるか。
どのような反応をするか。
さらに、「なぜその方法で集めるのか」まで説明できるか、確かめてみましょう。
私も、テーマを一つ決めて、そこから関連する知識を書き出す勉強方法を生徒に伝えています。何を覚えていて、何が抜けているのかを確認するためです。
最初から広い範囲をまとめなくても構いません。間違えた問題に関係するところから、小さなまとまりを作っていきましょう。
復習は、次のように進められます。
必要な知識と、その周辺を短く確認する。
教材を閉じて、口頭や白紙で説明する。
抜けていたところを確かめる。
翌日など、時間を空けてもう一度思い出す。
最後に短い類題で、その知識を使えるか確認できるとよいですね。書き出すだけでなく、問題の中で取り出せるかも見ておきましょう。
〇青のミスは、「気を付ける」を具体的な動作に変える
計算ミスをしたとき、こんな反省を書いていませんか?
次は計算ミスに気を付ける。
気持ちはよく分かります。ただ、次の問題を解くときに、何を変えるのかが少し曖昧です。
もう一段、具体的にしてみましょう。
分数式はややこしいので、見直しながら解く。
これでも、「どこを、どう見直すか」が残っています。
例えば通分なら、ここまで決めてみます。
分母を因数分解して、共通因数を確認する。共通分母を決めたら、それぞれの分子に何を掛けるかを書いてから、分子をまとめる。
これなら、次に取る動作が分かります。
間違えやすい操作を、途中式に残す
例えば、次の計算を考えてみます。

共通分母は (x(x+1)) です。右側の分数は、分子と分母の両方に (x) を掛けます。

頭の中だけで通分すると、分子に掛ける (x) を落としてしまうことがあります。そこで、慣れるまでは「何を掛けたか」が見える途中式を残します。
大切なのは、自分が間違える場所に、確認できる手順を置くことです。
符号を落とすなら、括弧を外す一行を省略しない。数字を写し間違えるなら、元の式と写した式を照合する。
原因が分かったら、その操作を含む短い問題で練習しましょう。長い問題を丸ごとやり直す前に、直したい部分に絞って取り組めます。
〇緑のミスは、短い文を「自分の言葉で言い直す」
読み間違いに対しても、「次はちゃんと読む」だけでは、取り組み方が決まりません。
まずは短い一文を読んで、直後に内容を言い直してみましょう。
例えば、
誤っているものをすべて選びなさい。
とあれば、
正しいものは選ばず、間違っているものを、個数を決めつけずに探す。
と言い直します。
また、
少なくとも一つ含む。
なら、
一つ以上あればよい。二つ以上あってもよい。
と確認できます。
自分の説明と元の文を比べると、どこで意味が変わってしまったかを見つけやすくなります。
自分が読み違えやすい「文の型」を知る
次のような表現は、並べて違いを確かめておきたいところです。
「正しいもの」と「誤っているもの」
「一つ選ぶ」と「すべて選ぶ」
「少なくとも一つ」と「ちょうど一つ」
「以下」と「未満」
短い文をいくつか使って、正しく言い直せたもの、取り違えたものを記録してみてください。
「自分は否定の表現を見落としやすい」「個数の条件を読み違えやすい」と分かれば、本番で確認する場所も具体的になります。
なお、言葉の意味そのものを知らなかった場合は、赤の知識の復習も必要です。読み違いだと思っていたものが、用語の理解不足だった、ということもあります。
〇色を付けたら、「次にすること」を一つ決めよう
色分けが終わったら、次の行動を一つだけ決めます。
問題集の余白に、これくらい残せれば十分です。
・今回の原因と次にすること
赤:塩素の捕集法を思い出せなかった性質と捕集法の関係を、教材を閉じて説明する
青:通分で分子に掛ける式を間違えた何を掛けるか、途中式に書いてからまとめる
緑:「誤っているもの」を見落とした解く前に、何を選ぶ問題か言い直す
そして、翌日や次の授業で、解答を見ずにできるかを確かめます。
知識なら説明してみる。計算なら短い類題を解く。読み取りなら同じ型の別の文を言い直す。
できなければ、もう少し小さな段階に戻れば大丈夫です。復習の目的は、やり直したページを増やすことではなく、次に自分でできることを増やすことです。
〇まずは、今日間違えた3問から
最初から、すべての間違いを細かく記録しなくても構いません。
今日間違えた問題を三つ選んで、
「なぜ間違えたのか」
「次に何をするのか」
を、一つずつ考えてみてください。
私が指導で大切にしているのも、点数だけで判断せず、どこで解けなくなったのかを確かめることです。そのうえで、知識を整理するのか、計算の手順を練習するのか、読み方を確認するのかを、生徒に合わせて考えています。
「また間違えた」で終わっていた一問も、原因が見えれば、次の練習を選ぶ材料になります。
まずは一問、間違えたところに色を付けることから始めてみませんか。
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