秋から始める過去問演習のコツ
2025/8/10
過去問は“解くだけ”では意味がない!秋の演習法
「そろそろ過去問、始めなきゃ…」
そんな声が聞こえてくるのが秋。夏に基礎を固めた受験生にとって、過去問演習は“実戦力”を鍛える最重要フェーズです。
でも、ただ解くだけではもったいない!過去問は「教材」として使い倒すことで、数学力が一段と伸びます。
なぜ“解くだけ”では伸びないのか?
過去問を解いて、答え合わせして、「あー間違えた…」で終わっていませんか?それでは、ただの確認作業。厳しい言い方をすると、残念な勉強法😞です。
伸びる生徒は、過去問を「分析・再構築」しています。
「分析・再構築」って何?と思われた方へ。
「分析・再構築」は、以下の3点に要約されると私は考えます。
①出題の意図を読む:「なぜこの問題が出されたのか?」を考える
②解法の型を整理する:「この問題はどのパターンに属するか?」を分類する
③ミスの原因を深掘りする:「計算ミス?理解不足?時間配分?」を明確にする
では、どうやったら、上の①②③ができるのでしょうか?
以下に、過去問演習の進め方を提案してみました。
少し長くなりますが、ぜひとも最後まで読んで頂ければと思います。😊
秋の過去問演習:3ステップ
ステップ①:大学別の傾向を把握する
まずは志望校の過去問をざっと眺めて、出題傾向をつかみましょう。
(つかみ方のコツ)
・分野の偏りに注目する。(数列が多い、ベクトルが頻出、など)
・記述力が問われるか/計算力重視かを見分ける。
・難易度と時間配分のバランスを見極める。
この段階で「戦略」が決まります。👓
ステップ②:時間を意識して本番形式で解く
秋以降は「時間内に解き切る力」が重要。
どうやって鍛えるかというと…
・本番と同じ時間で演習する。
・問題の取捨選択を練習する。
・解けなかった問題は“後回しする”力を鍛える。
上の3つを意識して取り組みたいところです。👍
ステップ③:解きなおし+類題演習で定着させる
間違えた問題は、解き直しだけで終わらせないこと!
(解きなおし+類題演習の進め方の例)
・類題を探して複数回演習する
・解法ノートに、型と注意点をまとめる
・1週間後に再度解く
この「反復と整理」が、得点力に直結します。
また、単にステップ①②③を実行するにとどまらず、冒頭に述べた「分析・再構築」①②③を意識して分析していけば、かなり合格に近づけるのではないでしょうか。
まとめ:過去問は“教材”として使い倒そう
秋からの過去問演習は、ただの腕試しではありません。
「分析」「再構築」「対話」を通じて、数学力を本質的に高めるチャンスです。
過去問は、あなたの“伸びしろ”を映す鏡。ぜひ、解くだけで終わらせず、使い倒していきましょう!
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