模試で撃沈…からの逆転!数学の復習ルート 第2回

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2025/8/23

第2回:復習の3ステップ——撃沈から逆転するために

前回に引き続き、模試で撃沈してしまった時の対応策、第2弾です。

(前回のリンク)

模試で撃沈…からの逆転!数学の復習ルート 第1回 | 山下オンライン家庭教師のブログ | オンライン家庭教師マナリンク


以下に、「逆転のための3つのステップ」をご紹介します。

Step 1:間違いの“種類”を分ける

まずは、間違えた問題を分類してみましょう。

これだけで、復習の優先順位がぐっと明確になります。

(分類の例)

①計算ミス

焦りや確認不足によるものが多い。

再発防止策が立てやすい。

特に理系の数学ⅢCでは起こりやすいと考えられる。

(対策)積極的に計算練習を取り入れるなど

②理解不足

そもそも概念や定理が曖昧。

基礎の見直しが必要。

(対策)学校や塾の先生、家庭教師に説明してもらい、自力で解けるまでサポートしてもらう

③時間切れ

解ける力はあるが、時間配分に課題あり。

(対策)時間配分はある程度パターン化できる。共通テストだと時間配分の作戦が立てやすい。

④思考停止

問題の意味がつかめず、手が止まるケース。

理解力、読解力の問題にも通じるので、即効性のある対策が立てにくい。

(対策)“考え方”の訓練が必要。考え方の「型」を学ぶことで、少しずつ思考停止が減っていく。またコンディションにもよるので、疲労をためすぎず、規則正しい生活を送るよう心がける。


私自身、D判定を取った模試の復習で、「思考停止」の問題が多かったことに気づきました。

問題文の読み方、誘導の捉え方、そして“何を問われているか”を見抜く力が足りなかったのです。


Step 2:解き直しは“ただ解く”ではなく“考え直す”

解き直しは、答えを見て納得するだけでは意味がありません。✖

大切なのは、「どうしてその解法にたどり着くのか」を自分の言葉で説明できること。


私が試したのは、以下の方法です。

・自分の解法と模範解答を並べて比較

→(具体例) どこでズレたのか、どこが足りなかったのかを赤ペンで書き込む

・「なぜこの解法になるのか?」を一言メモする

→ (具体例)「この問題は対称性に注目すると式が整理しやすい」など

・“自分の言葉”で説明できるかチェック

→ (具体例)誰かに教えるつもりで、ノートに解法の流れをまとめる。または口に出して説明してみる


こうした「思考の言語化」は、定着にとても効果的でした。 時間はかかるけれど、確実に“自分の力”になっていく感覚があります。


(追記)「思考の言語化」は、大学受験のみならず、大学生・社会人の勉強方法にも通ずるところがあると思います。できるところから試してみてはいかがでしょうか。


Step 3:類題演習で“再発防止”と“定着”を図る

同じテーマの問題を複数解くことで、理解が深まり、応用力がついてきます。

実は当時確率に苦手意識を持っていたのですが、奮起して1週間で10題以上解いてみました。そうすると、 最初は手が止まっていたのが、だんだん「型」が見えてきて手が動くようになり、少しずつ自信が戻ってきました。


【類題演習の進め方の例】

①類題を探して解き、解答をチェック

②解法ノートに「型」と「注意点」をまとめる

③1週間後に再度解いてみる

この「演習→整理→再チェック」のサイクルが、得点力を底上げしてくれます。


なお、Step1でも考え方の「型」について触れましたが、正しい演習があってこそ、「型」が身に付くものと私は思います。(スポーツや武術の話にも似ていますね)


ただ、どうしても自力では正しい演習をおこなうのは難しいかもしれません。学校の補習や塾、家庭教師の活用をおこない、自分にあった演習方法を指導してもらうのも一つの手段だと考えられます。


次回予告 第3回「模試後に伸びる人の共通点とは」。

復習を習慣化する人、思考を言語化できる人、気持ちの切り替えが上手な人——そんな“伸びる受験生”の特徴をお伝えします。


次回も引き続きよろしくお願いいたします。😊

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