【経営側】生徒のことは「どうでもいい」「コマさえ捌けばいい」
こんにちは。海外拠点の講師・みきです。
今回は、日本の学校や塾の正直な裏側をお伝えしたいと思います。
「コマさえ消化できればいい」
正直に申し上げて、生徒の成長を願う学校や塾は日本には少ないです。
みなさんお察しの通り、学校業務が大変忙しく、先生が過酷な労働環境に強いられることが背景です。
「将来の夢は、学校の先生」と言えるお子さんはいるでしょうか。ほぼいないと思います。
みんな、わかっているんです。「学校の先生は、大変そうだがら」。
私は教育という分野に関心があったので、大学在学時には教職課程を履修し、その上での学びもかなり楽しんでいました。私は幼少期から人前で何かを披露する機会が多く、また学生時代にはプレゼンをする機会が多かったので、人前に立つことも楽しめる能力があります。
一方で、学校教員にはなりたくないと思っていました。みなさんがおっしゃる通りで、「大変」だからです。
私は社会人経験を経て、結局、教員であることが自分のやりがいだったことに後に気づくわけですが、せっかく教員免許を所持していても、「担任」であることはあまりに過酷と感じ、講師であることに徹していました。その方が給料も高いし、負担も少ないです。
それでも、何年も講師をしているうちに、学校教育に変革をもたらしたいという思いが強くなっていき、学校教員に挑戦することにしました。それでも担任はやりたくなかったので、あくまで「講師」としての派遣契約で働きました。
結論から申し上げると、それでも「大変」でした。私が担当したクラスの中にはスポーツ推薦を狙う部活動特化クラスがありました。学級崩壊までとは言いませんが、生徒からの扱いがものすごくひどいものでした。私は人を否定することが嫌いなので、あまり怒りませんでした。それが「甘かった」のかもしれません。私は自分の指導力に自信がありましたが、誰も話を聞かない環境にかなり精神的に憂鬱になり、学校で勤務するのが億劫になりました。
講師であっても教科を教えることだけが仕事ではありません。特に英語は単語小テストを実施、手作業で採点したり、試験の作成、手作業での採点があり、時間外労働がかなり酷かったです。お昼ご飯を取れないことはよくありました。
いやいや今時手作業なんて、タブレットでできるやん。
そうなんです。でも、生徒は必ずカンニングをするんです。生徒に緊張感を持たせてテストを実施するのも大変でした。
生徒の立場からすればそうです。普段やるべきことがたくさんある。こんなん真面目にやってらんねえよ。そんなもんなんです。
経営側に相談したことがありますが、経営側から言われたのは
「コマさえ消化したらいいから」の一言でした。
学校の中でも一部の特進クラス以外のクラスが、すべて「学費集め」というのが現状でした。
私がいたのは名の通った私立の進学校です。それでも、そんな状態です。
私は自己成長意欲が強すぎることもあり、いろんな学校の英語科の先生を集めた研修会にも何度も参加しました。自分の授業を高めるため、アイディアを学びにいきました。
そこに参加した先生も10人いるかなくらいでした。1つの都道府県における全ての学校の中でです。
英語科は学校では授業の多い科目なので、英語の教員ってかなりたくさんいるのですが、自己研鑽意欲がある先生は10人もいないんです。というか、普段過酷な労働環境にいて、そういう余裕がないんだと思います。
少子化による教育の破綻とはまさにこのことだと痛感しました。
状況は塾、予備校でも同じでした。
「塾長」「教室長」「キャンパス長」と呼ばれる人のほとんどが、「営業職」でしかないのです。
私は元々、会社員を辞めた後に、塾講師としてアルバイトしていたことがきっかけで教育業界に本格的に足を踏み入れることになりますが、塾の悪いところが垣間見えてしまい、その後フリーランスとして、塾にこだわらず活動することにしました。いろんな塾さんと契約を交わすようになり、いろんな面を見てきましたが、ほぼ誰も生徒の未来や保護者のことを考えてはいないのです。
「可能な限り多くコマを売りたい」
「あとはコマを捌いてくれればいい」
そう言われることが多かったです。10以上の塾、予備校、教育機関で働いてきましたが、子供の将来のことを真剣に考えてくれるのは、そのうちのたった3人くらいでした。
講師側も同じです。
「お金になればいい」
という気持ちで働いている人がほとんどです。
資本主義社会のビジネスなんて、そんなものかもしれません。
それが故に、不登校などを理由に通信制高校に通うお子さんを見ていた際には、生徒さんの無断欠席による不労所得(1日3,000〜1万円)を稼げることも多くありました。楽にお金になるという点で見れば、その仕事は本当に都合の良いものでした。
でも私には違和感がありました。「それが教育のあり方なのか」「子供の未来、教育をよくしたい、だからこんな稼ぎ方はおかしい」と。
「子供の居場所があればいい」
「お金さえ払えばなんとかなるんでしょ」
今の時代、親御さんも大変忙しいです。特に日本社会は、経済がかなり最悪の状態で、国民の多くが苦しい思いで生活されていると思います。
それが原因なのか、お子さんをある意味「放置」傾向にあります。私には、子育てする余裕がないように思えて仕方ありません。
私は7年の講師生活、3年の学校勤務をしたのち、それまで日本での経験において感じていた不満など全てが爆発してしまい、海外拠点の生活をすることを選びました。
今は日本人向けにオンラインでも活動していますが、もう日本で教員に戻ろうとは思いません。
その後、結局、外国でTEFL(外国の教員資格)に挑戦することになるのですが、日本ではやろうとはもう到底思えないです。私は日本に帰ることも考えていません。
とはいえ、私の担当する生徒さんは日本人がほとんどです。何せ、世界では通用しない「英検」が、日本国内の教育機関で最も利用されていて、取得を希望する生徒さんが多いものですから。
英語は強い一歩になる
日本にいると抱えやすい不満も、私には英語があったおかげで、気が楽になりました。
日本に入ってこない情報、機会がたくさんありました。新たな道も開けました。
世界に出ると、英語はできて「当たり前」です。ただ、日本で葛藤を抱えるよりもずっと楽に過ごせます。私はそれを生徒に伝えたい。生徒の視野、選択肢を広げるべく、日本以外でも英語を教えています。
私は世界の教育をよくしたいと心から願っていますし、子供の未来をよくしたいと思い、教育業界に貢献することを目指しています。だからこそ、経営者の視点には違和感を感じてきました。
みなさんの「違和感」も解消に導けたらと思っています。
思いが爆発して長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。