【2025年最新】英語夏期講習で失敗する受験生の特徴5選|基礎力不足でMARCH・早慶コースを選ぶと大失敗する理由と正しい選び方
2025/6/17
偏差値40台からでも志望校合格を目指す!英文法・語彙力・構文解釈の基礎固め完全ガイド|塾選びで絶対に損をしない秘訣を元予備校講師が暴露
はじめに:夏期講習選びで絶対に失敗してはいけない理由
受験生にとって夏は「天王山」と呼ばれる重要な時期です。特に危険なのは「英文法が苦手」「語彙力が足りない」と感じている人でしょう。英語の問題演習は基本的に長文読解がメインになるため、夏が終わっても文法や語彙に不安がある状態では、2学期以降の授業や自習をどんなにがんばったとしても、成長しづらくなってしまうのです。
しかし、志望校への憧れだけで背伸びした講座を選ぶのは危険です。基礎力が不足している状態で難易度の高い講座を受講すると、貴重な夏休みとお金を無駄にしてしまう可能性があります。
この記事では、英語の夏期講習で本当に成績を伸ばすために必要な基礎力の重要性と、正しい講座選びのポイントを詳しく解説します。
夏期講習で失敗する最大の原因:レベルが合わない講座選び
志望校レベルの講座を選ぶリスク
夏期講習のレベルを決めるとき、「ちょっと上のレベルにチャレンジしてみようかな」と、現在の学力よりも上のレベルに申し込もうとする受験生が毎年います。もちろん上を目指そうというモチベーションは非常に良いのですが、講座のレベルは慎重に決めましょう。
MARCHコースや早慶コース、関関同立コースなどの志望校別講座は、その大学合格に必要な基礎力がすでに身についている前提で構成されています。 基礎が不十分な状態でこれらの講座を受講すると、以下のような問題が発生します:
- 授業内容が理解できず、ついていけない
- 復習に必要以上の時間がかかる
- 基礎問題で間違いを重ねる
- 自信を失い、モチベーションが下がる
実際の失敗談から学ぶ
実際、そのような夏期講習の受け方をしてしまった失敗談もよく聞きますし、こうした状況を見て「夏期講習は無駄だ!」と言っている高校先生もいらっしゃいます。
多くの受験生が「志望校のレベルに合わせて講座を選ぶべき」と考えがちですが、これは大きな誤解です。現在の自分の実力に合った講座を選ぶことが、結果的に志望校合格への最短ルートになります。
英語の基礎力とは何か?なぜそれほど重要なのか?
英語基礎力の3つの要素
英語の基礎力は主に以下の3つの要素から構成されます:
1番目:英文法の基礎知識
英語の単語の並べ方(語順)は、日本語のそれとは全く異なる。だからこそ、日本人が英語を習得するには、文法の学習が重要なのだ。文法の重要性を否定する言語学者はいない。
英文法は英語の骨格です。以下の基本文法が確実に理解できていることが前提となります:
- 基本5文型(SV、SVC、SVO、SVOO、SVOC)
- 時制(現在・過去・未来、完了形)
- 助動詞
- 受動態
- 不定詞・動名詞・分詞
- 関係詞
- 仮定法
2番目:英語構文の理解
英語構文とは、英文法の基本的なパターンを使った定型文のことを指します。 英語構文を覚えておくことで、英語の4技能全ての底上げに役立ちます。
構文理解は以下の点で重要です:
- 読解力向上:複雑な英文でも構造が理解できる
- 英作文能力:自然な英文が書けるようになる
- リスニング力向上:文の展開が予測しやすくなる
3番目:基本語彙力
中学・高校基礎レベルの単語(約2000~3000語)が確実に定着していることが必要です。難しい単語を覚える前に、基本語彙を完璧にすることが重要です。
基礎力不足の危険な兆候
以下の症状がある場合は、基礎力が不足している可能性があります:
- 文法問題で基本的なミスが多い
- 簡単な英文の構造が理解できない
- 英作文で正しい語順で書けない
- 長文読解で「なんとなく」意味を推測している
基礎重視の夏期講習講座選びのポイント
その1:現状の学力を正確に把握する
現状の成績と照らし合わせることです。夏期講習の前後では定期テストや模試などが行われることが多くなっています。これらを利用して、お子様の現状の成績を把握しましょう。
まずは客観的な学力診断を行いましょう:
- 模試の結果分析:どの分野で点数を落としているか
- 過去問演習:志望校の問題にどの程度対応できるか
- 基礎問題チェック:中学・高1レベルの問題を確実に解けるか
その2:基礎固めを優先した講座選択
「英文法強化ゼミⅣ」…「英文法を基礎の基礎から徹底的に!」をテーマにした講座です。英語が苦手だけどあきらめたくない…という人のラストチャンスとして、毎年多くの受験生がこれをきっかけに大きく飛躍しています。
以下のような基礎重視の講座を優先しましょう:
推奨する講座タイプ
- 英文法基礎講座:中学~高1レベルの文法を総復習
- 英文解釈基礎講座:短い英文の構造分析から始める
- 基礎長文読解講座:易しめの文章で読解の基本を学ぶ
- 語彙力強化講座:基本単語の定着を図る
避けるべき講座タイプ
- 志望校別応用講座(基礎が固まっていない段階では効果薄)
- 難問演習講座
- テクニック重視の講座
その3:段階的なレベルアップを計画する
夏期講習を前期・後期に分けて、段階的にレベルアップする計画を立てましょう:
前期(7月):基礎固め中心
- 英文法基礎
- 英文解釈入門
- 基本語彙
後期(8月):応用への橋渡し
- 英文法応用
- 標準的な長文読解
- 志望校レベルの基礎問題
基礎力を効率的に身につける勉強法
方法1:英文法の効果的な学習法
基礎の勉強は意外と疎かになりがちですが、英語を学ぶ上では最も基本的でありながら最も大切な部分です。
ステップA:理解 → 暗記 → 演習
- 理解段階:なぜそのルールが存在するのかを理解
- 暗記段階:基本例文を暗記
- 演習段階:様々な問題で応用力を確認
ステップB:音読による定着
- 何度も音読をすることで、構文が自然と口をついて出てくるようになるでしょう。
- 文法事項を含む例文を音読することで、知識の定着と運用能力の向上を同時に図れます。
方法2:英文構造の理解を深める方法
英文分析の習慣化
短い英文から始めて、以下の要素を明確に分析する習慣をつけましょう:
- 主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)の特定
- 修飾関係の把握
- 文型判定(第1文型~第5文型)
構文パターンの暗記
- 基本的な構文を記憶してみるのがおすすめです。覚えた構文をベースにしつつ応用を加えながら話せば、使える英語がぐっと広がるのを実感できるでしょう。
- 頻出構文を例文と共に暗記し、類似表現にも応用できるようにしましょう。
方法3:語彙力強化の戦略
基本語彙の完璧化
- 中学レベル1000語を100%定着させる
- 高校基礎レベル2000語を80%以上定着させる
- 難しい単語よりも基本語彙の複数の意味を覚える
- 文脈での語彙学習
単語帳での機械的暗記だけでなく、短い英文や構文の中で語彙を覚えることで、実際の運用能力も向上します。
基礎力不足のまま上級講座を受けるリスク
リスク1:時間とお金の無駄
基礎力不足のまま上級講座を受けると:
- 理解度が低く、授業料に見合った効果が得られない
- 復習時間が過度に必要になり、他の科目に時間を回せない
- 自信を失い、勉強への意欲が低下する
リスク2:悪循環の発生
上級講座についていけないことで以下の悪循環が生まれます:
- 第1段階:授業が理解できない
- 第2段階:復習に過度な時間がかかる
- 第3段階:他の勉強時間が減る
- 第4段階:全体的な成績が下がる
- 第5段階:自信とモチベーションが低下
リスク3:2学期以降への悪影響
- 夏が終わっても文法や語彙に不安がある状態では、2学期以降の授業や自習をどんなにがんばったとしても、成長しづらくなってしまうのです。
- 基礎力が不十分なまま2学期に入ると、学校の授業でも演習中心になるため、基礎を固める機会を失ってしまいます。
成功する夏期講習の受け方
成功法1:明確な目標設定
なぜなら、目的をはっきり決めておくことで自然と受講するべき夏期講習も絞られてくるからです。目的を明確にしないまま夏期講習を選んでしまうと、結局この夏休みに何ができたのか不明確になり不安になってしまいます。
具体的な目標例
- 「中学レベルの英文法を完璧にする」
- 「基本構文50パターンを暗記する」
- 「教科書レベルの文法問題で8割取れるようにする」
成功法2:復習時間の確保
夏期講習で学ぶ講座は、しっかりと選ぶことが大事です。また、夏期講習の前半・後半などに講座を詰め込むこともおすすめできません。
- 授業:復習 = 1:2の時間配分を心がける
- 毎日の復習時間を確保する
- 週末にまとめの復習時間を設ける
成功法3:定期的でこまめな習熟度チェック
- 週1回の小テストで理解度を確認
- 2週間に1回の単元チェックテストで実力養成
- 講習終了時の総合テストで成果を確認
まとめ:基礎力重視で確実な成果を
英語の夏期講習で確実に成果を上げるためには、現在の実力を正確に把握し、基礎力の定着を最優先にした講座選びが不可欠です。
志望校への憧れは大切ですが、その前に確実な基礎力を身につけることが、結果的に合格への最短距離となります。MARCHコースや早慶コース、関関同立コースなどの上級講座は、基礎力が十分に身についてから受講することで、真の効果を発揮します。
この夏を有効活用し、9月以降の飛躍的な成績向上につなげるために、まずは自分の現状と向き合い、適切なレベルの講座選択を心がけましょう。
基礎力の定着こそが、志望校合格への確実な第一歩です。焦らず、着実に、しかし集中的に取り組むことで、必ず結果はついてきます。
参考情報
夏期講習選びに迷った際は、塾の学習相談を積極的に活用しましょう
基礎力診断テストを受けて、客観的な現状把握から始めることをおすすめします
講座選択後も定期的に習熟度をチェックし、必要に応じて学習計画を調整しましょう
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