【2025年最新】TOEIC L&R パート別傾向と対策完全ガイド|難化対応の攻略法を徹底解説
2025/8/25
TOEIC L&R 2025年最新パート別傾向完全攻略ガイド【800点超え詳細解説】
目次
- 総論:現行TOEIC L&Rの全体構造と最新動向
- リスニングセクション:パート別最新出題傾向
- Part 1 写真描写問題(6問)
- Part 2 応答問題(25問)
- Part 3 会話問題(39問)
- Part 4 説明文問題(30問)
- リーディングセクション:パート別攻略戦略
- Part 5 短文穴埋め問題(30問)
- Part 6 長文穴埋め問題(16問)
- Part 7 長文読解問題(54問)
- 難化の具体的側面と対策の方向性
- 語彙レベルの上昇
- 文章構造の複雑化
- 情報統合能力の重要性
- 効果的学習戦略
- 基礎固めから応用まで
- パート別時間配分戦略
- 継続的な実践演習
- まとめ:2025年TOEIC攻略の要諦
総論:現行TOEIC L&Rの全体構造と最新動向
TOEIC L&Rはリスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストです。出題形式は毎回同じで、解答はすべて問題用紙とは別の解答用紙に記入します。
2025年現在のTOEIC L&Rは、2024年に有意な難化傾向を示し、その流れが継続している状況です。特に日本では2016年が一番易しく、その後難化傾向を見せています。この難化は単純な語彙レベルの向上にとどまらず、実用的なビジネス英語運用能力をより精密に測定する方向性を反映しています。
配点システムにおいては、テスト結果は合格・不合格ではなく、リスニング5〜495点、リーディング5〜495点、トータル10〜990点のスコアで5点刻みで表示されます。重要な点は、スコアは正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)であることです。
リスニングセクション:パート別最新出題傾向
Part 1 写真描写問題(6問)
Part 1は問題数こそ6問と少ないものの、これまで写真描写問題で出てこなかった、難しい単語や表現が増えています。具体的には、"drape"(掛ける)という英検1級レベルの単語が使われていました。
出題される写真の種類は人物の動作、物体の配置、状況描写の三大カテゴリーに分類され、特に受動態構文や進行形、完了形を用いた描写が頻出します。前置詞句による位置関係の説明では、単純な"on/in/under"から"adjacent to"や"in the vicinity of"といった高度な表現も登場するようになっています。
Part 2 応答問題(25問)
Part 2では音声のみで判断する必要があり、パート2の対策書は豊富にありますが、武田塾Englishでおすすめしているのは『TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル』が推奨されています。
現在の出題傾向として、直接疑問文への直接回答パターンから、含意を読み取る間接応答パターンが増加している点が注目されます。特にWh疑問文に対する応答では、質問の表面的内容ではなく、話者の意図や背景情報を理解した上での応答が求められるケースが多発しています。
Part 3 会話問題(39問)
Part 3は2人または3人の人物による会話を、Part 4では一人のナレーターによるミニトーク(説明文)をそれぞれ聞いて設問に答えます。最も大きな変化は三者会話の定着と図表問題の増加です。
図表問題はTOEIC Part3(会話問題)とPart4(説明文問題)に出現する問題形式である。サンプル問題のQ69のようにLook at the graphic.(図表を見てください)から始まる設問文が特徴。図表問題は、Part3と4のリスニング問題で出題され、それぞれ2〜3題で合計4〜5題出題されるのが、今のところの傾向です。
図表との連動において重要なのは、図表の情報と選択肢に対応関係がある。例えば、サンプル問題は図表の部屋番号がそのまま選択肢に記載されている。音声ではペアとなる情報(Spa-like bathroomなど)が述べられるので、それを図表と関連付けて解く点です。
会話の内容についても、TOEICと言えば悪天候で飛行機が遅れたり、発注ミスだったりとでてくる場面が決まっている感じがありましたが、最新のTOEICではITの話がでてきたり、CM撮影の場面がでてきたりします。
Part 4 説明文問題(30問)
Part 4では一人称ナレーションが中心となり、アナウンス、広告、留守電話、社内通知、ウェビナー案内などが出題されます。以前は簡単な図表が多く規則的に解ける問題もあった印象ですが、最近は図表の中の情報が多くなったり、根拠を2つ使わないと解けない問題がでてくるようになっています。
特に注意すべきは時系列情報と数値データの処理です。スケジュール変更、価格改定、在庫状況、イベント詳細などの情報が複合的に提示され、図表との照合作業が必須となるケースが増加しています。
リーディングセクション:パート別攻略戦略
Part 5 短文穴埋め問題(30問)
Part 5は文法の知識が必要なため、「文法問題」でもあります。30問を10分以内で処理する必要があり、1問あたり20秒という極めて短い時間で解答することが求められます。
出題される文法項目は品詞判別、動詞の時制と態、関係詞、前置詞、接続詞、語彙選択の六大分野に集約されます。特に品詞問題では語根、接頭辞、接尾辞の理解に基づく瞬間判別能力が要求され、語彙問題では同意語や類義語の微細な意味の違いを識別する必要があります。
Part 6 長文穴埋め問題(16問)
Part 6は長文中に4つの空欄があり、各空欄に最も適当な語句を選択する、長文穴埋め問題で16問出題されます。制限時間は10分以内が推奨されています。
重要な変化として、単文レベルの文法問題から文章全体の論理構造を把握する談話レベルの問題へのシフトが挙げられます。文挿入問題では、段落間の接続関係や話題展開の流れを理解し、最適な文を選択する能力が試されます。
Part 7 長文読解問題(54問)
Part 7は一つの文書(シングルパッセージ):一つの文書に対して2〜4つの問題が出題される、複数の文書(ダブル/トリプルパッセージ):2〜3つの文書に対して5つの問題が出題される構造になっています。
最も注目すべき変化は文書形式の多様化です。Part7で出題されるトピックの2つ目は、オンラインチャット形式の複数名でのやり取りです。チャット中に登場するセリフの意図を問う問題や、チャットでやり取りをする人達の関係を問う問題などが出題されます。
さらに、意図問題は、チャット形式の文章から発言の意図を読み取る設問です。54問あるPart 7の中で、2問が意図問題です。これらの問題では表面的な単語の意味が尋ねられているのではなく、その単語を発した人の意図が尋ねられています。
トリプルパッセージ(三重文書)問題では、メール、添付資料、返信メールの三点セットや、社内通知、スケジュール表、参加者リストの組み合わせが頻出します。これらの文書間の相互参照関係を正確に把握し、複数の情報源から総合的に判断する能力が要求されます。
難化の具体的側面と対策の方向性
語彙レベルの上昇
TOEICは、難化傾向にあります。そのため、きちんと対策を練った学習が求められます。語彙面では、TOEIC運営側も受験者が誤答する表現についてのデータを保持しており、それを活用して問題を出題しています。
従来のTOEIC頻出語彙集に加え、学術英語、専門用語、慣用表現の習得が必要になっています。特にビジネス英語においては、IT関連、環境問題、グローバル化、デジタルトランスフォーメーションといった現代的テーマの語彙が増加しています。
文章構造の複雑化
現在のTOEICは語彙や構文レベルが高まり、文章量も非常に増えています。従来の単文中心から複文、重文の頻出へとシフトし、修飾関係の複雑な長文が増加しています。
特にPart 7では、文章量の増加です。回を追う毎に少しずつ増えていっている感があるので、できるだけ早く情報を処理する力が必要となります。これに対応するため、スキミングとスキャニングの技術習得が不可欠です。
情報統合能力の重要性
現在のTOEICでは、複数情報源の統合処理能力が重視されています。リスニングでは音声情報と図表情報の同時処理、リーディングでは複数文書間の情報統合が常態化しています。
効果的学習戦略
基礎固めから応用まで
英語が初級〜中級レベルの人が「TOEICは難しい」と感じることは一般的です。単語帳や文法書、リーディング、リスニングなど、さまざまな対策書が利用できますが、これらの参考書をすでに使用した上級者にとって、TOEICの難易度が増している状況があります。
学習段階に応じた教材選択が重要で、最新の教材は使用することです。2023~2024に発売された参考書を使用するのが最も適切です。
パート別時間配分戦略
効率的なスコアアップには時間配分の最適化が必要です。Part5からPart7の試験時間は75分です。それぞのパートでは、以下の時間を目安に解答しましょうとして、Part 5を10分、Part 6を8分、Part 7を57分で配分することが推奨されています。
継続的な実践演習
上級者がスコアアップするためには、TOEICを受験する回数を増やし、公式テストで使用された新しい表現や単語を学ぶ努力なども必要になります。定期的な受験による出題傾向の把握と、弱点分析に基づく集中学習が効果的です。
まとめ:2025年TOEIC攻略の要諦
2025年のTOEIC L&Rは、単なる英語知識の測定から実践的英語運用能力の評価へと完全にシフトしています。従来のテクニック重視の学習法では限界があり、より本質的な英語力を身に付けられるような対策をするのがおすすめです。
成功の鍵は、最新の出題傾向を正確に把握し、パート別の特徴を理解した上で、計画的かつ継続的な学習を実践することにあります。特に図表問題への対応、複数文書処理能力の向上、実用的語彙の拡充が現在最も重要な学習要素といえるでしょう。
2025年度のTOEIC Listening & Reading公開テストは、午前午後実施を継続し、毎月実施いたします。年間を通じた計画的な受験スケジュールを組み、継続的な実力向上を図ることが、目標スコア達成への最短経路となります。
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