小学生の不登校・登校しぶりをサポート!居場所感を高めるポジティブフィードバック8選
2025/5/15

「今日は学校に行こうとしたけど途中で戻ってきてしまった…」「宿題に取りかかれずイライラしてしまう…」と、小学生のお子さんの不登校・登校しぶりに悩むご家庭では、つい「頑張りなさい」「ちゃんとしなさい」と声を荒げたくなるかもしれません。でも、まず注目すべきは「できた小さな一歩」です。
“小さな成功”を言葉にして積み重ねるポジティブフィードバックは、
- お子さんの自己肯定感を再生し
- 親子の信頼関係をぐっと深め
- やがて「自分から学ぼう」という主体的な行動へつながります。
本記事では、自己肯定感の回復と親子信頼関係アップを目的とした、8つの具体的ポジティブフィードバック例をご紹介します。
ポジティブフィードバックが叶える2つのゴール
1.自己肯定感の回復
「自分にもできた」という実感が、自信とやる気を取り戻す原動力に。
2.親子の信頼関係アップ
「見守ってくれている」「応援してくれている」と感じれば、心を開いて相談してくれるようになります。
8つの具体例
1.「今日は一度、玄関まで来られたね」
・場面:登校直前でためらっているとき
・声かけ例:
「〇〇ちゃん、玄関まで歩いてこれただけでも大きな一歩だよ。本当によく頑張ったね!」
2.「教科書を開いただけで十分えらい」
・場面:机に向かってもすぐ別のことをしたがるとき
・声かけ例:
「教科書を開いてノートを用意したね。そのスタート地点に立てただけで立派だよ!」
3.「プロセスがちゃんと見えているよ」
・場面:問題にぶつかって付箋や図を使い始めたとき
・声かけ例:
「問題を解くために自分で図を書いて考えている跡があるね。その工夫、とても素晴らしいよ!」
4.「昨日より2問多く解けたね」
・場面:ドリルの結果を見せてくれたとき
・声かけ例:
「昨日は5問だったけど、今日は7問にチャレンジできたんだね。数字の成長が見えてすごいよ!」
5.「新しいやり方、面白い発想だね」
・場面:教えた以外の解き方やアイデアを出したとき
・声かけ例:
「そんな解き方を思いつくなんて、〇〇くんの発想力すごいよ!」
6.「最後まであきらめずに取り組めたね」
・場面:難問に時間をかけながらも挑戦し続けたとき
・声かけ例:
「何度も見直して最後までやり抜いたその粘り強さ、本当に立派だよ!」
7.「自分で目標を立ててクリアできたね」
・場面:「今日は○ページ進める」と決めて達成したとき
・声かけ例:
「自分で計画を立てて実行できたのは〇〇ちゃんの意志の強さだね。自信を持っていいよ!」
8.「集中して取り組む姿がかっこいい」
場面:普段は続かない勉強に30分以上集中できたとき
声かけ例:
「30分間、あきらめずに取り組めた集中力、本当にかっこいいよ!」
実践時の3つのコツ
1.具体的に/タイミングを逃さず
行動直後に「どこが・どう良かったか」を短い言葉で伝えましょう。
2.声のトーンと笑顔をセットで
穏やかで温かい声のかけ方と表情が、安心感をさらに高めます。
3.量より質のバランス
ポジティブな声かけを3回続けたら、一度だけ改善点を伝えても受け入れやすくなります。
まとめ&次のステップ
ポジティブフィードバックは、お子さんの自己肯定感を回復させ、親子の信頼関係を深めるカギです。まずは今日ご紹介した8つの例から1つを取り入れてみてください。続けるほどに親子のコミュニケーションは円滑になり、お子さんが自ら一歩を踏み出す力が育まれます。
「もっと具体的な声かけを知りたい」「お子さんのペースに合わせたサポートがほしい」という方は、ぜひ無料体験授業でご相談ください。自己肯定感と信頼関係を支える“スモールステップ設計”で、一緒に笑顔の毎日を取り戻しましょう!
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