オンライン家庭教師マナリンク

【世界を旅した先生が伝えたい!歴史への興味がグッと深まる「旅×学び」のススメ】Vol.1 チリ編 ~乾燥地帯と南米の気候、歴史~

2025/5/27

旅先で風に吹かれながら、「あ、今この土地の歴史を身体で感じているな」と思う瞬間があります。

マナリンクのソラです。

私は学生時代、バックパッカーとして南米やアジア、中東などを旅してきました。現地の文化、空気、人々とのやりとりを通して、教科書で見た「世界史」の出来事が、まるで昨日のニュースのようにリアルに感じられたのです。


たとえば、南米チリのアタカマ砂漠

「世界で最も乾燥している場所」として知られるこの砂漠に立ったとき、ふと「なぜここはこんなに雨が降らないのか?」という疑問が湧きました。実は、地理で学ぶ寒流(ペルー海流)と中緯度高圧帯、そしてアンデス山脈の雨陰効果が関係しています。地理と理科の知識が結びつく瞬間でした。


しかし、地球全体を見渡すと、もっと乾燥している場所があります。それが――南極

意外に思うかもしれませんが、南極は年間の降水量が非常に少ない「極地砂漠」です。氷に覆われているから湿っていそうに見えて、実は空気中の水分が極端に少ないんです。このことは、理科で学ぶ湿度と気温の関係にもつながっていきます。


こうした自然現象にふれると、さらに「なぜここに人が住んでいるの?」「なぜスペイン語が話されているの?」という疑問が湧いてきます。たとえば、アタカマ砂漠の町「サン・ペドロ・デ・アタカマ」。

スペイン語の地名ですが、それはスペインの植民地支配の名残。16世紀の大航海時代、ヨーロッパ諸国が南米を征服し、言語や文化を持ち込んだのです。まさに世界史と地理、言語が一本の線でつながった瞬間でした。

さらに、なぜ当時のヨーロッパ人が未知の航海に挑めたのか――その背景には**経度・緯度の測定、羅針盤や天体観測の技術(数学・理科)の進歩があったことも忘れてはなりません。

つまり、世界史は英語、理科、数学と密接に関わっているんです。


私の世界史講座では、こうした旅のエピソードや現地の写真を使いながら、歴史を「暗記」ではなく「実感」に変える授業を行っています。

歴史が苦手な子も、地図や理科の話から「なるほど!」と目を輝かせることが多いです。

夏期講習では時間をある分、興味関心を引き出しながら授業を進めることが可能です。

どうしても授業の内容が頭に入って来ない!という方、ぜひ相談ください!


次回はエクアドル編――赤道直下の国から、緯度・天体・帝国の成り立ちをめぐる学びの旅へ。

「地球って、面白い!」がきっと見つかります。

このブログを書いた先生

夏期講習の指導が得意なオンライン家庭教師一覧

この先生の他のブログ

そらの写真

【世界を旅した先生が伝えたい!歴史への興味がグッと深まる「旅×学び」のススメ】Vol.10 ボスニアヘルツェゴビナ編

2025/10/14
今回より旧ユーゴスラビア編に突入!2001年と今世紀まで行われていた内戦の歴史と多様な文化が織りなす味わい深い歴史に触れていきます!第1弾は分断から共生へ――サラエボに刻まれた記憶バルカン半島の中央に位置するボスニア・ヘルツェゴビナ。この小さな国は、20世紀のヨーロッパ史の縮図と呼ばれることがありま...
続きを読む
そらの写真

語源で楽しむ英語の小冒険! Vol.1 秋編 ~落ち葉、読書、ハロウィン…身近な秋から学ぶ英単語~

2025/10/9
中高一貫校に通う皆さん、こんな状況に心当たりはありませんか?「授業についていくのが精一杯」「定期テスト直前だけ焦って勉強している」「英語の成績に自信が持てない」そんな悩みを抱える中学生に向けて、安心して学べる英語レッスンを開講しています。このブログでは、身近な秋の体験を通して、暗記に頼らない英語学習...
続きを読む
そらの写真

【世界を旅した先生が伝えたい!歴史への興味がグッと深まる「旅×学び」のススメ】Vol.8 チェコ編

2025/9/27
~美しい街が歩んだ、中世ヨーロッパと冷戦の記憶~第一部:中世の都とハプスブルクの遺産「チェコ」と聞いてまず思い浮かぶのは、世界遺産にも登録されたプラハの街並み。赤い屋根と石畳の路地、カレル橋から眺めるヴルタヴァ川の風景は、まさに“ヨーロッパの宝石”と呼ばれるにふさわしいものです。私はプラハ城を訪れた...
続きを読む
そらの写真

【世界を旅した先生が伝えたい!歴史への興味がグッと深まる「旅×学び」のススメ】Vol.7 ポーランド編

2025/9/21
~民族の誇りと20世紀の記憶をめぐって~第一部:独立と文化の記憶「ポーランド」と聞いて、まず思い浮かぶのはショパンやワルシャワの街並みかもしれません。けれど、この国は「分割と独立」を繰り返した歴史を持ち、ヨーロッパの中で常に強国に翻弄されてきました。私はクラクフを訪れたとき、世界遺産に登録されている...
続きを読む