【高校受験・大学受験】国語の成績が伸びる人は「答え合わせ」を大切にしている――問題を解いた後にやるべき3つのこと
◎「丸つけして終わり」から卒業すれば、国語の読解力はもっと伸ばせる
9月に入り、受験勉強もいよいよ秋の段階に入ってきました。
夏休みにたくさんの問題を解いた人も多いでしょう。
そして9月以降は、過去問や実戦的な問題に取り組む機会も少しずつ増えていきます。
そこで、ぜひ意識してほしいことがあります。
それは、
「問題を解く時間」だけでなく、「答え合わせの時間」を大切にすること
です。
国語が苦手な人を見ていると、
問題を解く
↓
丸つけをする
↓
間違えた問題の答えを見る
↓
次の問題へ
という流れになっていることがあります。
もちろん、これでも勉強にはなります。
しかし、国語の成績を本気で伸ばしたいのであれば、もう一歩踏み込んでほしいのです。
今回は、国語の問題を解いた後にやってほしい「3つの復習」を紹介します。
◎国語は「問題を解いた後」に成績が伸びる
国語では、
「たくさん問題を解けば読解力が上がる」
と思われがちです。
もちろん、問題演習の量は重要です。
しかし、10問解いて10問丸つけするだけでは、なかなか力がつきません。
大切なのは、
「なぜその答えになったのか」を考えること
です。
例えば、選択問題を間違えたとします。
そこで、
「正解は③だった。自分は②を選んだ」
だけで終わってしまうのは非常にもったいありません。
なぜ②ではなく③なのか。
本文のどこを読み違えたのか。
選択肢のどの部分が違っていたのか。
ここまで確認して初めて、次の問題に生かせる知識になります。
つまり、
国語の復習=答えを覚えることではない
のです。
① 間違えた問題は「なぜ間違えたのか」を考える
まずやってほしいのが、
間違いの原因を考えること
です。
例えば、選択問題を間違えた場合でも、原因はいくつか考えられます。
原因1:本文を読み間違えた
本文には書いてあるのに、内容を正しく理解できていなかったケースです。
原因2:選択肢を最後まで比較していなかった
「これっぽい」と思った選択肢を、十分に比較せず選んでしまうケースです。
原因3:選択肢の一部だけを見ていた
前半は本文と合っているけれど、後半に間違った内容が入っている。
このような選択肢は、入試でもよく登場します。
原因4:語彙の意味が分からなかった
言葉の意味が分からなかったため、文章全体の意味を取り違えてしまうケースです。
原因5:時間が足りなかった
読解力そのものではなく、読むスピードや時間配分が原因の場合もあります。
このように、
「間違えた」という結果だけを見るのではなく、「なぜ間違えたのか」を見る
ことが大切です。
② 正解した問題も「根拠」を確認する
実は、ここが非常に重要です。
国語では、
正解した=完全に理解できていた
とは限りません。
例えば、4択問題で、
「たぶん②だと思う」
と選んだら、たまたま正解だった。
こういうこともあります。
この場合、次に似た問題が出たときには間違える可能性があります。
だからこそ、正解した問題でも、
「本文のどこを根拠に②を選んだのか」
を確認してみましょう。
例えば、
「第4段落のこの部分と、②のこの表現が一致している」
と説明できるのであれば、かなり良い状態です。
反対に、
「なんとなく②」
なのであれば、まだ改善の余地があります。
国語では、
正解したかどうかだけでなく、正解するまでの過程
を見ることが大切です。
③ 解説を読んだら「自分の言葉」で説明する
もう一つおすすめしたいのが、
解説を読んだ後、自分の言葉で説明してみること
です。
例えば、
「なぜこの選択肢が正解なの?」
と聞かれたときに、
「解説にそう書いてあったから」
ではなく、
「本文のここにこう書いてあるから」
と説明できるようにします。
記述問題なら、
「本文のこの部分を使って、このようにまとめればよかった」
と説明できればOKです。
これは、先生や誰かに説明する必要はありません。
声に出してもいいですし、ノートに1行だけ書いても構いません。
自分の言葉で説明できる=理解できている
という目安になります。
◎国語の復習で「全部ノートにまとめる」必要はない
ここで一つ注意したいことがあります。
復習を頑張ろうとして、
「間違えた問題を全部ノートにまとめよう」
とする人がいます。
もちろん、それが自分に合っているのであれば問題ありません。
しかし、受験生にとって時間は貴重です。
国語の問題を解くたびに、
本文を写す
↓
問題を書く
↓
答えを書く
↓
解説を書く
という作業をしていたら、復習だけでかなりの時間がかかってしまいます。
おすすめなのは、
「なぜ間違えたか」を短く残すこと
です。
例えば、
選択肢の後半まで確認していなかった。
「原因」と「結果」を逆に読んでいた。
筆者の主張を具体例と混同した。
本文の「しかし」の後を見落とした。
このくらいで十分です。
大切なのは、きれいなノートを作ることではありません。
同じ間違いを次にしないこと
です。
◎高校受験の国語|9月からは「間違いのパターン」を見つけよう
高校受験生の場合、9月以降は問題演習の機会が増えてきます。
そこでおすすめなのが、
自分がどんな問題で間違えやすいのかを把握すること
です。
例えば、
説明文の選択問題が苦手
小説の心情問題が苦手
記述問題で点が取れない
漢字・語彙で失点する
時間が足りなくなる
などです。
「国語が苦手」と一言でまとめるのではなく、
「国語の何が苦手なのか」
まで細かくしていきましょう。
そうすると、対策も変わります。
記述が苦手なら記述練習。
語彙が弱いなら語彙学習。
時間が足りないなら時間を測った演習。
このように、必要な勉強が見えてきます。
◎大学受験の国語|「正解の根拠」を説明できるようにする
大学受験では、特に評論文などで、
「なんとなくこの選択肢」
という解き方から卒業することが重要です。
難しい文章になるほど、
本文のどこが選択肢の根拠になっているのか
を確認する必要があります。
例えば、
「この選択肢は本文のこの部分と対応している」
「この選択肢は前半は合っているが、後半が本文と矛盾している」
といった分析です。
こうした確認を繰り返していくことで、
選択肢を見る目
が少しずつ身についてきます。
これは、大学入試の現代文で非常に重要な力です。
◎9月から実践したい「国語の復習ルール」
最後に、今日から使える簡単なルールを紹介します。
国語の問題を解いたら、
STEP1 丸つけをする
まずは普通に採点します。
↓
STEP2 間違えた理由を考える
「なぜこの答えを選んだのか?」
「どこで間違えたのか?」
を確認します。
↓
STEP3 正解の根拠を探す
本文のどこが答えの根拠なのかを確認します。
↓
STEP4 正解した問題も確認する
「本当に根拠を持って答えられたか」を考えます。
↓
STEP5 1行だけ記録する
必要であれば、
「選択肢の後半を確認する」
「具体例と筆者の主張を区別する」
など、自分への注意点を残します。
これだけでも、問題演習の質は大きく変わります。
「解いた問題数」だけで国語の勉強量を判断しない
受験勉強では、
「今日は国語を3題解いた!」
という数字が気になることがあります。
もちろん、問題数も一つの目安です。
しかし、
3題解いて丸つけだけする
のと、
1題を丁寧に復習して、間違いの原因まで分析する
のでは、学習効果が大きく変わります。
特に9月以降は、
「たくさん解く」
だけではなく、
「1問からどれだけ学ぶか」
も意識してみてください。
◎まとめ|国語は「解いた後」に伸びる
国語の成績を伸ばすためには、問題をたくさん解くことも大切です。
しかし、それと同じくらい、
問題を解いた後に何をするか
が重要です。
今日から、
・間違えた理由を考える
・正解の根拠を確認する
・正解した問題も根拠を確認する
・解説を自分の言葉で説明する
・同じミスをしないための注意点を残す
という5つを意識してみてください。
国語は、勉強してすぐに点数が大きく変わる教科ではないかもしれません。
でも、一つひとつの間違いを丁寧に分析していけば、少しずつ「読み方」や「解き方」が変わってきます。
そして秋以降、過去問や実戦問題に取り組むようになったとき、
「以前なら間違えていた問題が解けるようになった」
という変化が出てきます。
9月は、ただ問題数を増やすだけではなく、
「解く→振り返る→次に生かす」
というサイクルを作っていきましょう。
国語の成績を伸ばす鍵は、意外と「問題を解いている時間」だけにはありません。