学力向上のポイント「見える学力見えない学力」【ギフテッド児③】
【単に学力向上では無く、基礎・基本から学ぶ】
児童・生徒の皆さんと接する中で、色々と気づいたことを書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
<ブログの題名について>
「見える学力見えない学力」とは、ずいぶん前にベストセラーとなった教育書の題名です。点数に表れるだけではない学力。それは何か?子どもに真に学力を身につけるには、どうすればいいのか?
当時、話題になったものです。
「勉強しても点数が上がらない」「どういう勉強をしたらいいのか分からない」「苦手意識を克服したい」そういう悩みを持っていませんか?
また、親御さんにとって、子どもが一生涯身につける学力を願うのは、親として当然の思いです。
その観点で、少し役立つ情報を発信していきたいと思います。
(プライバシーに配慮するため、複数の児童・生徒のお話を混ぜながらお伝えしています。特定の児童・生徒のお話では無く、正確には事実と異なる部分がある、架空のエピソードとなりますが、どうぞご了承ください。)
【今日の話題】(ギフテッド児③)
Fくんのお話を続ける前に、学校とギフテッド児の相性について触れておきます。
日本の学校制度は、様々な長所があるものの、まったくダメなところもたくさんあると感じます。
ギフテッド児への教育について、先進の地はアメリカと言われています。さかのぼること、米ソ冷戦(昔、ロシアはソ連という国の名前で、当時は世界中がアメリカとソ連という2つの大国を中心とした2つに分かれ、実際の戦争では無いけど戦争にも似ている対決「冷戦=冷たい戦争」状況、その時ソ連が人類初めて人工衛星を打ち上げ、その技術力と工業力を誇示します。もう一つの大国、アメリカを襲ったそのショック、人工衛星の名前にちなんで「スプートニク・ショック」)それに起因する改革のウチの一つ、教育改革で、すでに着目されていた「才能を持つ子どもの発見と早期教育」が国策として進められました。
知能・才能は、いわば地下資源のようなモノです。(悪く言っているワケではありませんので、頭がいい人は気を悪くしないでください)
天才は、AIが進んだとしても、簡単に作り出せるものでは無いと思います。掘り起こして活かさないと、埋もれたまま…そのような事に早くから気づいて、アメリカの国全体の教育施策として進められました。
それに対して、我が国の状況は、本当に残念な有様です。
「特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援の推進事業」
上記の教育施策として文科省は進めようとしています。しかし、教育現場の認知度、教師の認識は全く寂しい状況と言わざるを得ません。
Fくんを取り巻く保護者、教師が上記の活用を得ようと思っても、全くもって使いづらく教育行政の(いわば)幾重の壁を打ち破っていく必要があると感じます。
(つづく)