1時間の授業で10回ほめる~”できた”を見逃さない先生でいたい~
授業のたびに意識していることがあります。
それは「1時間の中で10回ほめること」。
この習慣は、小学校で担任をしていた頃からずっと大切にしているものです。
「そんなに?」と思われるかもしれませんが、子どもの表情をよく見ていると、実は“ほめどころ”はたくさんあるんです。
プリントの書き込み方が丁寧になったとき、前よりも少し早く計算できたとき、苦手な問題にも挑戦したとき。
そうした小さな変化を見逃さず、言葉にして伝えるようにしています。
🌱ほめるとは、「価値づける」こと
ほめるというと、「おだてる」ようなイメージを持つ方もいますが、私にとっての“ほめる”は「子どもの成長に気づいて言葉にすること」です。
「すごいね!」だけでなく、
「今の考え方、前よりも整理できてたね」
「ちゃんと見直してるね」
「さっきよりスピード上がったね」
と、結果ではなく過程に目を向けることを大切にしています。
そして、過程をほめるというのは、「その頑張りには価値があるよ」と伝える事でもあります。
人は「自分の行動に価値がある」と感じると、もっとその行動を続けたくなるんです。
🌱自己効力感を育てる
小学校に勤務していた頃、どの子にも「その子なりの頑張り」が必ずあると感じていました。
たとえ問題が解けなくても、途中であきらめずに考え続けたこと。
昨日よりノートが少し丁寧になったこと。
そんな小さな一歩に気づいて声をかけると、子どもの顔がふっと明るくなる瞬間がありました。
子どもたちは、結果で評価されることが多い中で、「努力の途中を見てもらえる」ことに安心します。
そして、「自分は成長している」と感じられると、次のチャレンジへの意欲が湧いてくるのです。
心理学ではこの感覚を「自己効力感」と呼びます。
「自分にもできるかもしれない」と思えることが、学びのエネルギーになります。
🌱良いところに目を向ける
私が10回と決めているのは、数そのものに意味があるわけではなく、意識的に子どもの変化を探す姿勢を忘れないためです。
忙しい授業の中では、どうしても“できなかったところ”に目がいきがち。
でも、「できていること」や「がんばっていること」を10回探そうとすると、自然と子どもの良い面がたくさん見えてきます。
そしてそれを伝えることで、教える側の気持ちもあたたかくなるんです。
1時間の中で10回ほめること。
それは、子どもの変化を10回見つけるということでもあります。
大きな成果でなくても、「さっきよりも」「昨日よりも」少し前進している姿を、一緒に喜びたい
そんな気持ちで、今日も子どもたちと向き合っていきます💪
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