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信じる力✨が子どもを伸ばす?【ピグマリオン効果】とは

2025/11/2

「この子なら、きっとできると思うんです」

保護者や教師のそんな一言が、実は子どもの力を大きく引き出すことがあります。その背景にあるのが【ピグマリオン効果】と呼ばれる心理学の考え方です。

💡ピグマリオン効果ってなに?

ピグマリオン効果とは、教師や大人の”期待”が、子どもの実際の成果に影響を与えるという現象です。

1960年代に心理学者ローゼンタールとジェイコブソンが行った有名な実験があります。

彼らは小学校で、ランダムに選んだ子供たちを教師に「この子たちは今後大きく伸びるでしょう」と伝えました。

すると、その子どもたちは本当に成績が伸びたのです。

実際に特別な能力があったわけではなく、教師がこの子は伸びると信じて接したことが、子どもの変化を引き出したと考えられています。

🌱期待が行動を変える理由

では、なぜ「信じること」が子どもを変えるのでしょうか?

それは、期待する大人の関わり方そのものが変わるからです。

「できる」と信じていれば、

・もう少し待ってあげよう

・わからなくても励ましてみよう

・うまくいったらしっかり褒めよう

といった前向きな関わりが自然と増えます。

一方で、「どうせ無理かも」と思っていると、声かけがそっけなくなったり、成功のチャンスを与えにくくなったりすることも。

大人のその“絶妙な違い”を、子どもは敏感に感じ取ります。

そして少しずつ、

「自分はできるかもしれない」

「お母さん(先生)は信じてくれている」

という感情が芽生え、行動に変化が起こるのです。

🍀家庭や教育の場でできる工夫

ピグマリオン効果は、「信じてさえいれば何でも叶う」魔法ではありません。

けれど、”信じる姿勢”が行動を変える力になることは確かです。

たとえばこんな工夫ができます。

🌷うまくいかなかったときこそチャンス

「挑戦できたことがすごいね」

「次はどんな方法でやってみようか? 」

失敗を恐れず挑戦できる環境が、子どもの「伸びる土台」になります🌱

🌷「”あなたならできる”を、行動で示す」

口で言うだけでなく、態度や表情、待つ姿勢でも伝える事が大切。

「見守る」「焦らせない」「待てる」ことが、”信じている”の一番のサインです。

🌈まとめ

ピグマリオン効果は、”信じる気持ち”を子どもが感じ取ることで生まれます。

「信じること」自体が、子どもにとっての大きな励ましになります。

「この子ならきっとできる」

子どもは、信じてくれる人のまなざしの中で少しずつ伸びていきます。

今日も子どもを信じて、小さな”できた!”を見つけながら、一歩ずつ前へ進んでいきましょう🌻

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