浜学園の宿題が終わらない|量を減らすと点数が上がる理由
浜学園の宿題が終わらない。テストの前日になっても、まだ半分も手をつけられていない。この相談を関西のご家庭から本当によくいただきます。原因はお子さんの努力不足ではなく、課題の量に対して時間が足りていないという、単純な計算の問題です。
僕はena・四谷大塚・日能研で最上位クラスを担当してきた中学受験算数の講師です。オンラインで全国のご家庭を指導しています。
関西は、全国で最も算数のレベルが高い激戦区
関西の中学受験は、全国で最も算数の水準が高いといわれます。灘・甲陽・東大寺・洛南・神戸女学院・四天王寺と、思考力を問う難関校が集中しているためです。当然、塾の教材とテストのサイクルも、その水準に合わせて設計されています。
よくできた仕組みですが、裏を返せば、上位層が全問こなすことを想定した分量だということです。まだ基礎が固まっていない段階の子が同じ密度で追いかけると、1問あたりの時間が足りず、解説を読んで分かったつもりになり、翌週には忘れている。テストの点が安定しないのは、この状態が続いているからです。
そして机に向かった時間は長いので、ご家庭からは頑張って見える。ここが最も残酷なところです。
やることを減らすと、点数は上がる
解決策は逆説的ですが、宿題を減らすことです。
お子さんのクラスと志望校に対して、今どうしても必要な問題はどれか。逆に、今は解けなくても合否に影響しない問題はどれか。この仕分けをして、必要な問題だけに時間を集中させます。
基準はシンプルです。解説を読んで5分で理解できない問題は、今回は捨てる。今の学力から遠すぎる問題に時間を使うのは、投資効率が悪すぎます。カリキュラムは単元が繰り返し登場する構成なので、捨てた単元を永遠に失うわけではありません。
そして浮いた時間を、計算と基本問題の処理速度に投資します。毎日10問、時間を測って1問1分未満を目指す。テストの点差は、後半の難問ではなく前半の速さと正確さで開きます。
実力を測るテストは、直前の詰め込みでは動かない
ここで押さえておきたいのは、テストには性格の違いがあるということです。
範囲が決まっているテストは、直前の対策が効きます。一方、浜学園の公開学力テストのように月1回実施され、実力を広く測るタイプのテストは、詰め込みでは動きません。前の月にたまたま得意単元が多く出れば上がり、苦手が出れば下がる。クラスの上下動の正体はこれです。
つまり実力テストの成績を安定させたいなら、直前対策ではなく、虫食いになっている単元を一つずつ埋めていくしかありません。優先順位は、直近の答案が教えてくれます。落とした問題を「知識の穴」「処理速度」「読み違い」の3つに分類し、最も多い型から手をつける。分類するだけで、次の1週間にやるべきことが決まります。
苦手単元が複数あるとき、全部を同時に潰そうとしないでください。1つの単元を1週間続けた子は、7つの単元を1日ずつやった子に必ず勝ちます。
灘・甲陽・東大寺を目指すご家庭へ
関西最難関の入試算数は、速さ・平面図形・数の性質を中心とした思考力型の良問が中心です。だからこそ、基礎の精度と処理速度が土台として不可欠になります。
6年生の秋以降は、志望校の出題傾向に合わせた過去問分析に切り替えます。どの大問で何点取るか、どこを捨てるか、時間配分をどうするか。この設計を持って過去問に入るかどうかで、同じ演習量でも結果が変わります。
最後に。関西は激戦区だからこそ、「全部やる」が最も危険な戦略になります。足りないのは努力ではなく、家庭学習の優先順位と答案の型です。
【関連する指導コース】
宿題の仕分けとテストに向けた設計は、マナリンクのプロフィールにある「【浜学園・馬渕】公開テスト対策|関西の中学受験算数」というコースで、実際にお子様の答案とテキストを見ながら一緒に組み立てています。無料相談・無料体験もありますので、お気軽にどうぞ。
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