中学受験の算数、基礎と応用はどっち優先?判断基準は3つ

中学受験の算数で、基礎と応用はどっちを優先すべきか。ご家庭でこの問いに悩んでいる方は多いのですが、答えはお子さんごとに違います。ただし、どっちを優先すべきかを見分ける物差しなら、あります。判断基準は3つです。
難関校の算数は、基礎で落として応用で引き上げる
難関校の過去問を分析すると、問題は大きく二種類に分かれます。前半は、ちゃんと勉強した子なら取れる、教科書レベルから標準問題の少し上くらいの問題。後半は、テキストの範囲を一歩超えた難しい問題です。
学校は、前半で基礎の足りない子を落とし、後半で算数のよくできる子を引き上げます。落とす段階が先、引き上げる段階が後。この順番がある以上、基礎と応用のどっちを優先するかは、お子さんがいまどちらの段階に立っているかで決まります。偏差値の数字だけでは、この見分けはつきません。
基準1 前半の基礎問題を、取れるはずなのに落としていないか
過去問でも、公開模試や組分けテストでも構いません。大問1の計算や小問集合、各大問の最初の小問を見てください。予習シリーズでいえば、例題と基本問題のレベルです。
ここで落としているなら、答えは出ています。優先は基礎です。応用の勉強は、いったん脇に置いてください。前半の取りこぼしを抱えたまま後半の難問を解くのは、穴の空いたバケツに水を注ぐようなものです。
基準2 落とした理由は、知らなかったからか、崩れたからか
基準1で落としていた場合、その理由を二つに分けます。解き方を知らなかったのか、知っていたのに途中で崩れたのか。
知らなかったなら、その単元をテキストの例題まで戻って学び直します。知っていたのに崩れたなら、式の書き方、ノートの使い方、計算の確かさが原因です。どちらも基礎の段階の話で、応用問題を増やしても治りません。
基準3 前半が取れているとき、後半の問題で何が起きているか
基準1と2に問題がなければ、応用の段階です。ここで初めて、後半の問題を見ます。まったく手がつかず白紙になるなら、考え方の引き出しが足りません。途中までは進めるのに最後で崩れるなら、整理の仕方と、答えまで押し切る力の問題です。
白紙の子には、一問に時間をかけて、解説を読む前に図や表を自分で作らせる練習を。途中で崩れる子には、途中式を省かず、最後まで書き切る練習を。応用の勉強にも、処方箋は二種類あるわけです。
判定と、明日からの使い方
まとめると、こうなります。基準1か2で引っかかったなら、基礎優先。両方通過したなら、応用へ。そして基準3で、応用の中身を決める。
基礎優先と判定された場合の具体策は、過去問の前半だけを時間を測って解き直し、落とした単元は予習シリーズの例題と基本問題に戻ってやり直すこと。派手さはありませんが、これが合格最低点にいちばん近い勉強です。
後半の難問に夢中になっている間に、前半の基礎問題で静かに差をつけられる。入試会場では、基礎の取りこぼしに誰も同情してくれません。今夜、過去問の前半だけを時間を測って解かせてみてください。非情ですが、これがいちばん合理的な診断です。
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