小6秋の模試が悪い時の立て直し方|受験は攻略法のゲームだ

小6の秋、模試の結果が悪くて、子どもも親もすっかり自信をなくしている。この時期にいちばん多い相談がこれです。
結論から言います。受験はゲームです。そして、ゲームには必ず攻略法があります。模試の結果が悪いのは、お子さんの頭が悪いからではありません。攻略法が間違っているだけです。
小6秋の模試で偏差値が下がるのは「才能」の問題ではない
小6の秋は、過去問、模試、塾の特訓が一気に重なり、作業量が一年でいちばん膨らむ時期です。ここで全部を真面目にこなそうとする家庭ほど、一問にかけられる時間が減り、ミスが増えます。
しかも秋の模試は全範囲です。上位層もこの時期に仕上げてきますから、何もしなければ相対的に順位が下がるのは、構造上ごく自然なことです。
最悪なのは、ここで「うちの子には才能がない」と結論づけてしまうことです。毎回模試を受けて、毎回落ち込み、それでもまた同じやり方で受け続ける。模試を作る側から見れば、これほどありがたい良質な養分はいません。
受験をゲームとして見ると、やるべきことは3つに絞れる
ゲームのいいところは、必ず攻略法があることです。受験をゲームとして見た瞬間、やるべきことは驚くほど単純になります。
一つ目は、勝利条件の確認です。志望校の合格最低点は何点で、算数では何点取れば足りるのか。たとえば合格最低点が6割前後の学校なら、裏を返せば4割近くは落としても勝てるということです。満点はいりません。
二つ目は、レベル99を目指さないことです。ロールプレイングゲームのラスボスは、レベル99まで上げなくても倒せます。予習シリーズ6年の全問題を完璧にする必要はありません。志望校の過去問で毎年出ている単元に絞って、そこだけを確実に仕上げるのが最短ルートです。
三つ目は、敗因を攻略法の言葉で書き出すことです。計算ミスなのか、時間配分なのか、捨てるべき問題に時間を溶かしたのか。能力の話ではなく、作戦の話に変えた時点で、次の一手が見えてきます。
模試の答案で見るべきは、偏差値ではなく「落とし方」
偏差値の数字を眺めて落ち込むのは、何の得にもなりません。答案を開いて、次の3点だけを確認してください。
大問1・2の計算や小問で何点落としているか(作業の精度の問題)
後半の難問に時間を使いすぎていないか(捨て問の見極めの問題)
正答率の高い問題をいくつ落としているか(合否を分けるのはここ)
特に三つ目が重要です。みんなが取れる問題を確実に取る。これが中学受験というゲームの、いちばん地味で、いちばん強い攻略法です。
親がやるべき非情な決断
明日から親がやるべきことは二つです。
一つは、解けない難問をやめさせる決断です。全部やらせたいという親心は、この時期には捨ててください。捨て問を決めるのは、逃げではなく作戦です。
もう一つは、結果が悪かった日の声かけを変えることです。なんでできないのではなく、次はどう攻略するか。ゲームで負けて泣いている子に、才能がないと言うプレイヤーはいません。言うのは、そのボスに挑むにはまだレベル上げが早かったね、です。
小6秋の模試が悪かったときにやるべきことは、才能を疑うことではなく、攻略法を変えることです。勝利条件を確認し、やる範囲を絞り、敗因を作戦の言葉で書き出す。これだけで、秋からの伸び方は大きく変わります。
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