オンライン家庭教師マナリンク

中学受験・秋の面談で課題を指摘されたら読む作戦書

2026/10/12

中学受験の秋の面談で、講師から計算力がまだ弱い、問題文が読めていない、と課題を指摘され、帰り道に気持ちが沈んだ保護者の方へ。結論から言うと、その指摘は成績表よりも価値のある情報です。

10月から11月は、四谷大塚、日能研、SAPIXをはじめ、多くの塾で保護者面談が行われる時期です。そして面談の帰り道に保護者が持ち帰るものは、大きく二つに分かれます。次の1か月の作戦か、傷ついた気持ちか。

前者を持ち帰った家庭は、冬に向けて着実に点を積み上げていきます。後者を持ち帰った家庭は、たいてい次の面談でも同じ課題を言われます。算数専門で数えきれないほど面談をしてきた僕の実感として、この差は子どもの能力差ではありません。面談の受け取り方の差です。

中学受験の秋の面談で、講師が課題を言う本当の理由

講師側の内情を少しだけ明かします。面談で講師が課題を口にするのは、その課題が解決可能だと判断したときだけです。

算数で言えば、計算の精度、問題文から図を描く手順、速さの単位換算。どれも、正しい手順で3〜4週間鍛えれば目に見えて変わる領域です。

逆に、解決できないことは言いません。お子さんは今、空を飛べませんね、と伝える講師がいないのと同じです。言っても状況が変わらないことを口にするのは、時間の浪費でしかありません。面談の時間は長くても30分ほど。その貴重な時間を使ってまで課題を伝えるのは、そこに得点の伸びしろがあるからです。

つまり課題の指摘とは、ここを直せば点が上がるという地図です。批判ではありません。

なぜ面談の指摘が批判に聞こえてしまうのか

それでも、面談で課題を聞いた瞬間に心がざわつくのは自然なことです。理由は単純で、子どもの成績表を、親が自分の通知表のように感じてしまうからです。

毎晩の丸つけ、送り迎え、週テストの直し。これだけ伴走していれば、子どもの弱点を指摘されたとき、自分の努力不足を責められたように聞こえるのは無理もありません。正直に言えば、僕たち講師の伝え方が足りず、そう聞こえさせてしまっている面もあります。

ただ、ここで防御に入ってしまうと損をします。面談でよく聞く反応に、次のようなものがあります。

  • 家では解けているんです

  • うちの子は本番に強いタイプなので

  • 忙しくて家庭学習の時間がとれなくて

どれも事実なのでしょう。しかし、できない理由が並び始めると、講師は解決策を出しにくくなります。出しても実行されない空気を感じると、提案を引っ込めてしまうのです。結果、面談は様子を見ましょうで終わり、1か月後に同じ課題が同じ形で残ります。

受験は残酷なほど公平なゲームで、守りに入った家庭の失点を誰も補填してはくれません。

面談で言われた課題を得点に変える1か月の作戦

では、課題を言われた家庭は、面談の翌日から何をすべきか。僕が勧める手順は3つです。

課題を単元名と失点の型に翻訳する

計算力が弱い、のままでは対策できません。分数の通分で落としているのか、小数の位取りなのか、途中式を書かずに暗算で崩れているのか。課題を単元名と失点の型まで細かくして、初めて打ち手が決まります。

面談の場でそこまで聞けなかったなら、直近の週テスト、組分けテスト、育成テスト、マンスリーのどれでもいいので答案を1枚出して、×がついた問題を計算ミス、読み違い、解き方が分からない、の3つに仕分けてください。これだけで、課題の正体はかなり見えてきます。

1日10分の固定枠を作る

課題の対策は、量より頻度で決まります。土日にまとめて2時間やるより、毎日10分を4週間続けるほうが確実に効きます。

計算が課題なら、予習シリーズの計算や塾の計算テキストから、失点の型に合った問題だけを1日5問。問題文の読み違いが課題なら、文章題を1問選び、式を書く前に線分図や面積図を描く練習だけをする。解き切らなくていいので、図を描くところまでで終わりにします。

次の面談で答え合わせをする

4週間後、同じ講師に、先月の課題がどう変わったかを聞いてください。

これは講師にとって最も嬉しい質問です。課題を受け取り、実行し、結果を確かめに来る家庭は、講師から見て一番手を貸したくなる家庭です。次の提案は、確実に一段深くなります。

秋の面談で指摘された課題は、冬までに埋まる穴です

秋の面談で言われた課題は、入試本番までの残り時間で埋められると講師が判断した穴です。小6でも、ここから2月までにはまだ3か月以上あります。小4・小5であれば、なおさら時間は十分です。

面談の帰り道に落ち込むのは、その日1日だけにしてください。翌日からは、指摘を地図として使う側に回りましょう。地図を燃やしたまま冬を迎える家庭も毎年一定数いらっしゃいますが、競争相手としては大変ありがたい存在なので、読者の皆さんにはぜひ地図を持って歩く側にいていただきたいと思います。

課題を失点の型で特定したいご家庭へ

面談で言われた課題を、言われたまま放置しないこと。これが秋の面談を得点に変える、いちばん確実な方法です。

課題の正体を家庭で仕分けるのが難しい場合は、僕のマナリンクのプロフィールにある「【お試し・算数】1ヶ月で失点の型を特定する診断コース」で、答案から失点の型を一緒に特定します。

無料相談も受け付けています。面談のメモを手元に置いたまま、気軽に声をかけてください。

このブログを書いた先生

この先生のおすすめコース

算数の単発/短期コース
【お試し・算数】1ヶ月で失点の型を特定する診断コース
勉強法診断型
無料体験あり
【お試し・算数】1ヶ月で失点の型を特定する診断コース
20,000円
60分(全4回)
小学4〜6年生
  • 算数の何から手をつけるべきか、判断がつかないご家庭
  • 塾の解説が難解で、「わからない」とお子様が癇癪を起すご家庭
  • まず現在地を正確に知りたい、と考えるご家庭
コースの詳細を見る

このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら

中学受験におすすめの指導コース

国語(小学生)の月額コース
中学入試の学力を効率的に上げる国語診断
無料体験あり
中学入試の学力を効率的に上げる国語診断
28,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 算数は得意だけど、国語は苦手・・・。そんな生徒さんにどう解けばいいか論理的な読解法の一部を伝授します
  • 国語の偏差値を平均値にもっていくための論理の基礎ができているかをチェックします
  • 国語が得意な先生のセンス的なものに頼らない、公式的なものを指導します。
コースの詳細を見る
国語(小学生)の月額コース
なんとなく卒業講座【中学受験国語】
三者面談あり
無料体験あり
なんとなく卒業講座【中学受験国語】
20,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学1〜6年生
  • ”なんとなく”国語を解いている方
  • 国語の点数が安定しない方
  • ”正しい国語の読み方””国語の解き方を知りたい方”
コースの詳細を見る
国語(小学生)の月額コース
【中学受験】国語読解力訓練コース!偏差値を底上げする基礎固め
三者面談あり
タイプ別
無料体験あり
【中学受験】国語読解力訓練コース!偏差値を底上げする基礎固め
24,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学3〜6年生
  • 中学受験に向けて、基礎から勉強を始めたい方
  • 高学年になってきたが、国語の点数が伸び悩んでいる方
  • 進学塾で中学受験の指導経験がある、やさしい女性の先生に教わりたい方
コースの詳細を見る
国語(小学生)の月額コース
【小学校高学年】読解力伸ばす方法:自宅で簡単トレーニング講座
三者面談あり
無料体験あり
【小学校高学年】読解力伸ばす方法:自宅で簡単トレーニング講座
25,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 文章の読み取りに時間がかかる、答え方が分からない小学生
  • 本読みや漢字など学校でやっていても、テストで点数が取れない小学生
  • 中学受験を見据えて読解力を基礎から鍛えたい小学生
コースの詳細を見る
理科(中学生)の月額コース
【中学受験・理科】暗記で終わらせない!小学生理科の基礎固め
タイプ別
無料体験あり
【中学受験・理科】暗記で終わらせない!小学生理科の基礎固め
18,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学1〜6年生
  • 中学受験理科の基礎が抜けている生徒さん
  • 色々な分野の暗記が苦手な生徒さん
  • 塾や他の教科を優先してしまい後回しにしている生徒さん
コースの詳細を見る

この先生の他のブログ

ヒロユキの写真

算数 図形で補助線が引けない子へ|線より先に数を書け

2026/10/13
算数の図形で補助線が引けない。この悩みの正体は、センスの欠如ではありません。「正解の線」を探しているうちに、手が止まっているだけです。先日の授業でも、受験生が図形の問題を前に鉛筆を止めていました。僕が「まず適当に1本引いてごらん」と言うと、返ってきたのは「どこにどう引けばいいか分かりません」。この一...
続きを読む
ヒロユキの写真

SAPIX5年でついていけない時、捨てるべきはクラスアップ

2026/10/12
SAPIXの5年生で授業についていけない。マンスリーのたびにクラスの上下に振り回され、宿題のひねった問題で親子ともに沈む。この状態から抜け出す一番の近道は、意外にも「クラスアップを目標から外すこと」です。SAPIX 5年でついていけない子に共通する答案の形ついていけていない5年生のテストを拝見すると...
続きを読む
ヒロユキの写真

周期算がわからない子が曜日計算で崩れる本当の理由

2026/10/12
周期算がわからない小学生の多くは、規則性を見つける以前に「かける」と「足す」の区別が曖昧なまま走っています。保護者の方は、まず次の1問をお子さんに出してみてください。7を50回かけたとき、1の位は何か。この1問で、周期算のつまずきの多くは見抜けます。残りは、曜日計算で見抜けます。周期算がわからない原...
続きを読む
ヒロユキの写真

国語の「わかったつもり」が点を落とす理由と対策

2026/10/10
国語のテストのあと、本人は「ちゃんと読めた」「わかった」と言うのに、点数がついてこない。中学受験の国語でよくあるこの現象の正体は、わかったつもりです。わかったという感覚は、点数とほとんど連動しません。今日は、この「わかったつもり」がなぜ起きるのか、そしてどう壊すのかをお話しします。好きなドラマを何度...
続きを読む