【中高一貫】4STEP(サクシード)か、青チャートか。数学が伸び悩む子が陥る「二兎を追う罠」
こんにちは!数学講師のサコです。 中高一貫校で高校数学の範囲に突入すると、学校からドサッと重厚な教材が配られます。
圧倒的な問題数を誇る: 『4STEP』や『サクシード』(傍用問題集)
解説が詳しく網羅系の王道: 『青チャート』(参考書)
「どっちを優先すればいいの?」「両方やらないと置いていかれる?」 そんなご相談を毎日のように受けますが、私の答えは一貫しています。
「数学が超得意!という子以外は、まずは迷わず『4STEP(サクシード)』を3周やり込んでください」
なぜ、あえて「青チャート」を一度しまっておくべきなのか。その理由をお話しします。
1. 定期試験は「傍用問題集」から作られる
たとえ難関進学校であっても、定期試験のベースは多くの場合『4STEP』や『サクシード』です。
理由はシンプル。文理が分かれていない段階で、入試レベルが並ぶ「青チャート」から出題してしまうと、平均点が壊滅してしまうからです。 定期試験で確実に点数を取り、内申(評定)を確保したいなら、試験範囲のベースである問題集にリソースを集中させるのが最短ルートです。
2. 「傍用問題集」は、決してレベルが低くない
SNSなどで「解説が不親切」「量が多いだけ」という声を見かけることもありますが、それは誤解です。特に「B問題」まで取り組めば、大学入試の基礎〜中級レベルを十分に網羅できます。
大切なのは、基礎がスカスカのまま難問に挑むことではなく、「何が出ても間違えない」と言えるまで、同じ一冊をボロボロになるまで繰り返すこと。 この「泥臭い反復」こそが、数学の地力を支えます。
※確かに解説は簡潔です。自力で進めていて「5分考えても一行目がわからない」という場合は、そこだけプロや先生の手を借りて、早めに「理解の壁」を突破しましょう。そのための個別指導です。
3. 大学受験には、本当に間に合うのか?
「今のうちから青チャートを完璧にしないと間に合わないのでは?」という不安もあるでしょう。ですが、安心してください。
一貫校の爆速カリキュラムなら、高2の夏までに全範囲が終わります。「基礎が100%固まった状態」で高2後半から受験対策に切り替えれば、十分に戦えます。 むしろ、基礎が曖昧なまま「青チャートをやっている」という安心感だけで進み、高3で土台のグラグラに気づく方が、よほど取り返しがつきません。
結論:今は「一兎」を追う時期
「色々手を出したくなる気持ち」をぐっと抑え、今は学校から配られた傍用問題集を信じてください。
まずはA問題を完璧にする
次にB問題まで「3周」繰り返す
テストで「基礎は完璧だ」という自信をつける
このステップをクリアした後に青チャートを開けば、驚くほどスラスラ解けるようになっているはずです。