偏差値を見るだけではもったいない!!模試の活用方法とは
模試の結果が返ってくるたびに、その判定や偏差値を見て一喜一憂してしまうことも多いのではないでしょうか。
特に志望校の合格判定が低く出てしまうと、「このままで本当に大丈夫なのだろうか」「うちの子には合っていないのではないか」と不安に押しつぶされそうになるお気持ち、とてもよく分かります。
私はこれまで20年以上、中学受験に関わってきました。その経験から言えるのは、「模試はただ受けて判定を見るだけでは全く意味がない」ということです。
今回は、合否を大きく左右する「正しい模試の活用方法」についてお話ししたいと思います。
1. 模試の判定=入試本番の成績ではない
模試の結果が悪かったとき、多くのご家庭がパニックに陥り、「もうダメかもしれない」と落ち込んでしまいます。
しかし、模試はあくまで一般的な学力を測るためのものに過ぎません。実際の入試問題は、学校ごとに傾向が大きく異なります。
全体の偏差値が届いていなくても、その志望校の特有の問題形式に絞って過去問対策を徹底すれば、「その学校の問題だけは解ける」という状態を作り出すことができるのです。
また、中学受験の主要な模試は、多くの場合12月頃で終了します。つまり、模試の成績というのは「12月時点での実力」でしかありません。
子どもたちの伸びしろは計り知れず、1月、2月の入試本番までのたった数ヶ月の間に、これまで積み上げてきた知識が突然繋がり、急激に成績が伸びることが多々あります。模試の判定には表れない「最後の急成長」が逆転合格の大きな要因となることを忘れないでください。
2. 判定が悪くても、大人が先回りして志望校を下げない
模試の判定が悪いと、「もっと安全な学校に変えた方がいいのでは」と大人は焦ってしまいます。しかし、「あの制服を着たい」「あの部活に入りたい」という憧れこそが、お子様が過酷な受験勉強に向かうすべての原動力です。
成績が足りないからといって大人が先回りして目標を下げてしまうと、これまで勉強に向かわせていた一番のモチベーションを奪うことになりかねません。
原点を失った受験は、ただの辛い作業になってしまいます。 保護者の方の最重要ミッションは、志望校を下げることではなく、万が一の時に進学できる「納得のいく併願校(抑えの学校)」を確実に確保することです。
親がしっかりとした安全網を張っておくからこそ、子どもは安心して、思い切り高い壁にチャレンジできるのです。
3. 模試の本当の活用法は「弱点の宝探し」
では、模試をどのように活用すればよいのでしょうか。それは、「弱点を発見し、次の戦略を立てるツール」として使い倒すことです。
模試が返却されたら、偏差値や判定を見るのは一瞬で終わりにしてください。大切なのは、テスト分析を行い、「わからない原因」をピンポイントで特定することです。
たとえば、算数であれば「落としてはいけない大問1の計算問題でケアレスミスをしていないか」「正答率の低い難問に時間をかけすぎて、確実に獲るべき問題の見極めができず時間切れになっていないか」といった点を確認します。
お子様がどこで、なぜ間違えているのかを客観的に分析し、「何がわからないか分からない」という漠然とした不安を取り除き、やるべき課題を明確にすることが模試の最大の役割です。
4. 模試の振り返りは「プロ」にお任せください
しかし、この「模試の詳細な分析と振り返り」を親御さんがご家庭でやろうとすると非常に危険です。「なんでこんな問題も間違えたの!」「ここは解けたはずでしょ!」とつい感情的になってしまい、結果的に親子ゲンカに発展してしまうケースが非常に多いからです。
親が無理に分析し指導しようとすることで、かえってお子様の勉強嫌いを悪化させてしまうことも少なくありません。
そこで活用していただきたいのが、私たちプロの客観的な視点(セカンドオピニオン)です。 私はオンライン家庭教師として、これまでのテストやノートを拝見し、プロの目線で「お子様がどこで、なぜ間違えているのか」を解像度高く分析します。
親御さんがつきっきりで怒らなくても済むよう、私がお子様の「つまずき」を発見し、日々の学習管理を引き受けます。これにより、親子でテストの点数を一緒に喜べるような良好な関係を保つことができるのです。
最後に
模試は、決して今の能力を否定するためのものではありません。現状の立ち位置を知り、本番までに何をすべきかをあぶり出すための「道しるべ」です。
判定に一喜一憂して振り回されるのをやめ、正しく振り返りを行うことで、偏差値50の壁も、志望校への逆転合格も必ず見えてきます。
「今回の模試の結果を見て、今の塾のやり方で本当にいいのか迷っている」「これからどう対策すればいいか分からない」という方は、一人で抱え込まず、ぜひ一度プロのセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。
一緒に戦略を練り直し、家族みんなが笑顔になれる中学受験を実現していきましょう。