数学苦手克服の第一歩
「なぜ?」から始める学び直し
「公式は覚えたのに、問題が解けない。」
「授業では分かった気がするのに、テストになると手が止まる。」
数学が苦手な生徒さんから、よく聞く言葉です。
30年以上、多くの生徒を指導してきましたが、私はいつも同じことを感じます。
数学が苦手なのではありません。
「分からなくなった場所」が、そのままになっているだけなのです。
「今の単元」が原因とは限りません
例えば、高校生が数Ⅲの微分積分で悩んでいるとします。
でも実際に話を聞いてみると、数Ⅱの微分の考え方が理解できていなかったり、もっとさかのぼると数Ⅰの関数でつまずいていたりすることがあります。
中高一貫校の中学生なら、方程式が苦手だと思っていたら、小学校の分数計算があいまいだったというケースもあります。
中学受験の算数でも、速さや割合が苦手な原因は、計算力や単位の理解不足にあることが少なくありません。
だから私は、「今できない問題」を教える前に、「どこでつまずいたのか」を見つけることを大切にしています。
「前に戻る」は遠回りではありません
「今さら前の単元に戻るなんて…」
そう思う生徒さんもいます。
でも、本当はその逆です。
分からないまま新しい内容を積み重ねる方が、ずっと遠回りになります。
必要であれば、前の学年や前の単元まで戻り、土台をしっかり作り直します。
すると、不思議なくらい今まで苦手だった問題が解けるようになることがあります。
「なぜそうなるの?」を大切にしています
私の授業では、公式を覚えるだけでは終わりません。
「なぜこの公式になるの?」
「どうしてこの解き方を選ぶの?」
そんな問いかけを大切にしています。
理由が分かると、初めて見る問題にも対応できる力が身についていきます。
「覚える数学」から「考える数学」へ。
それが、本当の学力につながると考えています。
成績が伸びる生徒の共通点
30年以上の指導で感じるのは、成績が伸びる生徒には共通点があることです。
それは、
「分からない」をそのままにしないこと。
できない問題をごまかさず、
「なぜできなかったのか」
を一緒に考え、少しずつ解決していく生徒は、大きく成長していきます。
私が大切にしている3つのこと
私の授業では、次の3つを大切にしています。
① どこでつまずいたのかを見抜くこと
表面的なミスではなく、本当の原因を見つけます。
② 必要なら前の単元まで戻ること
基礎から学び直し、「分かった!」という実感を積み重ねます。
③ 一人ひとりに合った最短ルートを考えること
学年や志望校だけでなく、理解度や性格も考えながら、その生徒に合った学習方法をご提案します。
最後に
「勉強しているのに成績が伸びない。」
そんなときは、努力が足りないのではありません。
もしかすると、少し前の単元に原因が隠れているだけかもしれません。
数学は、一つひとつ理解を積み重ねていく教科です。
だからこそ、焦らず、土台から学び直せば必ず力はついてきます。
「どこでつまずいたのか」を一緒に見つけ、「できた!」という成功体験を積み重ねながら、目標に向かって歩んでいきましょう。