勉強の仕方を解説するよ
みなさん、自主学習はどのように行っているでしょうか?
学校で「問題集を何度も解きましょう!」「ノートを見直ししましょう!」などと言われ、とりあえず問題集を解いて教科書やノートを見る人は多いと思います。しかしながら、ただ読んでただ解くだけでは応用問題が解けず壁にぶつかる人が多いのではないでしょうか。
難関大学を目指すほど、自主学習の重要度は高くなります。ここでは、自主学習の取り組み方についてお話ししていきます。
共通テストや旧センター試験8割以上とることを目標とした勉強法です。参考になれば幸いです。
○予習
予習の目的:知識を増やす。また、自分なりに解釈する。
やること:
- 教科書を読む
- 教科書の内容を自分なりに解釈し、まとめる
- 基礎問題を解いてみる
- 解釈に自信がないところ、意味が分からないところを明確にする
先生の説明を聞いても意味が分からない原因の一つに「レベルの差」があります。予習によって先生とのレベル差を小さくすると授業の理解が深まりますし、不明点が明確になれば授業にメリハリがつきます。
解釈とは、教科書や回答の理屈を自分なりに考えることです。「仮説を立てる」という表現でも良いかも知れません。これはインプット行為そのものです。
解釈をまとめるときは、誰かに説明するつもりでノートなどにまとめると良いです。これはアウトプットの練習なので、「誰かに説明する」シチュエーションを想定することで言語化しやすくなります。同時に聞く側に立ったつもりで鋭い質問を考えてみると、より論理的な解釈ができるようになります。
○復習
復習の目的:授業の内容を元に考えた理論を修正し、暗記する。
やること:
- 自分の解釈と授業の内容を合わせて自分の解釈を修正する
- ⒈をまとめる
- ⒉を全部暗記する
- 過去問や同レベルの問題を解く
- 解答を読み、間違ったところは解釈を修正する
- ⒉に戻る
レベル差がつきすぎていると、先生の話を聞いても理解できないと思います。こんな時、授業時間にとったノートと教科書を読み返しつつ内容を自分なりに解釈します。授業内容が分からない時ほど、板書と口頭説明を全てノートにとることを心がけましょう。
また、予習時点の解釈と授業の解釈を比較して、間違っていたら修正することも忘れないでください。
具体的な方法は科目ごとに違います。数学は以下のように行うといいです。
○予習
- 教科書を読む
- 定理・公式とその証明、例題の解き方を自分なりに解釈する
- 基本問題を解く
- 解答を読み、間違っていた考え方や知らなかった考え方をチェックする。
- 答えに至る理屈を自分なりに解釈し、誰かに説明するつもりでまとめる。
○復習
- 基本問題が完璧になったら、応用問題を解く(基本問題レベルで得た解釈は大抵間違っているところがありますので、応用問題で再チェックします)
- 解答を読み、間違っていた考え方や知らなかった考え方をチェックする。
- 答えに至る理屈を自分なりに解釈し、まとめる。
- まとめたものを暗記する
問題に取り組めば解釈が正しいかどうか分かります。解けなかったら、必ずどこかに間違いがあるということです。
私は、過去問の回答の傍に、自分が忘れていた定理や初めて聞いた理屈を全て記載するノートを作り、受験勉強ではそのノートを暗記していました。また、同レベルの問題を解いて間違いを見つけるたび解釈を修正しました。
これを繰り返すことで解釈が完璧な論理となり、それを暗記できれば自分の引き出しが驚くほど増えるはずです。
本来は時間がどれだけ掛かろうと自分で調べ考え抜くべきなのですが、学生は余裕がないはずです。なので、ある程度考えて答えが見えない時は先生に質問しましょう。先生を活用することで、解釈にかける時間を大幅に短縮することができます。
質問する時は
「私はこう考えるがこれで合っているか?」
「ここまではこう考えたが、この後の考え方がどうしても分からない」と質問することを心がけてください。これも解釈の訓練となります。
以上です。
効率的ではないように思えますが、「自分で考えること」は学習効果が得られる唯一の方法です。正解を待つのではなく、間違っても良いので自分なりに考えてみることを意識してみてください。