「勉強しなきゃいけないのは分かっているけれど、なかなか始められない」
「机に向かっても、すぐに集中が切れてしまう」
「頑張っているつもりなのに、思うように成績が上がらない」
勉強について、こんな悩みを感じたことはありませんか?
また、保護者の方の中にも、お子さまが勉強に取り組めない様子を見て、どう声をかければよいのか悩んだ経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
勉強が思うように進まないとき、つい「やる気が足りないのかな?」と考えてしまうことがあります。
しかし、勉強が進まない理由は、本当にやる気だけなのでしょうか?
今回、オンライン家庭教師マナリンクに寄せられた過去のお問い合わせを分析したところ、「学習習慣・やる気」と「苦手・理解不足」の間に、興味深い関係が見えてきました。
その結果を紹介しながら、勉強が思うように進まないときに確認したいポイントを考えていきます。
1. やる気に関する相談の約半数に「苦手・理解不足」の話題も
オンライン家庭教師マナリンクには、日々、生徒さんや保護者の方からさまざまな学習相談が寄せられています。
今回は、2020年から2026年までのお問い合わせ傾向を分析し、「学習習慣・やる気」と「苦手・理解不足」に関する表現が、どの程度一緒に登場しているのかを調べました。
その結果、次のような傾向が確認できました。
学習習慣・やる気に関する表現が含まれる相談のうち、51.7%には苦手・理解不足に関しても多く相談されていました。
一方、学習習慣・やる気に関する表現が含まれない相談では、23.5%でした。
つまり、やる気や学習習慣について相談している方は、勉強の理解についても同じお問い合わせの中で触れている傾向があったのです。
2. 「やる気が出ない」と「成績が上がらない」は一緒に相談されることも
次に、成績やテストの点数に関する表現との関係を調べました。
学習習慣・やる気に言及したお問い合わせのうち、33%には成績・点数に関する表現も含まれていました。
この結果から分かるのは、学習習慣ややる気について相談する際に、成績やテストの点数も一緒に話題になるケースがあるということです。
例えば、成績が伸び悩んでいる場合、その原因は必ずしも勉強内容の理解不足だけとは限りません。授業以外の時間にどのくらい復習できているか、普段どのように勉強に取り組んでいるかなど、学習習慣が関係している可能性もあります。
反対に、勉強に取り組めない背景に、思うように成績が上がらないことへの焦りや不安がある場合も考えられます。
成績が上がらないときは勉強方法だけを、勉強が進まないときはやる気だけを問題にするのではなく、両方の状況を確認してみることが大切です。
そこで試してみたいのが、「結果の目標」と「学習の目標」を分けることです。
- 結果の目標:次の数学のテストで80点を取る
- 学習の目標:今週中に一次関数の基本問題を自力で解けるようにする
テストの点数はすぐには変わらなくても、昨日できなかった問題が今日は解けるようになることがあります。
勉強への意欲が続かないと感じたときは、成績だけでなく、できるようになったことにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
3. 学習習慣の相談では「宿題・課題」も話題になっている
もう一つ注目したのが、宿題や課題に関する表現です。
学習習慣・やる気に関するお問い合わせのうち、約18%には宿題・課題に関する表現も含まれていました。
この結果から、学習習慣ややる気について相談する際に、宿題や課題も一緒に話題になるケースがあることが分かります。
宿題は、授業で学んだ内容を復習したり、自分の力で問題を解いたりする大切な機会です。しかし、宿題が出されていても、必ずしも計画どおりに取り組めるとは限りません。
例えば、宿題への取り組みが思うように進まない場合、次のような理由が考えられます。
① 宿題の内容が難しい
取り組もうとしても、問題の解き方が分からず、途中で手が止まってしまう場合です。この場合は、宿題の難易度が合っているか、以前の単元に理解が不十分な部分がないかを確認することが役立ちます。
② 宿題の量が合っていない
問題自体は解けても、学校の課題や習い事などとの兼ね合いで、十分な時間を確保できない場合です。この場合は、普段の生活に合わせて宿題の量や優先順位を調整することも考えられます。
③ いつ取り組むか決まっていない
宿題の内容も量も問題ないものの、取り組むタイミングが決まっておらず、後回しになってしまう場合です。この場合は、曜日や時間を決めるなど、取り組み始めやすい環境を整えることが役立つかもしれません。
このように、同じ「宿題が進まない」という状況でも、その理由によって必要な対策は異なります。
そのため、学習習慣を見直す際には、単に宿題の量を増やしたり、取り組むように促したりするだけでなく、「どこで手が止まっているのか」「無理なく取り組める内容や量になっているか」「いつ取り組むか決まっているか」を確認してみることが大切です。
生徒さん自身も、保護者の方も、家庭教師の先生も、宿題が終わったかどうかという結果だけでなく、取り組むまでの過程にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
そこから、今より勉強に取り組みやすくなる方法が見つかるかもしれません。
4. 勉強が進まないときに試したい3つのこと
ここからは、生徒さん自身でも、ご家庭でも試せる方法を紹介します。
① まずは1問だけ解いてみる
「今日は1時間勉強する」と考えると、始める前から大変に感じることがあるかもしれません。
そんなときは、まず1問だけ取り組んでみるのも一つの方法です。
大切なのは、正解できるかどうかだけではありません。
- 問題の意味は分かる?
- 最初に何をすればよいか思いつく?
- どこまでは自分で解ける?
- どこから分からなくなる?
もし最初から解き方が思いつかなければ、少し前の単元に戻ったり、先生に質問したりしてみましょう。
反対に、1問解けたら、そのまま次の問題にも取り組めるかもしれません。
② 「分かった問題」を後からもう一度解いてみる
授業中に先生の説明を聞いて「なるほど!」と思った問題は、時間を置いてからもう一度解いてみるのがおすすめです。
そのときは、できれば解説を見ずに挑戦してみましょう。
一人で解ければ、理解が定着しているかを確かめる材料になります。もし解けなかったとしても、落ち込む必要はありません。
どの部分を忘れていたのかが分かれば、次に復習する場所が明確になります。
解けなかった問題は、次に何を勉強すればよいかを教えてくれるヒントでもあります。
③ 勉強時間だけでなく「できるようになったこと」を確認する
勉強時間を決めることは大切ですが、時間だけを目標にすると、何を達成できたのかが分かりにくくなる場合があります。
例えば、
「今日は数学を30分勉強する」
という目標に加えて、
「今日は分数の計算を3問、自分で解けるようにする」
という目標も立ててみるのはどうでしょうか。
勉強が終わったときに、何ができるようになったかを振り返りやすくなります。
小さな目標でも、達成したことを確認しながら進めていくことが大切です。
5. 保護者の方に知っておいていただきたいこと
お子さまが勉強に取り組めない様子を見ると、心配になることもあると思います。
ただ、勉強を始められない理由が分からないまま、勉強時間だけを増やそうとしても、うまくいかない場合があります。
そんなときは、次のようなことを確認してみてはいかがでしょうか。
「今、どの問題が難しいと感じている?」
「最初の1問は、一人で解けそう?」
「授業で習ったところは、後から自分でも解けている?」
答えを急いで求めるのではなく、今どんなところで困っているのかを一緒に整理することが、学習方法を見直すきっかけになります。
また、お子さま自身がうまく説明できないこともあるでしょう。
その場合には、家庭教師や学校の先生など、学習状況を把握している人と一緒に確認する方法もあります。
6. 家庭教師の先生には、どんなことを相談すればよい?
すでに家庭教師を利用している場合は、授業中だけでなく、普段の勉強の様子も先生に伝えてみましょう。
例えば、次のような相談です。
勉強を始めるのが難しいとき
「宿題を始めるまでに時間がかかるので、最初に何をすればよいか分かる形にしてほしいです」
途中で分からなくなるとき
「宿題の途中で手が止まることがあるので、どの問題でつまずいているか確認してほしいです」
授業では理解できても、一人では解けないとき
「授業中は分かるのですが、後から一人で解くと難しいです。自力で解けるかも確認してほしいです」
これらは、保護者の方から伝えていただいても、生徒さん自身から先生に相談していただいても構いません。
むしろ、生徒さん自身が「ここが分からない」「こういうときに困る」と伝えられることは、先生にとっても大切な情報です。
マナリンクでは、授業の見える化や確認テストなど、学習の過程を振り返るための機能も提供しています。
授業中の理解と、授業以外での学習状況を合わせて振り返ることで、次に取り組むべきことを考えやすくなります。
7. 勉強が進まないときは、まず「何が難しいのか」を考えてみよう
今回のマナリンクへのお問い合わせ分析では、学習習慣ややる気に関する話題と、苦手・理解不足に関する話題が、同じ相談の中に登場する傾向が確認できました。
もちろん、この結果だけで、勉強への意欲と理解不足の因果関係が分かったわけではありません。
それでも、勉強が進まないときに、やる気だけを問題にするのではなく、別の理由がないか考えてみる価値はあるかもしれません。
今の問題は難しすぎないか。
何から始めればよいか分かっているか。
授業で理解したことを、一人でも解けるか。
少しずつでも、できるようになったことを実感できているか。
勉強が思うように進まないときは、こうしたことを一つずつ確認することもオススメです。
「もっと頑張らなきゃ」と考えるだけでなく、「どうすれば今より勉強しやすくなるだろう?」と考えてみる。
その視点が、自分に合った学習方法を見つける第一歩になるかもしれません。
調査について
本記事は、オンライン家庭教師マナリンクのコースに寄せられた2020年3月〜2026年10月のお問い合わせデータをもとにした独自分析です。
学習習慣・やる気に関連する表現と、苦手・理解不足に関連する表現を集計しました。両者が同じお問い合わせに含まれていることは、因果関係を示すものではありません。
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