男女別学は共学とどう違う?
そもそも、男女別学は共学とどんな部分が違うのか、まずは一緒に確認していきましょう。
筆者自身、正直最近まで「男女別学?あー男子校と女子校のことね」って思ってました。
偏差値が高い学校の中には男女別学、男子校、女子校と性別ごとに授業を分けている場合が多いです。
男女別学とは男子生徒と女子生徒がそれぞれ別の教室や建物で授業を行っています。
男女別学だと、放課後に行われる部活動や生徒会活動などは男女で一緒に行う場合が多いです。
あくまでも授業のみ性別ごとに分けて行うのが男女別学です。
それに対して男女一緒に授業を行う、クラスを男女別に分けないのが共学校です。
体育などの例外はありますが、基本的に常に男女が同じ環境で授業を受けたり学校行事や部活動を行っていきます。
そして男子校・女子校では授業だけでなく部活動や生徒会活動も男子生徒もしくは女子生徒のみで行います。
男子校、女子校はそれぞれ生徒を男子生徒もしくは女子生徒しかあらかじめ取りません。
どちらかの性別の生徒しかいない環境で学校生活を送るのが男子校もしくは女子校の特徴です。
男女別学に通うメリット
男女別学、共学校、男子校、女子校のそれぞれ特徴を確認したところで男女別学に通うメリットを確認していきましょう。
男女別学に通うメリットは以下の5つです。
- 授業の効果が高くなる
- 性差に合った教育カリキュラムが作れる
- 異性を気にせずにのびのびと学習できる
- 部活動や学校行事では異性との交流もできる
- 性差にとらわれず自己肯定感が高まりやすい
それぞれ詳しく解説していきます。
授業の効果が高くなる
授業が男女別に行われるので、性差に合った授業ができる分、それだけ授業の効果が高くなります。
性差に合った教育カリキュラムが作れる
同じ年齢の子供といえど、男子生徒と女子生徒では理解力や理解の仕方そのものが異なります。
男女別学だと性差に合ったカリキュラムが作れるので、より生徒に合った授業を行うことができます。
異性を気にせずにのびのびと学習できる
男女別学だと、男女に対する価値観の押し付けがない環境でのびのびと学習できます。
実際に女子校に通っていた学生は共学に通っていた女子生徒よりも理数系に進む割合が多いというデータもあります。
自分の才能を見極める時期である思春期に性差にとらわれず、自分の興味関心に向き合えるのは男女別学のメリットといえるでしょう。
部活動や学校行事では異性との交流もできる
男女別学は完全な男子校、女子校ではないので課外活動を通して異性とのつながりもできます。
全く異性と関わらず、中高6年間過ごすのが不安と感じる方にもぴったりです。
性差にとらわれず自己肯定感が高まりやすい
男女別学だと性差にとらわれる機会が減り、本人の自己肯定感が高まりやすいです。
生徒の多様性を認めやすくなるのが男女別学の魅力です。
共学に通うメリット
続いて共学に通うメリットを確認していきましょう。
共学に通うメリットは以下の3つです。
- 異性の目を意識した振る舞いができる
- 異性との関わり方を学べる
- 同年代の異性の知り合いや友人ができる
それぞれ詳しく確認していきましょう。
異性の目を意識した振る舞いができる
まず共学では常に異性が近くにいる環境で学校生活を送ります。
そのため異性の目を意識した振る舞いが自然とできるようになります。
異性のウケを意識するというわけではなく、自然と自制した行動がとれるようになるのがメリットです。
異性との関わり方を学べる
思春期の時期に共学校に通っていると、自然と異性との関わり方を学べます。
学校の授業や部活動、学校行事などを通じて異性と関わる機会が増えるからです。
異性と関わる機会が少なく大人になってしまうと、異性とどんなコミュニケーションを取ったら良いかわからなくなってしまう方もいます。
また身近に異性がいないと、恋人や結婚相手を選ぶときに極端に理想が高くなってしまう可能性もあります。
兄弟知人に同年代の異性がいない環境であれば、共学校に通うのも良いでしょう。
同年代の異性の知り合いや友人ができる
共学に通っていると同年代の異性の知り合いや友人ができます。
男子校、女子校に通う場合よりも多様な価値観に触れられるでしょう。
男女別学はこんな人におすすめ!
男女別学がおすすめな子の特徴は以下の通りです。
- 自分に合ったカリキュラムや教育内容に合った授業を受けたい方
- 部活動や生徒会活動などは男女で行いたい方
- 授業中、異性の目を気にしてしまいがちな方
男女別学のメリットは授業は男女別に行われるので、性差に合ったカリキュラムを組んでくれる点です。
自分に合う授業を受けられるので、授業を受けたときの効果も高まり学力が上がりやすくなります。
中学・高校の6年間だけでなく、大学やその先の将来も見据えたい方におすすめです。
その一方で男女別学はクラブ活動や学校行事などは男女で一緒に行います。
異性とのコミュニケーションを取る機会もあるので、男子校や女子校で異性が苦手になってしまわないかと不安に思う方にもおすすめです。
まとめ
男女別学には共学校や男子校、女子校にはないメリットがたくさんあります。
授業自体は男女別の教室や建物で受けるのでカリキュラムも性差に合った内容でより身につきやすい授業を受けられます。
そして部活動や学校行事などは男女で協力して行うので、異性と関わる機会も作れます。
いわば男女別学は共学校と男子校・女子校の良いとこどりをしているともいえるでしょう。
異性を気にせずのびのびと学習したい方は男女別学がおすすめです。