【勉強を始める前に】社会人のTOEIC対策5つのコツ
2021/4/12
社会人の英語学習は日々の忙しさから挫折しやすいです。
昇進や海外赴任がかかっているのは分かっていても、途中で勉強が続かなくなる方が多いです。
しかし、「社会人の英語学習は挫折しがちである」ということを予め知って対策を打っておけば目標を達成することは十分可能です。
この記事では社会人がTOEICを勉強する上でのポイントを5つに絞って解説していきます。
この記事の対象
- これから英語学習を始める社会人
- 過去に英語学習で挫折したことがある人
TOEIC985を所有している私が解説します。
【即実行推奨】社会人のTOEIC対策5つのコツ
それでは最初に5つのポイントを紹介します。
- 目標を定める
- 現在地を知ってから勉強を始める
- 勉強の計画を立てる
- スキマ時間を活用する
- やらなくてはいけない環境に追い込む
1つずつ詳しく解説していきます。
①目標を定める
社会人がTOEICに向けて学習を始める場合、何らかの目的があることが多いです。
昇進、海外赴任、転職…など様々です。
TOEICの学習の最初に、これらを達成するために具体的な目標を設定しましょう。
- 時期(いつまでに?)
- スコア(どれくらい?)
この2つを明確にしましょう。
「当たり前じゃないか」と感じる方も多いかもしれませんが、意外とここがおろそかになっている方が多いです。
「とにかく高得点を」とか「将来なにかしら役に立つだろうから」というぼんやりした目標だとほぼ間違いなく挫折します。
英語学習が趣味である人はこれでOKです。
しかしTOEICを「手段」と捉えるのなら、あらかじめ目標の時期とスコアを明確にすべきです。
あとの⑤でも説明しますが、「やってもやらなくてもいい」環境では人間はサボります。
特に忙しい社会人は仕事の前後に英語学習に取り組まなければなりません。
「来月までにTOEIC〇〇点取る!」という強い意思を持つことが大切です。
②現在地を知ってから勉強を始める
具体的な目標は定まったでしょうか?
ここで勉強を開始するのはNGです。
次のステップは「現在地を知る」です。
TOEIC対策というと「英語勉強するのは久しぶりだから、文法から勉強しよう」とか「とりあえず総合対策ができる参考書を買おう」と考える人が大半です。
しかし、これはハッキリ言って遠回りです。
忙しい社会人の方は「自分に不足している」箇所に集中して学習することが大切です。
そのためにはゴールであるTOEIC本番と同じ環境で現時点での実力を測るところからスタートしましょう。
時間を測り、120分でどれくらいのスコアを取ることができるのかを計測します。
学習を始める前にTOEICを解くことで「目的意識」が明確になります。
「3ヶ月後にこれを解けるようにならなくてはいけない」「この試験のために勉強しているんだ」という意識を持って勉強することでモチベーションを高く保つことができます。
また、目的に対して現状を知ることでそのギャップを埋める最短の学習が可能になります。
「リーディングがぼろぼろだった」「時間内に終わらなかった」というような苦手ポイントや逆に「文法は思ったよりはできていた」「単語は結構分かっていた」という得意ポイントが分かります。
次のステップでは、この苦手ポイントに絞った学習計画を立てていきます。
③勉強の計画を立てる
②で模試を解いて分かった目標とのギャップを埋めるための学習計画を立てます。
キーワードは「選択と集中」です。
ある程度できている箇所は思い切って勉強しない、できていない箇所に集中して取り組むということです。
時間がない社会人が全てのパートをバランスよく、とかまずは文法からというように学習するのは非効率です。
例えば過去に私が学習計画を立てた際の流れは以下です。
STEP1
模試を解いて現状分析
前述の通り、まずは模試を受けて現状の実力をチェック。
分かったことは
- リスニング250点くらい、リーディング350点くらい
- リーディング解き終わらないけど、精読したらほぼ解ける&文法は問題なし
ということでした。
STEP2
弱点に集中した学習計画
上の現状分析から立てた対策は以下です。
私の場合は3ヶ月で計画を立てました。
1ヶ月目2ヶ月目3ヶ月目リスニング特訓リスニング特訓模試特訓単語単語単語
1・2ヶ月目はリスニングに特化した学習、3ヶ月めに全体的に解くスピードを上げる訓練をしました。
単語は常に単語帳を回しました。
こんな感じで自分のできていないことに集中して学習することで結果リスニング440点、リーディング420点を獲得することができました。
④スキマ時間を活用する
学生と社会人の一番の違いは「時間の有無」です。
比較的時間を確保しやすい学生と違って、社会人は自由時間が少ないです。
そのため英語学習のためにまとまった時間を確保することが難しい傾向にあります。
これを解決するための対策は2つです。
- 勉強時間を死守する
- スキマ時間を活用する
まず前提として勉強時間は作り出すものです。
本当に毎日1〜2時間確保するのは不可能でしょうか?
自分の1日の行動を記録してみると、意外とムダな時間や節約できる時間があるはずです。
最低ラインの勉強量を確保するために、勉強時間を生み出しましょう。
もう1つ。
社会人が活用すべきはスキマ時間です。
移動中、休憩時間などを合わせるとどれくらいの時間になるでしょう?
1時間もあればリスニングパートでも、リーディングパートでもかなり勉強できます。
参考書を広げるのは恥ずかしい、面倒、場所を取るでしょうからアプリでの学習がオススメです。
⑤やらなくてはいけない環境に追い込む
「TOEICを受けよう!」そう思ってから日が浅いうちは、誰でもモチベーションが高く保てます。
問題は1ヶ月経ったときです。
「なんでTOEICの対策してるんだっけ?」「忙しくて勉強なんかできない」「別に今のままでいいかな」
様々な言い訳が浮かんできて、およその人がここでリタイアします。
これは誰もが経験することです。
挫折をしないためには、自分を「やらなくてはいけない環境」に追い込む必要があります。
モチベーションに頼らず、学習を続けざるを得ないような環境を作り出しましょう。
- 有料サービスに課金する
- 一緒に勉強する仲間を見つける
- コーチを付ける
- SNSで宣言をする
- 毎日同じ時間に勉強する
ざっと挙げただけでもこれくらいの対策は浮かびます。
有料サービスに課金することで「やらなきゃもったいない」意識が生まれます。
リアルでも、SNSでもコミュニティーでも見つけて一緒にTOEICを頑張る仲間を見つけられれば「負けてられない」という気持ちが強くなります。
英語学習では近年コーチングサービスが流行っています。
毎日の学習進捗を管理してくれたり、週1回の面談をしてくれたりといったサービスがあります。
「誰かに見られている」状態だと緊張感を保って学習ができます。
SNSやリアルでも「TOEIC〇〇点目指します!」という宣言をするのも効果ありです。
恥ずかしいと思うかもしれませんが、その気持を「達成できなかったら恥ずかしい」という原動力に変えてしまいましょう。
勉強のルーティン化も有効です。
毎日出勤前の6:30からかならず英語学習をする、といったように日々の習慣の中に英語学習をねじ込みます。
同じ時間に勉強を続けることで脳が「この時間は英語学習なんだな」と認識し、自然と勉強に入れます。
最後に
この記事では社会人向けのTOEIC対策のポイントを解説しました。
でもこの記事を読んで、実行して結果を出せる人は多くありません。
途中で「ここはどうすればいいの?」といった疑問やモチベーションの低下で「もういいや」となってしまう人がほとんどです。
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