#11模試の解き直し学習
2023/5/10
5月のブログは模試の解き直しについてです。
前回のブログで「模擬試験の準備」について触れました。まだご覧になっていない方はこちらの記事もご覧ください。受講中の受験生の皆さんには、別途「復習の手引き」をお送りしていますので、そちらも合わせてご覧ください。
https://manalink.jp/teacher/12150/blog/1399
以下に私がこれまで見てきた中で、継続的に結果を出している教室や受験生に共通したことを列挙します。経験則です。
①特別な方法なんてない
まず、模擬試験の見直しとは言っても、特別な復習法はありません。普段の学習と同じです。むしろ、別のやり方などはしなくてよいです。"集中力"や"反復による学習効果"というのは「同じ動作の反復」からしか生まれません。弓道や空手でいうところの「型」ですね。野球のスイングや投球だって「フォーム」を大切にします。
②そもそも「解き直し」をする
「同じ問題を解いても意味がない」とか「答えを覚えてしまっている」とか、グダグダ理由をつけてやらない人もいます。結果を出す教室、受験生に共通しているのは、口だけではなく実際に解き直し学習を行っていることです。その重要性について先生から生徒へかなり強い圧がかかっているケースも多いですね。理由は…自分の成長を実感することが学ぶモチベーションになるからです。勉強なんて嫌いで良いですが、嫌いな勉強に果敢に取り組む自分は好きになれますよ。
・雑に参考書を解きあさるよりずっと効果的だと自覚する
(失敗する人は、そもそも模試を軽視している。)
・模擬試験の直後は解き直しだけやるぐらいで良い
(失敗する人は、それすらやらない。自己採点もしない。)
・できなかったことができるようになった、と自分の成長を見届ける
(失敗する人は、できると「思い込んでいる」だけで「できない」。)
③模試を通じてPDCAサイクルを身に付ける
PDCAとは書きましたが、かっこつけたい人がそう読んでいるだけで、中身は難しくはありません(笑)合格できる受験生の共通点はいくつもありますが、特に「同じミスをしない受験生は勝つ」というのは自明でしょう。シンプルに考えて下さい。「復習」という基本動作がしっかりしていれば良いのです。自力で解決できない時のための、先生がいますよ。
・自分自身を客観的に分析する
(失敗する人は自分に甘い。夢ばかり追って現実を見ない。)
・問題点が何なのか切り分ける
(失敗する人は、何が問題なのかもわかっていない。)
・具体的な対策を考え、実行する
(失敗する人は、言うだけで実行しない。有言不実行。)
④そして、解き直しが「徹底」されている
大人になっても勉強は続きます。勉強というのは、まったくしていない人ほど「楽観的」になり、勉強量が増えれば増えるほど「不安」になるものです。闇雲に不安を煽るわけではありませんが、一度立ち止まって「これで大丈夫だろうか」と考える慎重さは、合格の手助けとなるでしょう。
・制限時間を短くして再テストを行う
(失敗する人は、行動で確かめようとしない。)
・解き直しは二度行う(直後と成績返却時)
(失敗する人は、記憶力を過信している。)
・解説冊子がボロボロになるぐらいやる
(失敗する人の解説冊子は、新品綺麗。)
結果を出す教室は、わざわざ日程を定めて「再試験」を企画する場合があります。仲の良い友達同士で示し合わせて「再試験」をやってみるのも良いです。一人でやるより緊張感がでます。復習後ですから、解けるはずですよね。それを見届けて下さい。できてないなら、もう一度勉強です。また、解説冊子は一度に覚えらないぐらいの内容があります。最初は自分の目標点数に到達できる最低限の内容、二回目は一回目に理解できなかった部分と、分けて取り組むのも良いでしょう。そうしている間に、解説冊子の華奢な製本はボロボロになってきます。
まとめ
今回は厳しいことばかり書きました。しかし、どれも受験が終わった直後の受験生なら皆頷いてくれるようなことばかりです。受験が終わった後の受験生の意識と、5月段階の受験生の意識にはそれぐらいの温度差があります。これは同時に、浪人生と現役生の温度差でもあります。まずは、模擬試験の解き直しを通じて少し「背伸び」をしてみましょう!
私は質問が来るのを待っています!
さて、参考になりましたでしょうか。ではまた。
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