#14天王山準備号②
2023/6/6
今回の記事では、私が学習塾の地域責任者、教室責任者として6月に保護者会や学習ガイダンスで話していた、部活引退後の重要ポイントについて書きたいと思います。経験則で選んだ私なりの正解です。(高校生視点で書いています)
天王山準備号① の続きになります。
https://manalink.jp/teacher/12150/blog/1481
④バランスをとる。
「特定科目ばかりできても合格できない」
60分を1単位として、一週間や一カ月でどれぐらい学習単位が取れるか計算しましょう。これが全体。そしてそれを、受験科目に割り振ります。人によって当然違うので、一般論ですが私立志望ならこんな比率からスタートではないですかね。(国立受験者はそれこそ人それぞれです。)
「手薄な科目を見える化しよう」
大体皆さん、自分の好きな科目ばかり勉強してしまうものです。その方が楽なので。ただ、私立文系難関校などは「英語はできて当たり前」というような所があるので、競争のメインは国社だったりします。好きなモノばかり勉強せず、意識的にそれ以外の科目の勉強量を増やさなければなりません。それ以前に、今週どの科目を何時間ぐらい勉強したかって、明確に言えますか?
手帳や日記、アプリでもいいので、これを見える化すると良いですね。
週に1回とか、月に1回程度、一人会議をしましょう。現状を把握することは、現状を改善するための前提条件です。これは大人もやることだし、いわゆるPDCAサイクルにも必須の考え方です。
「そこがダメなんじゃなく、そこが伸びしろ」
苦手科目には、苦手な理由があるのだと思いますが、ブレイクスルーするためには、発想の転換も必要です。単に勉強量が足りないだけなら「伸ばしやすさ」に注目しましょう!例えば、偏差値40の科目があるとして、それを50にするためには受験者の上位50%に入れば良いわけです。Easyですよね?他の受験生に一勝一敗でいいんですよ。同じ偏差値10を上げるのでも50から60にするためには、上位16%に入らなきゃならないです。こっちの方が圧倒的にHardです。「より簡単に点数が取れる科目はないか?」という視点を持つことも大切です。
⑤一日一変化。
「変化は自分をあざむきながら、長い目で」
最後に重要なのは、一日に起こす変化は一つにすることです。
1日にいくつもの変化(カード)を切ると、徹底できず、結局変化できない。あるいは、変化が大きすぎて嫌になります。今回は6月段階のお話しなので、変化の中心は②③が中心だと思います。特に②の勉強時間。「勉強時間を10分増やす」をやったら他は昨日と同じようにやる。「今まで手付かずの古典文法を勉強し始めた」らその他は昨日と同じようにやる。それでいいんです。
「大きな目標も、ショートステップの蓄積」
逆に、変化の歩幅が狭いと、その一歩は踏み出しやすくなります。私は受験生全員が、大学入試を通じて何か一つでも成長して、大人になってもらいたいと思っています。「大人になる」なんていう曖昧なことも、細かく分解すれば小さな一つ一つの行動の積み重ねです。小さなステップを大切にできない人には、大きな目標を達成することはできない。ここはひとつ「小さき変化」を大切にできる受験生になりましょう。今から、変わりましょう。
今回は以上です。それではまた。
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