#17現役生の弱点ってなんだ?
2023/10/28
現高校2年生向けの内容になります。
まず、結論です。
①「仮想大学受験の冬」を過ごそう!
別に入試を受けてこいっていうことじゃあないですよ。「一年前倒しでこの冬が自分の大学受験なんだと仮定して過ごそう」ということ。そうです。11月になりますから、あと2ヵ月ちょっとで入試が始まるということです。この思考ができる現役生は、浪人生にちゃんと対抗できます。
②現役生の弱点は「冬の経験値」
何故、そんな仮定をするのか。
現役生と浪人生の違いを理解することが重要です。
浪人生が有利な理由はあれこれあると思います。
中でも現役生と圧倒的に違うのは「不合格を経験しているかどうか」なんですよ。進学塾や予備校の先生は少なからず、前年度指導した受験生と、本年度受験生になる現役生の、温度差を感じます。個人差があるのは重々承知で言いますが、現役生は断然温いです。浪人生と比べて、危機感が圧倒的に薄いのです。
・知識を吸収する効率性
・時間を無駄にしない計画性
・あと1問に手が伸びる貪欲さ
この差を生むのが「不合格の経験」です。悔しさなんです。これは、他人から聞いた話じゃ、真に伝わりません。自分で悔しいと思うような経験をしないと、なかなかわからないんです。
そこで、この冬。
③仮想試験を決めて、入試を演出しよう!
受験生は1月に「大学入学共通テスト」、2月には私立大学の個別入試や国公立二次試験を受験しますね。これらと同時期に受験できる試験を「一年早い自分の入試」と想定してみましょう!
【1月】共通テスト
大学入学共通テストは、新聞紙面やWEBで問題が公開されますし、解答解説も出回ります。同日受験イベントなんかもありますよね。これらを利用して、自分も受験生になる気持ちを作りましょう!
英語や国語はそもそも「範囲」ってものが無いですし、数学IAIIBなら学校も未履修の単元は少ないですね。一方、理科や社会については、未履修の単元が多いと思いますから、自分の進度に合わせて分かる範囲で解くか、今回は無視しても良いと思います。
★共通テストは、日本で最も時間制限がきつい入試の一つです。「これはまずい…」という危機感は採点しなくても、間違いなく出てきます。採点すれば、さらに強まるでしょう。
★新課程が気になると思いますが、現行の問題でまず挑戦です。
【2月】各種高2模試
1月末~2月には、高2として受験する最後の模試があると思います。
河合の全統模試なら共通テスト用の模試と記述模試に明確にわかれます。これを私大の個別入試や国公立二次試験と想定してみましょう。一つ上の先輩と一緒に、入試を受験していると思い込んで下さい。
★成績表がかえってきたときCDE判定なら不合格、AB判定なら合格、等厳しめの基準で置き換えて、「合否」で結果を受け止めてみてください。また、各判定の合格確率を確認しましょう。
★もし「不合格」という結果がでたら、本気で悔しがってください。自分に何が足りないのかを、真剣に考えて下さい。何とかしたい気持ちを、行動へ。
④仮想受験に「準備をする」とさらに効果的
折角、仮想受験をするのだから、何かしら一つでもいいので、勉強して対抗しませんか?目標を決めるのは、自分に対抗策=行動を促すためでもあります。勉強して準備して、試験を受けて結果を見て、次へ向けた改善策をたてる。PDCAサイクルの基本です。
『部活も行事も忙しい。けれど一歩踏み出す』
・英単語が手付かずなら600個ぐらい覚えてみましょう!
・古文単語が手付かずなら100個ぐらい覚えてみましょう!
・英語や現代文、古文を「初見で読む」方法を知って、実戦!
・学校の定期試験を解きなおして、教科書レベルを固めるのも良し!
・これまで受けた模擬試験で、再テストしてみるのも良し!
「学びのある冬」を過ごして下さい。
マナリンクの冬期講習を受けて見るのも手ですね。
様々な一歩が踏み出せそうな講座が盛りだくさんです。
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