英検合格にはどれくらい時間がかかる?どれくらい前に始めれば良い?

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2024/9/13

よく保護者におたずねいただく質問です。

肝になってくるポイントは

①【今現在】どれくらいの英語レベルか

②期間で見るのではなく、【勉強時間】で見ること

③ただ合格さえすればいいのか・それとも英語をしっかり学びたいのか

です。


ポイント①:【今現在】どれくらいの英語レベルか

英検5級を受けたいとおっしゃられる小学生のお問い合わせが多いですが、今現在ABCアルファベットを学んでおられるレベルなのか、それとも最低限の英語単語(月の名前・曜日・動詞のlive/like/play/studyなど)を知っておられるレベルなのかでかかる時間は大きく変わります。


英検5級は中学一年生で学ぶ文法・単語が出題されます。中学生が一年間学ぶ範囲を先取りして学ぶことを考えると、それ相応の時間はかかります。


ポイント②:期間で見るのではなく、【勉強時間】で見ること

「どれくらい前から勉強を始めればいいですか?」とお尋ねいただきますが、「どれくらい毎日時間を割けますか?」という点を考えるのが大切です。


毎日1時間英検の勉強に使えれば一週間で7時間勉強できますが、週一時間しか取れないのであれば、前者の7倍の期間がかかります。


では中学の一年分の文法はどれくらいの時間で学び終えられるのでしょうか?参考までに今までの実例をご紹介します。


【実例①小6男子】

小6男子:アルファベットは読める・単語はほとんどゼロからスタート

週1時間・月四回の授業で5か月で中一の範囲を8割終了。(4×5=20時間)英検5級合格

7か月で中一の範囲全部終了(4×7=28時間


【実例②小4女子】

小4女子:アルファベット・曜日・月・動詞など簡単な単語は知っているけれど「文字で読めない」状態からスタート

夏休みと月2回の単発授業、計15時間で英検5級合格点達成。


【実例③中一女子】

中一女子:英語の基礎が分かっている状態からスタート。

週一回・月四回の授業で4か月で中一の範囲を終了。(4×4=16時間)今は中二の範囲を勉強中。


【実例④中三女子】

中三女子:英語は平均点以上取れるレベル。

週一回・月四回の授業で6か月で中三の範囲を終了。(4×6=24時間


ここから

●英語の基礎から始めないといけない場合➡平均25時間

●英語の基礎が分かっている場合➡平均20時間

ほど文法を学びきるのにかかるのがわかります。さらにそこから英検の問題傾向に慣れるため、模試や過去問を時間を図って実践練習をする時間も必要になりますので、合計で25~30時間を見ていれば安心でしょう。


つまり週一回の家庭教師の授業【だけ】で英検を目指す場合は5か月ほどかかりますし、週二回なら2か月半。おうちでもしっかり自学自習をされる場合はそれよりも短くなります。


※これは英検4級を受けられる方は英検5級を、英検3級を受けられる方は英検4級をすでに取得されているか、それ同等レベルの英語スキルがある場合に限ります。


ポイント③:ただ合格さえすればいいのか・それとも英語をしっかり学びたいのか

「英検に合格したい!」という目標の目的は何なのかを明確にする必要があります。

●英検を持っていることが何らかの受験の条件になっており、是が非でも受かりたい

●英語ができる事の証明として、英検で実力を可視化したい


どちらの目的かによって勉強法は変わってきます。

「英検4級や3級の英検を持っています」とお問い合わせいただく小学生のお子様で、『小学生で英検3級!すごい!』と思い、中3レベルの問題を解いていただくと解けないというパターンは少なくありません。


【英検を持っている=そのレベルの英語はできる】

と安易に結論付けできない場合が多いのです。


英検に受かるよう特化した勉強法をしてきた場合、受かることはできても、真の意味で文法が理解できていたり、文の構成がわかっているわけではないことが多いです。なぜなら、英検は4択問題で、コツさえつかめば、正解を絞り込める問題が多いから…。またマークシートのため4級までは単語が【書けなくても】受かることができます。


過去問を何度も解いていれば、似たような問題を繰り返しやっているうちに傾向がつかめ、要領のいい小学生なら正しくこたえられるようになります。


【英検が受かった=そのレベルの英作文ができる/単語が読める・書ける/長文が読める】

とも一概に言えず、結局あとで細かく学び直しをする必要が生じ、二度手間になります。


でも英検が何かを突破するための必須条件になっているのであれば、しっかり文法が分かっているかは度外視して、「この問題はこう解くの」「このワードがでてきたら、これを選べばいい」という小手先の教え方ができないこともありません。


私が大事にしているのはどんな問題でも解ける英語の基礎力

私は英検は受けるために勉強するものではなく、英語をしっかり勉強した結果、実力を証明するために受ける方が有益だと思っています。


そこで英検対策授業では、文法を学ぶ際、マークシートの四択問題ではなく、小学生でも書き取り問題を行ってもらっています。本当に文法を正しく理解したうえで、問題を解いてほしいと思っているからです。


それにははじめに時間がかかりますが、【小手先のコツを学んで英検を受かってから再度文法を学び直しする】手間が省け、結局は時間の差はそれほど変わらなくなります。


今回ご紹介した三つのポイントを思い返してみましょう。

今自分はどれくらいの英語力があるのか?

●毎日どれくらい英検のために時間が取れるか?

●自分が英検を受けたい目的は何?受かるのが目的?それとも英語力UPが目的?

これらの質問を自分に問いかけてみましょう。


それによって、いつからどんなスケジュールでお勉強を始められばいいかが見えてくるでしょう^^お手伝いできることがございましたら、お気軽にお声掛けくださいね。


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