単語帳だけで大学受験は乗り切れるか
英単語学習の教材として、使うべき単語帳が学校から指定されることがよくあります。
大学入試レベルとしては、
LEAP(数研出版)
システム英単語(駿台文庫)
ターゲット1900(旺文社)
あたりが定番でしょう。
では、大学入試に向けての単語学習(語彙強化)を、これらの単語帳だけで完成させること、つまり大学入試を単語帳だけで乗り切ることは可能なのでしょうか。
答えを言ってしまいましょう。
「無理」です。
正確に言えば、「できないことはない」のですが、それを可能にするための条件を挙げていくと「現実問題として無理」というのか結論にならざるを得ません。
以下、理由を示していきます。
収録単語の不足
ここ数年、大学入試(2次試験)の英語の平均的な難易度はじわじわと上昇してきています。
使われている語彙のレベルが極端に上がっているワケではありませんが、いわゆる「中堅」といわれるレベルの大学でも、従来の「定番」単語帳には収録されていない語彙がちらほらと出てきています。
さらに上位の大学であれば、この傾向はさらに強まります。
もっと言えば、いわゆる「難関校」になると、辞書に掲載されていない単語が(注釈なしで)出てくることすらあります(かなり稀なことですし、ほとんどの場合は派生語なので意味を推測できることがほとんどですが)。
語彙情報の「深さ」が不足
高校基礎~中級レベルで学習する単語には、多義語であったり複数の品詞で使われたりするものが多く含まれます。また、英作文などで的確に使おうとすれば、語法などについての情報も知っておく必要があります。
単語帳の場合、レイアウトの都合上、どうやっても各単語についてこれらの情報を網羅的に掲載することはできず、これらの情報をすべてカバーできていません。
低い検索性
単語帳を辞書代わりに、単語の意味を調べるのに使っている、という人も結構いると思います。
しかし単語帳を使う場合、索引を使って書かれているページを見つけてから、そのページを開くことになります。目的の単語にたどり着く前の段階で一手間かかってしまう、というのは、特に頻繁に使おうとする場合には積もり積もって大きなロスになってしまいます。
大学受験に「辞書」は必須
大学受験を考えているなら、単語帳はあくまでも語彙力の「基礎」を固めるためのものだと考えましょう。
そこから先の語彙力は、「未知の語句・表現に出会うたびに辞書を引く」という地道な作業で強化していくしかありません。
「ターゲット1900」「システム英単語」あたりの大学受験の定番単語帳は、遅くとも高3の夏休みが終わるまで、できればGW明けくらいまでにはひと通りの学習を仕上げて、そこから先は辞書を使ったブラッシュアップの段階に入っていくのが理想的。
読解問題だけでなく、文法・語法系の教材に取り組むときも、わからない語句が出てきたら片っ端から辞書を引きましょう。中学・高校あたりの英語学習では、「辞書を引けば引くほど力がつく」と思っておいて間違いありません。
単語帳は早めに卒業して、語彙強化の中心を辞書に移していくことをお勧めします。