小4・小5の重要性
中学受験で成功するために最も重要な時期は、間違いなく小4~小5の2年間です。
率直に言えば、小6よりも大切です。
「中学入試の合否は小4〜小5のすごし方で決まる」と言っても過言ではないでしょう。
私は、中学受験の重要学年を
5年→4年 →6年の順で考えています。
そのため、直前期であっても6年生の授業を極端に優先することはありません。
もちろん、6年生の学習も重要です。
しかし、それ以上に 5年生までの土台づくりが合否を左右するからです。
特に算数では、小5までに受験範囲の大半(塾によってはすべて)を学びます。
この時期に どれだけ基礎を固め、思考力を鍛えられるかで、小6での学習進度が大きく変わります。
つまり、小5は中学受験の土台を築く時期 であり、その基礎は小4の学習内容の上に成り立っています。
小4・小5前半の基礎固めが、後の学習をスムーズに進めるカギとなるのです。
さらに、小5では多くの塾で夏期講習を通じて 「速さ」「割合と比」「図形の相似」 など、入試の最重要単元を学びます。
これらは 一朝一夕で身につくものではなく、深い理解と効果的な反復練習が必要 です。
また、数の性質など 4年生以降に学んだ重要単元を復習する絶好の機会 でもあります。
この時期にしっかり学んでおかないと、いずれ塾の授業についていけなくなるでしょう。
最初は何とかごまかせても、小5の夏休み以降、 必ず成績がガタ落ちする時期 が訪れます。
逆に、小5までに しっかりとした地盤を築いておけば、一時的にスランプに陥っても短期間で立ち直ることができます。
合格を勝ち取るには、 思考力を徹底的に鍛え、小手先のテクニックに頼らない本物の実践力を身につけることが不可欠 です。
小4、小5の今こそ本物の学力を養い、志望校合格に向けて万全の体制を整えましょう。