脳科学「分かる」と「できる」の本当の違い
「分かる」と「できる」は似ているようでいて、全く別物であることはみなさんご存知だと思います。ですが、この違いを明確にできていますでしょうか。定義はヒトによって異なるので、あくまでも私個人の意見ではありますが、「分かる」と「できる」の差を意識することが大事だと思っています。
「分かる」と「できる」の違い
「知識」と「技術」の違いと言い換えることができます。
勉強で言えば、何も見ずに自力で答案が書けるかです。
1. 脳の使い方の違い
分かる(理解): 論理的にプロセスを理解し、知識として記憶の引き出しに仕舞われている状態
できる(実行): 記憶を適切なタイミングで引き出し、身体や思考を動かせるアクティブな技術になっている状態
普段料理をしたことがない人が、味噌汁を作るということを例に考えます。
味噌汁を作るだけであれば、切った具材鍋に入れてお湯で温め、出汁と味噌を加えるだけです。でも料理をしたことのないヒトに聞きます、本当に味噌汁自分で作れますか?という話です。
もう少し具体的にいうと、① 家のどこに包丁があるか分からない。② 具材が冷蔵庫に入っているかも把握していない。普段料理していないと、分からないことも多いと思います。私が一人暮らしを始めて、料理を覚えようと思ったときがあります。色々と悪戦苦闘した結果、物凄く時間が経っていたことを思い出します。テキパキと料理ができるのは、しっかりとした段取りができているからです。
2.「分かる」を「できる」に変える手順
「分かる」は脳に仕舞われている状態で、その知識はまだ「アクティブな技術」になっていません。
ステップ1:「理解」したことを「整理」する。
解ける問題にするための準備段階です。まずは、問題を解くための手順を言語化しましょう。脳に仕舞われている問題の解法を引き出しやすくするイメージです。言語化といっても難しく考える必要はありません。自分の中で解き方が腑に落ちる状態になっていれば良いです。
ステップ2:手本なしで「再現」を試みる。
ステップ1が終わったら、ヒントや答えを一切見ずに、自力でやってみます。ここで「どこが詰まるか」を明確にすることが、「分かったつもり」を壊すカギになります。
ステップ3:「修正」する。
できなかった部分を特定し、ステップ1に戻って確認します。自力で解けない場合、どこかで理解できなかった部分があるということです。答えを見てわかったし、良いかと終わらせてしまわないことが大事です。自力で解けない場合、どこに修正点があるのか、習っている先生に質問すると良いです。課題を自分で見つけられる生徒は強いです。
ステップ4:他人に「説明」できたら完璧です。
みなさんは教育のプロではありませんので、先生のようにうまく説明できる必要はありません。自分なりの言葉で言語化して説明してみることが大事です。ここが最終ゴールとなります。
「分かる」はまだ中間点で、「できる」が本当のゴール地点です。簡単な問題で良いので、少しずつ「できる」問題を増やしていきましょう。
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