忘れない脳を作る!最強の学習法「リトリーバル」
「せっかく覚えたのに、テスト本番で思い出せない……」 そんな悩みを抱えている受験生は少なくありません。
実は、記憶を定着させるために最も重要なのは、暗記ではなく、「思い出す作業」そのものにあります。
今回は、科学的に証明された記憶効率を高めるテクニック「リトリーバル(想起)」について解説します。
1. なぜ「思い出す」ことが記憶を強くするのか
リトリーバルとは、頭の中にある情報を意識的に「引き出す」ことです。
多くの人は、知識を頭に入れる「インプット」に時間をかけがちですが、
脳は「入ってきた情報」よりも「使った(引き出した)情報」を重要だと判断し、長期記憶として保存する性質があります。
思い出そうとして「えーっと、何だっけ?」と脳に負荷をかけるプロセスこそが、
記憶の回路を太くし、忘れにくい知識へと変えてくれるのです。
2. 今日からできる!リトリーバルの実践手法
① 「習ったことを振り返る(想起)」
1.目次を読む
入試問題を解く第一歩は、その問題で何が問われているかです。
学校、塾や予備校で授業受けたとき、その日習ったことの「目次」を読み、
何を学習したかをまず明確にしましょう。
2.学習項目を想起する。
目次を元に、単元ごとに想起した内容をメモ書き程度で良いので紙に書き出します。
どんな現象についての内容で、「どんな公式が使えて、どんな注意点があるのか。」
情報を整理するプロセスが、問題を解くときに知識を引き出しやすさにつながります。
このときに、自分の言葉で説明できるようにすることで、解法を想起しやすくしましょう。
② 問題集を「先に」解く
完璧に覚えてから問題を解くのではなく、少し学習したらすぐに問題演習に取り組みましょう。
インプットの直後、すぐにアウトプットを行うのが大事です。
自力で解くのが難しければ、教科書を見ながらでも構いません。
すぐに解説を見てしまうよりも効果的です。脳に必要な情報であることを認識させ、学習効果を高めましょう。
また、解けなかった問題は印をつけて、どこで躓いたか、メモしておくと良いです。
③ 少し時間をおいて、復習する。
脳は使わない情報をどんどん捨てていきます。
しかし、忘れかけたタイミングで「想起(リトリーバル)」作業を行うと、脳は「これは必要な情報だ」と判断し、
忘却のスピードを緩めてくれます。
ここでも、すぐに解説を見るのではなく、想起する訓練が大事です。
3. アドバイス
日頃からリトリーバルを意識した学習を取り入れることで、知識は単なる「暗記物」から、問題を解くための「生きた道具」へと進化します。「覚える」ことよりも、「どれだけ速く引き出せるか」です。それが、合格圏内へと一気に駆け上がる思考力を育みます。
