"「勉強はやめられない」時代” の中学生に伝えたいこと
2025/6/21
音楽やスポーツは「向き・不向き」や「やる気の有無」によってやめる選択肢がありますが、勉強には“やめる”という選択肢が事実上ないのが今の日本の中学生の現実です。特に「高校進学が当たり前」とされる社会の中では、勉強が苦手な生徒にとっては、「逃げ場のない戦い」のように感じられることもあります。
しかし、そんな状況でも前を向くための考え方や工夫は、必ずあります。
■ 勉強が苦手な中学生が前を向くための視点・方法
1. 「才能」ではなく「工夫」で勝負できるのが勉強
音楽やスポーツの世界は、早くから才能が問われる場面が多いですが、勉強は「やり方次第」で驚くほど伸びます。
たとえば、苦手な英語でも「中1のbe動詞・一般動詞からコツコツ復習したらテストで20点アップした」など、努力が数字に反映されやすいのが勉強です。ある程度の難易度までの高校受験であれば「才能の差」を「方法と継続の差」で上回れるということです。
2. 「将来の選択肢を広げる手段」として割り切る
「勉強=つまらないもの」と感じている子は多いですが、高校入試は“未来の自分を選ぶためのチケット”でもあります。
偏差値の高い高校だけが良いわけではありませんが、行ける高校が多いほど、将来の選択肢が増えます。
「勉強が好きじゃないからこそ、早く抜け出すために頑張る」という考え方も、一つの前向きな捉え方です。
3. 「自分のペース」でやれる環境づくり
学校の授業についていけない=自分はダメだ、と思う必要はありません。
自分に合ったオンライン家庭教師や塾、映像授業など、今は選択肢が多くあります。
「集団では理解できなかったけど、1対1ならわかった」という子も少なくありません。
「わかる → できる → 点が取れる → 自信がつく」のサイクルを一歩ずつ体験させてあげることが大切です。
4. 「逃げ場」ではなく「支え」を持つ
勉強に逃げ場がないように見えても、心の支えになる人や場所を持つことは大切です。
親、学校の先生、オンライン家庭教師など、誰か一人でも「わかってくれる大人」がいれば、それだけで前向きに頑張れるようになる子もいます。
■ 最後に
勉強が苦手な中学生にとって、受験はたしかにプレッシャーかもしれません。
でも、勉強は“今の自分”を変えることができる、数少ない手段です。
だからこそ、「どうせ自分には無理」ではなく、「少しずつでも進めばいい」と考えてほしいです。
そして周りの大人が、「その子に合った道具(=勉強法や環境)」を渡してあげることがとても大切です。
もしよろしければ
そのような大人の一人として私にお手伝いさせていただければと思います。
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