英単語学習を加速させる「忘却曲線」と周回ルール
2025/7/30
英単語を覚えても、時間が経つと忘れてしまう。
この現象は、ドイツの心理学者エビングハウスの「忘却曲線」で説明できます。
人は新しいことを学んだ直後は覚えていても、翌日には半分以上を忘れる可能性がある。
しかし、忘れる前に復習すると記憶は強化され、忘れにくくなるというのがポイントです。
この性質をうまく利用するのが「1・7・30ルール」。
例えば、ある単語を覚えたら…
・1日後に復習
・1週間後に復習
・1か月後に復習
このタイミングで確認することで、記憶の定着率が大幅にアップします。
1700単語を覚えるにはどうする?
では実際に、1700単語の単語帳を使う場合を考えてみましょう。
暗記でつまずく原因は「1回に詰め込みすぎて、復習のサイクルが回らない」ことです。
そこでおすすめなのが、毎日少しずつ新しい単語を増やしながら過去の単語も復習する方法です。
例えば次のようなスケジュールです。
・初日:1〜100を仕分け・学習
・2日目:1〜200(新100+前日の復習100)
・3日目:1〜300(新100+前日までの復習200)
この方法だと、毎日少しずつ新しい単語が追加されながら、過去の単語も自然と何度も目に入ります。
特に最初の1週間は忘却曲線を意識して、復習の間隔を短くするのがコツです。
ポイントは「重ねて覚える」
単語学習は「今日覚えて、明日には忘れる」の繰り返しです。
でも、毎日積み重ねていくと、脳はその単語を「重要な情報」と認識し、長期記憶に送り込んでくれます。1日100語でも、17日で1700語を一通り触れることが可能です。
その後は、1・7・30ルールに従って復習を重ねることで、無理なく長期定着が狙えます。
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