英単語を長期記憶に定着させるアウトプット練習法
2025/7/30
英単語の覚え方や周回方法、忘却曲線に沿ったスケジュール作りまではこれまでにお話ししました。
今回はその次のステップ、「覚えた単語をどうやって長期記憶にするか」にフォーカスします。
【1:なぜアウトプットが必要か】
英単語は「見ただけ」ではすぐに忘れてしまいます。
長期記憶に残すには、頭の中にある単語を自分で引き出す=アウトプットが不可欠です。
脳は「思い出そうとする作業」を通して記憶を強化するので、覚えたつもりの単語も積極的に使うことが大切です。
【2:効果的なアウトプット方法】
アウトプットにはいくつかの段階があります。
・目で見て日本語を思い出す(脳内アウトプット)
・実際に声に出して読む(音声アウトプット)
・紙に書く・指でなぞる(書き出しアウトプット)
この3段階を意識すると、視覚・聴覚・運動感覚をフル活用でき、記憶がより定着します。
特に寝る前や朝起きた直後の時間に行うと効果的です。
【段落3:赤シートと音声の組み合わせ】
暗記カードや赤シートを使って、英語→日本語、日本語→英語の両方向で確認します。
加えて、単語帳付属の音声や自分の録音を使うと、リスニング力とスピーキング力も同時に鍛えられます。
電車移動や隙間時間でもできる方法なので、日常に取り入れやすいです。
【段落4:小テストを自作する】
覚えた単語をノートにまとめ、ランダムに日本語だけを見せて英語で書く。
あるいは口頭で言う小テストを作ると、さらに定着が進みます。
友達や家族に出してもらう形式にするとゲーム感覚で取り組めます。
【段落5:習慣化がカギ】
どんなに良い方法でも、一度きりでは意味がありません。
毎日3分でもいいので、朝と夜の2回、頭の中で単語を思い出す時間を作りましょう。
忘却曲線に沿った復習とアウトプット習慣を組み合わせれば、英単語は確実に長期記憶に残ります。
次回は、このアウトプットを「習慣」として生活に組み込む方法を詳しく紹介します。
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