英単語を例文で覚える戦略
2025/7/30
英単語を単体で暗記しても、どうしても忘れやすいと感じたことはありませんか。
多くの人は「意味は覚えたけど、いざ文章で出てくると読めない、使えない」という経験があります。
これは単語が文脈に結びついていないことが大きな原因です。
そこでおすすめなのが、例文を使って単語を覚える方法です。
例文で覚えるメリット
単語を例文の中で覚えると、ただの暗記よりもずっと記憶に残りやすくなります。
理由は三つあります。
①文脈があると記憶が長持ちする。
単語だけでなく、その単語がどんな場面で使われるかまで一緒に覚えるため、思い出しやすくなります。
②英文法や熟語も同時に吸収できる。
単語帳の例文を音読するだけで、自然に語順や表現が身につきます。
③長文読解やリスニングへの橋渡しになる。
単語だけ知っていても、文章として出てきたときに理解できないとテストでは得点できません。
例文学習はそのまま実戦力につながります。
具体的な学習法
まずは単語帳やアプリに載っている例文を活用します。やり方は次の通りです。
・声に出すことを中心にする
例文は黙読よりも音読。音声がある場合はシャドーイング(後追い読み)も効果的です。
・自分で変形させる
例文を少し変えて、自分の身近な内容に置き換えてみましょう。例えば "I have a cat." を "I have a dog." に変えるなどです。
・赤シートやアプリで反復する
英語だけ見て日本語を言えるか、日本語だけ見て英語を思い出せるか、双方向でチェックします。
このサイクルを続けると、単語が「知っているだけ」で終わらず、「使える状態」になっていきます。
まとめ
単語は例文と一緒に覚えることで、記憶に残りやすく、英語の運用力も同時に高められます。
次の記事では、例文活用をどう日々の学習に組み込むか、さらに具体的なロードマップを紹介します。
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