総合型・学校推薦型対策

第4回:推薦入試の具体的な対策(面接・作文編)

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2025/9/18


◎なぜ面接・作文が重視されるのか?


推薦入試では「学力」だけではなく、その生徒が持つ人柄や将来性も大きく評価されます。

特に面接と作文は、 “点数では測れない部分”を見極める場 です。


高校側はこういった視点でチェックしています:

◎ 学校生活にどう取り組んできたか

◎ 将来どんな学びをしたいか

◎ コミュニケーション力や表現力

◎ 入学後に周囲に良い影響を与えられるか


つまり、面接と作文は「内申点やテストの点数を補うチャンス」であり、「その生徒の強みを直接アピールできる舞台」なのです。


◎作文対策の基本ステップ ✍️


推薦入試の作文は、多くの場合「自分の経験」や「将来の目標」をテーマに出題されます。

対策の流れは以下の通りです。


◎ ①過去の経験を棚卸しする

 部活動・委員会・学校行事・地域活動などを書き出しておく。


◎ ②“課題 → 行動 → 成果”の流れで整理

 単なる感想ではなく、「困難があった → どう行動した → 何を得たか」でまとめる。


◎ ③未来の目標につなげる

 「この経験を高校生活でどう活かしたいか」「将来どんな人になりたいか」を書く。


◎作文で失敗しやすいポイント ⚠️


実際に生徒さんがやりがちなつまずきは次のようなものです。


◎ 「頑張りました」「楽しかった」で終わってしまい、具体性がない

◎ 難しい言葉を使おうとして不自然な文章になる

◎ 経験と将来の目標がつながっていない


作文は「きれいな文章」を書く必要はありません。

むしろ大切なのは「誠実さ」と「具体性」です。


◎作文対策で差がつくポイント ✍️


作文は成功・失敗というよりも、 準備を早めに始めたかどうか が大きな分かれ目になります。


◎ 普段から本や記事を読んでいる生徒は、語彙が豊富で表現が自然

◎ 日記や感想文を少しでも書き慣れている生徒は、構成の型をすぐに掴む

◎ 対策を始めるのが遅いと「内容はあるのに時間内に書けない」ことが多い


つまり作文は「一夜漬けでは仕上がらない分野」。

日常的に読む・書く習慣があるかどうかで、練習に必要な時間が大きく変わります。


◎面接対策のステップ 🎤


面接は「普段の自分をどう表現するか」がカギです。以下の流れで準備するとスムーズです。


◎ ①質問リストを作る

 「志望理由」「中学で頑張ったこと」「将来の目標」など頻出質問をリスト化。


◎ ②答えを声に出して練習する

 書けても話せなければ意味がないので、必ず声に出して練習。


◎ ③姿勢・表情・声量を意識する

 内容以上に第一印象で評価される部分が大きい。


◎ ④第三者に見てもらう

 保護者や先生、家庭教師に聞いてもらうと改善点がはっきり見える。


◎面接でよくある落とし穴 ⚠️


◎ 暗記した文章をそのまま読んでしまい、不自然に聞こえる

◎ 質問に対して答えが長すぎて要点が伝わらない

◎ 逆に短すぎて「熱意が感じられない」と判断される


面接は「暗記ではなく会話」。

普段の自分の言葉で答えられることが最も大切です。


◎まとめ 🌸


作文も面接も、「いかに早めに準備するか」「普段の積み重ねをどう出せるか」で勝敗が決まります。

推薦入試は特別な力を求めているのではなく、 日常の努力や経験を、自分の言葉で表現できるか を見ているのです。


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