総合型・学校推薦型対策

第二回:推薦入試対策はいつから始めればいいのか?

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2025/9/18


◎「中3からでも間に合う?」という現実的な悩み


推薦入試は「過去の積み重ねが大切」と言われますが、実際にご相談いただくのは 中3になってから が多いです。

「高校入試=当日のテストで一発勝負」と思っていたけれど、夏を過ぎてから急に「推薦ってできないの?」と舵を切るご家庭は少なくありません。


確かに中3からでも推薦入試は目指せますが、戦略の立て方が大きく変わります。


◎理想は中1からの意識づけ 🌱


推薦を視野に入れるなら、中1の頃から「通知表が入試に直結する」という意識を持つことが理想です。


なぜなら:

◎ 多くの自治体で 3年間の成績が合算される

◎ 学校生活全体での取り組み(授業態度・提出物・行事参加など)も評価対象になる

からです。


「まだ中1だから大丈夫」と思っている間に、内申点はしっかり蓄積されていきます。


◎中2から始めても十分挽回できる ✨


中1で意識できなかったとしても、中2からの意識改革は十分に効果があります。

◎ 提出物を徹底して“提出率100%”を目指す

◎ 定期テストの点数を安定させる

◎ 授業態度を整えて先生の信頼を得る

こうした小さな積み重ねが、推薦の土台となる内申点を押し上げてくれます。


◎中3から始める場合のポイント 🎯


中3の夏以降に「推薦を狙おう」と考える場合は、成績の急上昇よりも 短期集中で伸ばせる分野に注力する 必要があります。


例えば:

◎ 苦手科目を“赤点回避レベル”まで底上げする

◎ 学習態度・提出物を徹底して印象を改善する

◎ 作文・面接を早めに練習し、強みを言語化する


特に作文や面接は数ヶ月の練習でも伸びやすく、推薦対策の“逆転ポイント”になります。


実際の事例から 📚


◎ 成功例

ある生徒さんは、中3の夏に急きょ推薦を目指すことになりました。

「内申と日常生活の姿勢はすぐに改善できる部分」と割り切り、入試勉強は一旦脇に置いて 定期テストと提出物に全集中。部活動や課外活動の取り組みもきちんとアピールできる形に整理し、結果的に内申点を大幅にアップ。なんとか中3からでも推薦に間に合わせることができました。


◎ 失敗例

一方で、すでに中1・中2の内申がほとんど残っていない生徒さんもいました。

「推薦で受けたい」というご家庭の強い希望があり、こちらからリスクを説明した上で挑戦しましたが、当然ながら過去の成績は変えられません。短期的に点数は上がったものの、推薦枠では希望校に届かず、最終的には本人の希望よりも下の高校に推薦で合格する形となりました。


◎まとめ


👉 推薦入試は「長期戦」が基本。でも「短期決戦」での逆転も可能。

◎ 中1からの意識が理想

◎ 中2からでも十分に間に合う

◎ 中3からは戦略を絞って挑戦

◎ ただし過去の成績は変えられないため、リスクも正しく理解しておく

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