理論化学が苦手な人ほど“条件”を読めていない…?!



みなさんこんにちは!講師の富岡です。
化学は大きく分けて3つの分野があります。
「理論化学」「無機化学」「有機化学」です。
その中でも理論化学を苦手にする人は多く、その原因は多岐にわたります。
しかし、多くの人が“条件”を読めていないからつまずいていると言っても過言ではないくらい、条件の見落としが発生しています。
今回はその点についてお話ししたいと思います。
理論化学の分野では、計算をメインとするものが多く、トレーニングが欠かせません。
しかし、計算練習だけではダメで、“条件”を正確に捉える練習をしなければなりません。
でないと、初見の問題に全く対応できなくなります。
特に共通テストや最難関大の試験で太刀打ちできない人はそこに原因があることが多いです。
では“条件”とは何か。
それは「温度一定のとき」「標準状態のとき」「コックを開いたとき」「体積を100mlにしたとき」のように、「〇〇したとき」に当たるものを“条件”といいます。
理論化学では、パッと見だと典型的に見える問題なのに解けない問題があります。
それは、見た目は典型的な問いですが、中身で条件がコロコロ変わっている問題です。
「“温度が一定である“とはどういうことか」「“コックを開いた“とあるが、開く前と後でどんな違いがあるか」など、条件を変えられても柔軟に思考できるかを見られています。
しかし、こういう“条件”を見落として、「あれ?問題集で似たものをやったはずなのに解けない!」となってしまうのです。
ですから、理論化学では徹底的に「〇〇したとき」のような“条件”にこだわってください。
普段の勉強でも、この条件だったらどの法則が使えるのか?と考えるようにしてください。
例えば、気体を封入した密閉容器のコックを開けたときは、まさか物質量保存の法則は使えませんよね?なぜなら気体が容器の外に逃げてしまっているからです。
また、例えば、温度が27℃であるとき、まさか気体は1mol=22.4Lではないですよね?なぜなら、それが成り立つのは標準状態(0℃、1.013×10^5Pa)のときだけですから。
みなさんには逐一「今どんな条件か。その条件ならどの法則が適用できるのか。」と考える癖づけをしていってもらいたいと思います。
その意識を持って問題演習するのと、その意識を持たずに問題演習するのとでは、大きく差がついてきます。
丁寧な勉強をしていきましょう!