化学の問題集は、1周目、2周目、3周目でその役割を変えます。|反復演習の強さ



みなさんこんにちは!講師の富岡です。
みなさんは化学の問題集を何周していますか?
私は「最低3周」を鉄則にしています。
問題演習をするときに、1回しかその問題を扱わないと、結局やっただけで自分のものにならない可能性があります(よほど易しい問題なら別ですが…)。
問題集は、1周目、2周目、3周目でその役割を変えますというお話になります。
✔️1周目
1周目は、基礎の運用の仕方をじっくりと研究するために使います。
教科書や参考書で、定義や法則などを学びますよね。それが実際にどのように問題で用いられているのかを研究します。
ここで大事なのは「研究」するという点です。
よほどな能力の持ち主でない限り、1周目からスラスラ問題を解けることなどまずありません。
はっきり言えば、1周目からそれは期待されていません。
そうではなく、1周目は「考え方を問題と解答から学ぶ」ために使うのです。
その際、逐一教科書や授業ノートと見比べながら納得することが重要です。
「なるほど、ここで〇〇の法則を用いるのか!」「教科書で言っていた△△の定義ってそういうことか!」という反応もそうです。
逆にこうも思って欲しいのです。
「あれ?なんでここでこんな計算しているんだ?」「あれ?もしかして自分は◯◯について勘違いしているのでは?」
こういう発見をしてもらいたいのですね。
1周目は「研究」の時間です。
基礎基本の運用をじっくりと学んでください。
スラスラ解けることはここではまだ期待しないでください。
✔️2周目
2周目は、自力で問題を解けるか確かめる場として用います。
1周目に学んだことがどれだけ自分のものになっているかを確認してください。
先に言っておくと、2周目もほとんど問題を解けない可能性があります。
ここで言いたいのは、「それでいいんです!」ということです。
みなさんこの2周目でできないと絶望しすぎです(笑)。
人間そんなに万能じゃありませんよ。
2周目なんてどんどん間違えてもらって良いです。
大事なのは自力で一回やってみた上で「意外とまだ自分のものになってないな」と思えることです。
だからもう一度教科書や授業ノートを見直しにいくのです。
そうすることで徐々に問題たちが自分の中に染み込んでいくのです。
2周目は、自力で解いてみるお試し期間のようなものです。
大抵の問題が解けなくてもいいのです。
ここで「わかったつもり」がいかに多いかを経験しておいてもらいたいのです。
絶望するのではなく、それを当たり前のことにして欲しいのです。
これが3周目に活きてくる、とても大事な工程なのです。
✔️3周目
3周目は、問題たちを体に馴染ませるために使います。
頭でわかっている、ではなく、体に染み込んでいる、という状態を目指します。
一度自分が触れた問題はここまで落とし込むことが大事です。
3周目になると、ミスも徐々に減ってきます。
それでもなおミスをする問題が出てきます。
そこが本当の意味での弱点です。
その問題には✔️マークをつけておき、4周、5周とあとでやりこむのです。
勉強は頭の活動のように思えるかもしれませんが、意外とスポーツのように身体活動に近いのかもしれません。
学んだことは体に染み込ませることが必要です。
体に染み込んだものだけが、試験本番で自分を助けてくれます。
3周目は、問題たちを体に染み込ませる期間です。
次のテキストに進みたい気持ちがこの辺りで出てくると思いますが、グッと堪えて3周目までやるかどうかで、成績は大きく変わります。
あれこれ問題集に手を出すより圧倒的にレベルアップにつながりますよ◎
以上のように、1冊の問題集を3周することで、各段階において徐々に自分のものになっていくわけです。
1周2周じゃもったいない!
1冊の問題集を3周使ってみてください。世界が変わります。