化学の共通テストで得点率を高めたければ“定性性”にも着目せよ!

みなさんこんにちは!講師の富岡です。
共通テスト化学について今回はお話ししていきたいと思います。
さて、みなさんは「定量性」と「定性性」という言葉を知っていますか?
以下に、ざっくりとした説明を入れておきます。
定量性:いわゆる数値計算。公式などに数値を当てはめて答えを出したりすること。
定性性:意味や現象の読み取り。公式が意味するところや、今何が起きているのかを把握すること。
共通テスト化学では、定量性だけでなく定性性も求められていることをご存知でしょうか?
みなさんは普段問題集で問題を解くときに「定量性」にはたくさん触れているんです。
公式を用いて計算し、答えを出しますよね?あれが「定量性」です。
しかし、共通テストは「いちいち計算するな!現象をみよ!公式を読め!」とメッセージを送ってきます。
これ、化学はもちろんですが、物理ではもっと顕著です。
要は、「今何が起こっているのか」「その公式は何を意味しているのか」を把握しなさいということです。
例えば、「鉛蓄電池を放電したときにpHの値はどうなるか?」といった類の問題だった場合、いちいち計算に持ち込むのではなく、鉛蓄電池の放電式を“読めば”いいのです。
また、「同温・同圧のとき、理想気体では何が成り立つのか?」といった類の問題でも、「PV=n RT」の式を“読めば”いいのです。
さらに、グラフを選ぶ問題も、いちいち計算するのではなく、公式が比例の式だと読めれば直線の形なはずだとわかります。次いで横軸や縦軸の変化も「今何が起こっているのか」を把握することで、「濃度が半分になったな」とか「こんなに小さい数値にはならないな」とか読み取れるわけです。
問題文から「今何が起こっているのか」を把握し、解こうとするのではなく、公式を“読む”ことで処理していく。
このように、定性的な議論でいけるのであればわざわざ定量的に公式に当てはめて数値を出すような作業はいらないでしょ?というのが共通テストのメッセージの一つでもあります。
定性的な議論で済ませられるものはそれで済ますに越したことはないのです。時間短縮にもなります。
解いて数値を弾き出すということだけが化学ではありません。
繰り返しですが「今何が起こっているのか」を把握し、「公式を読む」ことが大事な姿勢です。
共通テストはそういう意味で良い練習になります。
共通テストの化学がどうも弱いなという人は、この“定性性”の強化に走ってみてください。