夏期講習のテキストで伸びる子、潰れる子。圧倒的な差を生む「家庭学習の引き算」
中学受験の天王山と呼ばれる夏休み。塾の夏期講習が始まると、連日長時間の授業に加え、辞書のように分厚いテキストと膨大な宿題が課されます。 この過酷な環境下で、秋以降に成績を大きく伸ばす子と、算数への自信を失い潰れてしまう子。両者を分ける決定的な違いは、勉強の「量」ではありません。
家庭学習において、勇気を持って「引き算(捨てること)」ができているかどうかです。
1. 「全部やらせなきゃ」という親の焦りが子を潰す
夏期講習のテキストは、最難関校から中堅校まで幅広い層に対応するため、あらゆる難易度の問題が詰め込まれた「幕の内弁当」です。 真面目なご家庭ほど「塾から出された宿題はすべて完璧にこなさなければ」と焦り、子どもの睡眠時間を削ってまで応用問題に挑ませます。しかし、疲労困憊の脳で難問に向き合っても、ただ解法を丸暗記するだけの「作業」になり、本質的な算数の力(論理的思考)は一切育ちません。
2. 圧倒的な差を生む「家庭学習の引き算」3つのルール
夏期講習の効果を最大化するためには、家庭学習の量をあえて減らし、「質(構造の理解)」に全振りする必要があります。
① 応用問題(捨て問)は思い切ってやらない お子様の志望校や現在の実力に合わない正答率の低い難問は、親が事前に×をつけて「これはやらなくていい」と明確に引き算してあげてください。
② 「解く量」を減らし「説明する時間」に変える 10問のドリルをただこなすより、3問の基本問題を「なぜこの式になるのか」と子ども自身の口で説明(言語化)させる方が、圧倒的に基礎力が定着します。
③ 完璧主義を捨て「6割」の基礎固めに集中する 入試は満点を取るテストではありません。誰も解けない難問に時間を奪われるより、絶対に落としてはいけない「基本〜標準レベルの構造」を徹底的に理解することに時間を投資しましょう。
3. 親の最大の役割は「やらないこと」を決めること
塾は「やるべきこと」を大量に提示してくれますが、「やらなくていいこと」までは一人ひとりに教えてくれません。それらを取捨選択し、情報過多から子どもを守るのがご家庭の最大の役割です。 「全部やらなくても大丈夫。基本だけしっかり言葉にしよう」 その一言が、プレッシャーに押し潰されそうな中学受験生を救い、秋からの飛躍へと繋がります。
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オンライン家庭教師マナリンクにて中学受験・算数指導を行う木村です。 私の講座では、膨大なパターンの暗記ではなく、問題文を読み解き「構造」を見抜く本質的な指導を軸としています。生徒自身が自分の言葉で論理を組み立てる「セルフ授業」を通じて、どんな初見問題にも揺るがない力を育成します。
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