オンライン家庭教師マナリンク
算数

中学受験 算数の復習が終わらない5年生・6年生へ|問題をA/B/Cに分けるだけで変わること

2026/6/26

「算数の復習をやってもやっても終わらない」「毎週全部解き直しているのに時間が足りない」——そんなお悩みを持つ5年生・6年生の保護者の方へ書いています。神奈川県秦野市で「元八塾」を運営している吉行です。オンライン家庭教師として日能研・四谷大塚・SAPIX・グノーブルなど各塾のお子さんを指導する中で、この「復習が終わらない」問題は本当に多くの家庭で起きています。

今日お伝えするのは、問題を3段階に分けるだけで復習の効率が劇的に変わる方法です。難しいことは何もありません。

なぜ「全部解き直し」では追いつかなくなるのか

5年生の後期から6年生にかけて、算数の学習量は一気に増えます。予習シリーズ・新演習どちらも、1週間の問題数が増え、過去の単元との組み合わせも増えていく。このタイミングで「習った問題を全部解き直す」というやり方を続けると、単純に時間が足りなくなります。

問題は100問あるのに、解き直しに使える時間は限られている。結果として「なんとなく全部やったけど雑になった」という状態に陥りやすい。これが、勉強時間は確保しているのに点数が安定しない、という状況の一因です。

解決の鍵は、「全部を同じ濃さでやる」のをやめることにあります。

A/B/C分類で復習に濃淡をつける

私が生徒に伝えている方法が、問題を解く前にA・B・Cの3段階で分類することです。

Aは「だいたい90%以上の確率で解ける」と感じる問題。Bは「60%くらい、自信はあるけど少し怪しい」という問題。Cは「30%くらい、正直なところあまり自信がない」という問題です。

復習の時に重視するのはBです。Aは問題を一読して確認するだけで十分。Cはテスト直前に時間を使っても正答率が上がりにくいので、テスト対策という観点では優先順位を下げる。限られた時間の中でBに集中することで、点数に直結する問題の定着度を確実に上げていきます。

大切なのは、この判断を「問題を読んだ瞬間」にすることです。最初はうまく判断できなくていい。「Aだと思っていたのに解けなかった」「Bだと思ったら案外すんなり解けた」という経験を重ねながら、自分の理解度を正確に把握する感覚を育てていきます。この感覚を持てるかどうかが、6年生後期の伸びを大きく左右します。

間違えた問題には星マークを残す

復習の効率を上げるためにもう一つ重要なことがあります。間違えた問題を消しゴムで消さないことです。

間違えた問題にはそのまま星マークや印をつけておいてください。次に復習する時に「ここで引っかかったんだ」と一目で分かる。これが積み重なると、自分がどのパターンで崩れやすいかが見えてきます。見えてきたら、そこを重点的に仕上げていく。それだけで、次のテストの精度が変わってきます。

間違えた内容を消してしまうと、「この問題、前も間違えたけど何が原因だったっけ」という大切な情報が失われます。ミスの記録は、復習の羅針盤です。

解き直しの回数よりも「仕上げ度」が大事

よく「何回解き直したか」という話になりますが、回数よりも大事なのは「その問題を見た瞬間に解き方が浮かぶか」というレベルまで持っていけているかどうかです。

たとえば鶴亀算・旅人算・つるかめ算系の問題でも、何度も繰り返して「あ、このパターンね」と即座に反応できる問題は、テスト本番でミスしにくい。逆に「解けるかな……」と確認しながら解く問題は、本番で崩れやすい。

A/B/C分類を使いながら、Bの問題を「Aに格上げする」ことを目標に復習を積み重ねていくと、全体の定着度が上がっていきます。5年生のうちにこの習慣をつけておくと、6年生での追い込みがまったく変わります。

まず今週の復習で試してみてください

難しく考える必要はありません。今週の復習から、問題を見た瞬間に「これA、これB、これC」と心の中で分けながら取り組んでみてください。

最初は感覚がつかみにくいかもしれません。でもそれでいい。「Aだと思ったのに解けなかった」という経験が、自分の理解の甘さを教えてくれます。その気づきこそが、本当の実力向上につながっていきます。

復習が終わらないのは、お子さんの努力が足りないせいではありません。やり方を少し変えるだけで、同じ時間でずっと多くのものが身につくようになります。一緒に取り組んでいきましょう。

元八塾では、日能研・四谷大塚・SAPIX・グノーブルなど各塾の教材に対応したオンライン個別指導を行っています。復習のやり方や算数の取り組み方を一緒に整理したい方は、マナリンクのプロフィールページからご相談ください。

「中学受験 算数のケアレスミスが減らない本当の理由と、今日からできる対策」も合わせて読んでいただくと、復習の質と量の両面から整理できると思います。

このブログを書いた先生

このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら

算数対策におすすめの指導コース

算数月額コース
中学受験算数|苦手克服×志望校対策の個別サポート!
三者面談あり
タイプ別
無料体験あり
中学受験算数|苦手克服×志望校対策の個別サポート!
25,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
小学1〜6年生
  • 塾に通っているが、算数だけついていけていない
  • 家で教えると衝突してしまう
  • 小5・小6での受験スタートでも可能性を伸ばしたい
コースの詳細を見る
算数月額コース
不登校でも安心|小学生の算数やり直しマンツーマン
三者面談あり
タイプ別
無料体験あり
不登校でも安心|小学生の算数やり直しマンツーマン
25,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
小学1〜6年生
  • 家ではなかなか親が教えられず困っている
  • 学校に長く行けておらず、勉強が止まっている
  • 集団授業だと理解が追いつかない
コースの詳細を見る
算数月額コース
苦手を好きにチェンジ!基礎から始める中学受験対策【算数】
三者面談あり
タイプ別
無料体験あり
苦手を好きにチェンジ!基礎から始める中学受験対策【算数】
18,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
小学1〜6年生
  • 勉強が苦手だけど、中学受験にチャレンジしたい生徒さん
  • 基礎練習から始めたい生徒さん、偏差値50を目指す生徒さん
  • 明るく無理なく導入し、一緒に勉強してくれる先生をお探しの生徒さん
コースの詳細を見る
5,000/月
小学4〜6年生
  • 進学塾に通ているが、家庭学習の管理が大変。
  • 進学塾の宿題にいつも追われていて、身についているか不安。
  • 好きな科目は家庭学習をしているが、嫌いな科目はあまりやっていない。
コースの詳細を見る
算数月額コース
【中学受験算数】基礎力を固めて偏差値50の壁を突破する!
三者面談あり
タイプ別
無料体験あり
【中学受験算数】基礎力を固めて偏差値50の壁を突破する!
18,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 頑張っているのにテストで点数が取れなくてお悩みのお子さん
  • 偏差値が40付近で停滞しているお子さん
  • 算数だけ偏差値が50を中々越えられないお子さん
コースの詳細を見る

算数のブログ

中学受験 算数 順番通りに復習すると損をする理由|バラバラ解きのすすめ

中学受験 算数のケアレスミスが減らない本当の理由と、今日からできる対策「うちの子、算数はわかってるはずなのに、テストのたびにケアレスミスで点を落として……」と頭を抱えているお母さん、お父さんはいませんか。神奈川県秦野市で「元八塾」を運営している吉行です。オンライン家庭教師としてもグノーブル・SAPIX・四谷大塚・日能研など様々な塾に通うお子さんを指導していますが、算数のケアレスミスについてのご相談は本当に多いです。今日は「ケアレスミスは注意力の問題だ」という、長年広まっている誤解を一度きれいに手放していただきたいと思って書きました。ケアレスミスの正体は「復習の量と質の不足」ケアレスミスという言...続きを見る
ヒロユキの写真
ヒロユキオンライン家庭教師
2026/6/26

中学受験 算数 答え合わせのタイミングが成績を決める

中学受験の算数で答え合わせのタイミングを間違えると、どれだけ問題を解いても成績は上がらない。これは勉強量の問題ではなく、学習設計の問題だ。「毎日算数をやっているのに点数が伸びない」という家庭の学習を見せてもらうと、かなりの確率でこの場面に行き着く。10問解いて、全部終わってから丸付けをする。バツがついた問題の解説を読む。理解した気になって次の問題へ進む。翌週のテストでまた同じ問題が解けない。この「解いてから全部丸付け」という習慣が、算数の成績を停滞させる主因の一つだ。「全部解いてから丸付け」が学習効果をゼロにする理由算数の答え合わせを後回しにすることの問題は、記憶の鮮度にある。10問を一気に解...続きを見る
ヒロユキの写真
ヒロユキオンライン家庭教師
2026/6/23

中学受験 算数 時間配分|1問1分の感覚を今から育てる練習法

算数のテストで、時間が足りずに最後まで解けなかった……そんな経験、お子さんにありませんか?神奈川県秦野市で「元八塾」を経営している吉行です。オンライン家庭教師としてマナリンクでも指導していますが、算数が得意な子でも「スピードが足りない」という壁にぶつかるお子さんは少なくありません。問題を解く力はあるのに、時間内に終わらないのはとてももったいない。今回は、中学受験の算数で1問1分の感覚を身につける練習法について書いてみます。中学受験の算数、実は1問あたり何分使えるか知っていますか?まず、入試本番の時間配分を逆算してみましょう。多くの中学受験校の算数の試験は、50分で大問が20〜25問という構成で...続きを見る
ヒロユキの写真
ヒロユキオンライン家庭教師
2026/6/22

場合の数で樹形図を使うのは負けじゃない。難関校ほど計算では出せない理由

場合の数の問題で、お子さんはいつも計算で答えを出そうとしていないか。樹形図を書こうとしない、あるいは「樹形図は時間がかかる」と思い込んでいるなら、それが偏差値60の壁を作っている原因かもしれない。先日の授業でこんな場面があった。場合の数の問題を出すたびに、生徒が樹形図を書かずに計算だけで突き進む。何度か指摘しても自己流を貫く。僕はその場で「場合の数はもう教えない」と言った。本気だった。なぜそこまで言うか。計算だけで場合の数を解こうとする姿勢は、ある水準を超えた瞬間に完全に機能しなくなるからだ。「計算で出せる問題」は難関校に出ない場合の数の問題には、大きく分けて2種類がある。計算だけで答えが出る...続きを見る
ヒロユキの写真
ヒロユキオンライン家庭教師
2026/6/19

塾の計算問題集では足りない。出る順計算問題集を僕が毎年全受験生に買わせる理由

執筆します。塾の計算問題集では足りない。出る順計算問題集を僕が毎年全受験生に買わせる理由旺文社の「出る順」計算問題集を、中学受験の算数指導で僕が毎年全受験生に購入させている理由を話す。理由は単純で、塾の計算教材だけでは本番で出る計算問題に慣れることができないからだ。塾に通っていれば計算練習はしている。毎週テキストをこなしているし、計算ドリルだって一応ある。それでも受験本番の算数で計算ミスが止まらない子、最後まで解ききれない子が後を絶たない。その理由を「うちの子は計算が弱いから」で片付けてしまうと、根本的な対処ができないまま本番を迎えることになる。塾の計算問題集が「ぬるい」理由塾が配布する計算教...続きを見る
ヒロユキの写真
ヒロユキオンライン家庭教師
2026/6/19

この先生の他のブログ

ヒロユキの写真

中学受験 算数 順番通りに復習すると損をする理由|バラバラ解きのすすめ

2026/6/26
中学受験 算数のケアレスミスが減らない本当の理由と、今日からできる対策「うちの子、算数はわかってるはずなのに、テストのたびにケアレスミスで点を落として……」と頭を抱えているお母さん、お父さんはいませんか。神奈川県秦野市で「元八塾」を運営している吉行です。オンライン家庭教師としてもグノーブル・SAPI...
続きを読む
ヒロユキの写真

中学受験 算数のケアレスミスが減らない本当の理由と、今日からできる対策

2026/6/26
「うちの子、算数はわかってるはずなのに、テストのたびにケアレスミスで点を落として……」と頭を抱えているお母さん、お父さんはいませんか。神奈川県秦野市で「元八塾」を運営している吉行です。オンライン家庭教師としてもグノーブル・SAPIX・四谷大塚・日能研など様々な塾に通うお子さんを指導していますが、算数...
続きを読む
ヒロユキの写真

中学受験 算数 答え合わせのタイミングが成績を決める

2026/6/23
中学受験の算数で答え合わせのタイミングを間違えると、どれだけ問題を解いても成績は上がらない。これは勉強量の問題ではなく、学習設計の問題だ。「毎日算数をやっているのに点数が伸びない」という家庭の学習を見せてもらうと、かなりの確率でこの場面に行き着く。10問解いて、全部終わってから丸付けをする。バツがつ...
続きを読む
ヒロユキの写真

中学受験 過去問 いつから|女子校入試の「難化」を逆用する古い過去問戦略

2026/6/23
中学受験の過去問をいつから、どの順番で解かせるか迷っている保護者の方へ。吉祥女子やフェリスなどの女子校を志望している場合、近年の過去問から入るのは得策ではない。理由は単純で、難しくなりすぎているからだ。女子校入試の過去問が近年難化している事実中学受験の入試問題は、全体として難化傾向にある。特に女子校...
続きを読む