中学受験 算数の復習が終わらない5年生・6年生へ|問題をA/B/Cに分けるだけで変わること
「算数の復習をやってもやっても終わらない」「毎週全部解き直しているのに時間が足りない」——そんなお悩みを持つ5年生・6年生の保護者の方へ書いています。神奈川県秦野市で「元八塾」を運営している吉行です。オンライン家庭教師として日能研・四谷大塚・SAPIX・グノーブルなど各塾のお子さんを指導する中で、この「復習が終わらない」問題は本当に多くの家庭で起きています。
今日お伝えするのは、問題を3段階に分けるだけで復習の効率が劇的に変わる方法です。難しいことは何もありません。
なぜ「全部解き直し」では追いつかなくなるのか
5年生の後期から6年生にかけて、算数の学習量は一気に増えます。予習シリーズ・新演習どちらも、1週間の問題数が増え、過去の単元との組み合わせも増えていく。このタイミングで「習った問題を全部解き直す」というやり方を続けると、単純に時間が足りなくなります。
問題は100問あるのに、解き直しに使える時間は限られている。結果として「なんとなく全部やったけど雑になった」という状態に陥りやすい。これが、勉強時間は確保しているのに点数が安定しない、という状況の一因です。
解決の鍵は、「全部を同じ濃さでやる」のをやめることにあります。
A/B/C分類で復習に濃淡をつける
私が生徒に伝えている方法が、問題を解く前にA・B・Cの3段階で分類することです。
Aは「だいたい90%以上の確率で解ける」と感じる問題。Bは「60%くらい、自信はあるけど少し怪しい」という問題。Cは「30%くらい、正直なところあまり自信がない」という問題です。
復習の時に重視するのはBです。Aは問題を一読して確認するだけで十分。Cはテスト直前に時間を使っても正答率が上がりにくいので、テスト対策という観点では優先順位を下げる。限られた時間の中でBに集中することで、点数に直結する問題の定着度を確実に上げていきます。
大切なのは、この判断を「問題を読んだ瞬間」にすることです。最初はうまく判断できなくていい。「Aだと思っていたのに解けなかった」「Bだと思ったら案外すんなり解けた」という経験を重ねながら、自分の理解度を正確に把握する感覚を育てていきます。この感覚を持てるかどうかが、6年生後期の伸びを大きく左右します。
間違えた問題には星マークを残す
復習の効率を上げるためにもう一つ重要なことがあります。間違えた問題を消しゴムで消さないことです。
間違えた問題にはそのまま星マークや印をつけておいてください。次に復習する時に「ここで引っかかったんだ」と一目で分かる。これが積み重なると、自分がどのパターンで崩れやすいかが見えてきます。見えてきたら、そこを重点的に仕上げていく。それだけで、次のテストの精度が変わってきます。
間違えた内容を消してしまうと、「この問題、前も間違えたけど何が原因だったっけ」という大切な情報が失われます。ミスの記録は、復習の羅針盤です。
解き直しの回数よりも「仕上げ度」が大事
よく「何回解き直したか」という話になりますが、回数よりも大事なのは「その問題を見た瞬間に解き方が浮かぶか」というレベルまで持っていけているかどうかです。
たとえば鶴亀算・旅人算・つるかめ算系の問題でも、何度も繰り返して「あ、このパターンね」と即座に反応できる問題は、テスト本番でミスしにくい。逆に「解けるかな……」と確認しながら解く問題は、本番で崩れやすい。
A/B/C分類を使いながら、Bの問題を「Aに格上げする」ことを目標に復習を積み重ねていくと、全体の定着度が上がっていきます。5年生のうちにこの習慣をつけておくと、6年生での追い込みがまったく変わります。
まず今週の復習で試してみてください
難しく考える必要はありません。今週の復習から、問題を見た瞬間に「これA、これB、これC」と心の中で分けながら取り組んでみてください。
最初は感覚がつかみにくいかもしれません。でもそれでいい。「Aだと思ったのに解けなかった」という経験が、自分の理解の甘さを教えてくれます。その気づきこそが、本当の実力向上につながっていきます。
復習が終わらないのは、お子さんの努力が足りないせいではありません。やり方を少し変えるだけで、同じ時間でずっと多くのものが身につくようになります。一緒に取り組んでいきましょう。
元八塾では、日能研・四谷大塚・SAPIX・グノーブルなど各塾の教材に対応したオンライン個別指導を行っています。復習のやり方や算数の取り組み方を一緒に整理したい方は、マナリンクのプロフィールページからご相談ください。
「中学受験 算数のケアレスミスが減らない本当の理由と、今日からできる対策」も合わせて読んでいただくと、復習の質と量の両面から整理できると思います。
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