世界一の算数教育「シンガポール式算数」とは?日本との違いを元教員が解説
世界一の算数教育「シンガポール式算数」とは?日本との違いを元教員が解説
「世界一の算数教育」と聞くと、どこの国を思い浮かべますか?
実は、シンガポールです。
国際学力調査(TIMSS)では、シンガポールは長年にわたり世界トップレベルの数学力を維持しています。
私は約25年前、シンガポールとマレーシアの学校を訪問し、現地の授業を見学する機会がありました。
そこで驚いたのは、子どもたちが答えを急ぐのではなく、「なぜそう考えたのか」を大切にしていたことです。
日本との違い
日本の算数は、とても丁寧に基礎を積み重ねる優れた教育です。
一方、シンガポールでは、
・図を使って考える
・考え方を説明する
・一つの問題を深く考える
ことを特に重視しています。
どちらが良い悪いではなく、それぞれに良さがあります。
バーモデルとは?
シンガポール式算数を代表する学習法が「バーモデル」です。
文章題を帯状の図で表し、
「全体」
「部分」
「差」
「何倍」
などの数量関係を目で見えるようにします。
すると、
「何を求めればいいのか」
が自然に分かるようになります。
日本の子どもにも合う理由
30年以上、小中学校で算数・数学を教えてきましたが、
文章題が苦手なお子さんの多くは、
計算が苦手なのではなく、
「問題の意味が見えていない」
ことが少なくありません。
図にすると、
「あっ、そういうことか!」
と表情が変わる子をたくさん見てきました。
だからこそ、日本の教科書にシンガポール式の考え方を組み合わせることには大きな価値があると感じています。
私の授業でも取り入れています
シンガポールで学んだ考え方は、帰国後から少しずつ授業に取り入れてきました。
もちろん、日本の教科書に合わせながらです。
具体物を動かし、
図に表し、
式にして、
最後は自分の言葉で説明する。
この流れを大切にしています。
まとめ
シンガポール式算数は、公式を覚える勉強ではありません。
「考える力」を育てる学び方です。
これからも、世界の教育から学び、日本の子どもたちに合った指導を続けていきたいと思います。
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