SAPIXマンスリー対策|デイリーサポートの捨て問の決め方
SAPIXのマンスリー対策として、デイリーサポートを全部やり直そうとしていませんか。その真面目さこそが、マンスリーで点が取れない最大の原因です。今回は、テスト前の3週間で「何を捨てるか」を決める話をします。
僕はこれまでena・四谷大塚・日能研で最上位クラスを担当してきましたが、SAPIX生の答案を分析していると、ほぼ全員が同じ場所で溺れています。教材の量に対して、時間が足りていない。それだけです。
デイリーサポートは、全部やる前提で作られていない
まず、身も蓋もない事実から始めます。
SAPIXのデイリーサポートは、最上位クラスの生徒が全問こなすことを想定した分量です。そうでないクラスの生徒が同じ量を同じ密度で追うと、1問あたりにかけられる時間が足りず、全部が「解説を読んで分かったつもり」で終わります。
さらに残酷なのは、それでも保護者からは「やっている」ように見えることです。机に向かっている時間は長い。ノートも埋まっている。なのにマンスリーの点数は動かない。この状態を、僕は良質な養分と呼んでいます。塾の側から見れば、教材をきちんと消化してくれる、ありがたいご家庭です。
ですが、あなたが欲しいのは消化率ではなく得点でしょう。
マンスリーの点差は、前半の計算と小問で決まっている
マンスリー確認テストの構成を思い出してください。前半に計算と小問集合、そこから応用が続きます。
クラスの上下を決めているのは、後半の思考力問題ではありません。前半の計算と小問を、何分で、何問正解して抜けたかです。ここに10分かかる子と5分で抜ける子では、後半に使える時間が倍違います。時間が足りないから焦る、焦るからミスをする、ミスをするから前半に戻って見直す。この悪循環が、マンスリーの失点の正体です。
つまり対策すべきは「難しい問題を解けるようにすること」ではなく、「簡単な問題を速く正確に抜けること」です。順番が逆になっているご家庭が、驚くほど多い。
SAPIXマンスリー対策・3週間の設計
具体的な設計を書きます。テストまで3週間ある前提です。
1週目は、仕分けだけをします。デイリーサポートのうち、お子さんが自力で正解できた問題に印をつけ、それ以外を「今回やる問題」と「今回は捨てる問題」に分けます。基準は明確で、解説を読んで5分で理解できないものは捨てる。今の学力から遠すぎる問題は、時間対効果が悪すぎます。SAPIXのカリキュラムは螺旋型で、捨てた単元は必ずまた戻ってきます。永遠に失うわけではありません。
2週目は、捨てなかった問題だけを2周します。1周目は解き直し、2周目は「解法の一行説明」だけをさせます。これは面積図、これは消去算で式を2本立てる、と口で言えれば、その問題は身についています。手を動かす必要はありません。
3週目は、前半の速度訓練に全振りします。基礎トレに加えて、計算と小問を毎日10問、時間を測って解く。目標は1問1分未満です。ここで初めて、後半の応用に挑む時間が生まれます。
やることを減らして、空いた時間を速度に投資する。これがSAPIXマンスリー対策の設計です。
マンスリーの復習で、ノートを綺麗に書かせない
もう一点だけ。マンスリーの復習で、間違えた問題を丁寧にノートにまとめ直させているご家庭がありますが、あれは学習ではなく作業です。
必要なのは、なぜ間違えたかを一言で分類することだけです。知識がなかったのか、計算を間違えたのか、問題文を読み違えたのか。この3つのどれかを問題番号の横に書く。それだけで、次に何を強化すべきかが見えます。綺麗なノートは、達成感だけを与えて、得点を与えません。
明日から親がすべき、非情な決断
デイリーサポートの半分に、赤線を引いてください。「今回はやらない」と宣言してください。
塾から配られた教材を親の判断で減らすのですから、不安になって当然です。ですが、全部に手を出して全部が中途半端になるより、半分を確実に自分のものにした方が、マンスリーの点数は上がります。中学受験は、限られた時間で合格最低点を超えるゲームです。ゲームには、ゲームの戦い方があります。
【関連する指導コース】
今回のような教材の仕分けとテスト前の設計は、マナリンクのプロフィールにある「【SAPIX】マンスリーで崩れない算数の「型」を作る」というコースで、実際にお子様の答案とデイリーサポートを見ながら一緒に組み立てています。無料相談・無料体験もありますので、仕分けの基準だけ聞いてみたい方もお気軽にどうぞ。
このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら
中学受験におすすめの指導コース
- 何を覚えればいいかわからない
- テストで良い得点をとるためのコツを知りたい
- できればテストのふり返りも習慣にしたい
- 中学受験の対策をしているが偏差値が伸びない
- 中学受験のプロに対策をつくってほしい
- そもそも中学受験何をすればいいかわからない
- 予習シリーズで学習を進めている全ての中学入試を受験する生徒様
- 塾で予習シリーズの内容がわからないので、コーチングをしてほしい生徒様
- 週テスト・組み分けテストでしっかりと点数を取りたい生徒様
- 中学受験理科の基礎が抜けている生徒さん
- 色々な分野の暗記が苦手な生徒さん
- 塾や他の教科を優先してしまい後回しにしている生徒さん
- 公立中高一貫校(横浜南・YSF中など)を第一志望にしており、適性検査の記述対策に不安があるお子様。
- 模試の判定がD判定やC判定で伸び悩んでいるが、記述力を磨いて逆転合格を勝ち取りたいお子様。
- 文章を書くこと自体に苦手意識があり、自分の考えを論理的に構成する力を基礎から身につけたいお子様。