中学受験の国語、記述を書かない女子生徒に共通する心理
記述問題が丸ごと白紙で返ってくる。しかも、時間はまだ余っている。この矛盾を見たとき、多くの親御さんは「実力不足だ」と考えます。ですが実際には、実力の問題ではなく、心理の問題であることが少なくありません。
「間違えるのが嫌だから書かない」という心理
特に女子生徒に多いのが、「間違えるのが嫌だから書かない」という心理です。正しい答えが分からないくらいなら、何も書かない方がまし。そう考えてしまう生徒は一定数存在します。厄介なのは、この心理が本人にとって「合理的」に感じられてしまう点です。何も書かなければ、少なくとも「間違えた自分」を見なくて済みます。
しかし、テストの採点においては、白紙は確実に0点です。一方で、何かを書けば、部分点がもらえる可能性が残ります。中学校の採点者も、できる限り点数を与えたいと考えているのが実情で、意図に近いキーワードが一つでも入っていれば加点されることがあります。つまり、間違いを恐れて何も書かないことこそが、最も点数を失う選択なのです。
正論より「確率の話」、家庭での部分点の可視化
この心理に対して、正論で「間違えてもいいから書きなさい」と言い聞かせても、あまり効果はありません。本人にとっては、正論よりも「間違えた自分を見たくない」という感情の方が強いからです。効くのは、採点の仕組みそのものを教えることです。白紙は0%、何か書けば正答率は0%より上がる。この単純な確率の話として伝えると、感情論を挟まずに納得できる生徒は多くいます。
家庭でできる工夫もあります。記述の練習をするとき、正解か不正解かの二択で丸をつけるのをやめ、「このキーワードが入っていれば1点」というように、部分点を可視化してあげることです。0点か100点かではなく、20点、40点、60点と積み上げていく感覚を持たせると、書くことへの抵抗が少しずつ薄れていきます。
真面目で完璧主義な生徒ほど、この罠にはまりやすいという皮肉があります。優等生であろうとする気持ちが、逆に得点を遠ざけているわけです。
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書けば点になる。書かなければ何も生まれない。この単純な事実を、今日から徹底してください。
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