合格する小論文の勉強法とは
2025/3/11
小論文は3ヶ月も書く練習をすれば誰だって型どおりに書けるようになります。問題は視点をどうとるのかです。
ある生徒さんは、新聞の社説をもとに授業してほしいとのことで、毎回、授業の冒頭で社説を一緒に読みしました。読んだ社説を要約したうえで、第2問として口頭試問がある、というような入試だということで、論点を導出する方法についてお教えしました。
論点をどのように導出するのかというのは高校生一人では無理ですから(その辺は、私のように日々人目に触れる文章を書いていないと厳しいのではないかと思います)、私が授業において、ライブで論点を出しました。初見で社説を読み、その場で論点を出すのは非常に楽しかったです。
例えば、教育格差について論じられている社説からは、「平等とは何か」という近代法の概念について紹介しました。あるいは、その社説が暗に前提としている概念(例えば、教育を受ける機会は平等でなくてはならないという考え方)について紹介しました。
冒頭にも述べたように、誰だって3か月も書く練習をすれば、それなりにかたちの整った小論文を書くことができるようになります。しかし、マーチクラス以上の大学、あるいは国公立における小論文というのは、型どおりに書いたからといって決して合格するわけではありません。特に、医学部入試における小論文は、明らかに課題文が前提としている思想を洞察できますか?という設問になっています。
視点を導出する、あるいは課題文が前提としている概念を洞察する。こういったことは、それができる先生について教わらないと、独学では限界があります。しかも3ヶ月やそこら勉強したのでは無理です。今のうちから小論文のご受講をご検討ください。
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