成績を上げるためにするべきこと
2025/1/29
本日もよろしくお願いいたします。
今日は中学社会で定期テストでは点数がとれるものの、模試や入試実戦になると高得点がとれない人向けに話させていただきます。
また、吉野の講座ではこのようなことが起きないように講座で対応できる体制を作っています。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
■定期テストで点数がとれるのは?
まず、定期テストで点数が取れる理由から話していきます。
中学社会の定期テストの大半は学校で配られているワークをしっかりとこなして覚えれば点数がとれます。極論、1日全力で暗記してテストに臨めば点数はある程度は取れると思います。
理由としては、問題の配列が決まっていることが多いからです。つまり、ワークの答えを丸暗記していけばその通りに出ていれば点数は取れます。そして、範囲も決まっているため、その範囲だけしっかりとワークを見ながら学習をすれば点数は取れます。
逆に点数が取れない人は、暗記学習が苦手な人になります。もしくは普段からの学習ができていない人、だと思います。
要は、「我慢暗記大会」なのです。そこには学習習慣をつけるなどのことは定期テストの学習においてはあまり関係はないのです。短期間でいかに知識を蓄えて放出できるか、なのです。
ただし、90点以上の点数を狙っている人は、記述問題の対策ができていなかったら点数は上がりません。つまり、そういう生徒は逆に普段からの学習ができていなければなりません。
■模試で点数がとれない……
そして、生徒にとって最大の問題が、「定期テストで点数がとれるのに、模試になったら点数がとれない」という問題です。これについては理屈は簡単です。学習習慣がついている人とそうでない人の差が大きく出るのです。
特に、模試についてはある程度の範囲が出ていることがありますが、定期テストと比べると抽象的に表現しています。定期テストの場合は具体的な範囲が決まっているが、内容を掘り下げて出題しているものもありますが、範囲に従って学習すればいいのです。
それに対して、模試は具体的な範囲が決まっていません。例えば、「世界地理総合」という感じで範囲が出るのですが、定期テストに比べると具体的な学習箇所が定まっていないのです(定期テストでは「ヨーロッパ」「北アメリカ」などと具体的な箇所が決まっているのです)。そのため、地域別に学習をするだけでは点数がとりにくいのです。
地域別で出るならまだいいです。テーマ史で出てくることも想定されます。知っているものについては自信もって解答できますが、思考型問題や資料読解問題など形が変えられると点数がとりにくくなるのです。
そう。社会については、定期テストの問題の作られ方と模試や入試の問題の作られ方が異なるのです。これを理解したうえで学習を行わないといけないのです。一問一答集だけの学習、定期テストと同じような対策では高得点がとりにくくなります(よほどの記憶力がいい場合はこの限りではない)。これが模試で点数がとりにくい理由になるのです。
■今の社会に対するアドバイス
上記のことは今に始まったことではないのですが、近年の公立高校入試でも同様の傾向がみられるのです。そして、ここ数年の公立高校入試では、単純な一問一答の出題が減少しているのです。単純な問題が数問しかないのはザラで、資料読解・短文記述問題・論述問題・正誤問題などの形式が増えているのです。
知識を覚えることは大事ですが、それ以上に知識の活用法ができていなければいけないのです。単純な一問一答集で学習していると、このような知識の活用に問題が出てくるのです。
このようなことが分かっているのにもかかわらず、学校・塾の指導者はアップデートできずに今までの学習で通用できる、と間違った指導を行っている人が多いのです。入試前でも1か月しっかりやれば間に合う、という論拠のない指導が個別指導などを通じて横行しているのです。
しかしながら、公立高校入試についてはこのような指導でも実は公立高校に合格することはあります。これがあるため、間違った合格体験記を流れてくるのです。
このような学習では高校に入ってからも同じことの繰り返しです。そして、大学入試でも3か月前になって社会科の問い合わせをする、という悪循環をたどるのです。
正直に言いますと、このような自転車操業的な学習ではどこかで破綻します。加えて、受験する科目は社会だけではないのです。英語・数学などでも同様の学習を行えばどうなるか、もうわかると思います。
そのため、指導者の大半は、まずは英数をやりなさい、という指導をしていますが、これは間違っていないと思います。普段の学習は英数メインで行い、週末で5科目を行っていけばいいと思います。英語・数学はその先の学年の土台にもなるので、当然使えるようにならなければいけません。これは普段からの学習で身につけるものだと思います。
■普段からの学習時間の理想
中学社会の学習時間の理想とは「週3日、30分」を続けて行えば十分だと思っています。確かに週1日2時間行えば同じだよね、といいたいのですが、これでは行わない日のことを全く考えていないため、学習効果はあまり高くないと思います。
英語・数学についても学習時間を10分でもいいので毎日コツコツ行うように習慣づけを行う学習をするといいと思います。中1では平日の学習時間は1時間~2時間、土日祝日は5時間程度を確保できれば十分だと思います。つまり、土日祝日で1週間で不足になっている部分の補強を行うようにしてください。もちろん、土日で部活の大会などがあれば学習時間が少なくなりますが、それでも最低限の学習時間を確保するようにしてください。
■吉野の講座では
以上のことから、吉野の講座では「学習の習慣づけ」をかなり意識した授業となります。そのため、1週間で1回の授業の場合は日割りで行うという習慣づけを意識させます。これは週2の授業でも同様です。まずは習慣づけを行うことを授業で徹底的に指導します。
授業でも意識づけ、宿題でも習慣づけなどを行うようにしています。
じつは、成績を最短で上げるには学習の習慣づけがしっかりできることが大きいと思っています。そして、模試でも安定した高得点を取るにはこのような習慣づけをコツコツと行う人が直前期になっても強くなるのです。
もちろん、短期間で怒涛の追い込みをして逆転合格するケースもありますが、その先のことを考えると結果は明白です。受験や勉強などはこれからも続いていきます。その時に短期間で効率よく行う人も多いと思いますが、基本土台の構築と学習する覚悟などがないといけないと思います。
来年度(3・4月)からの講座では、習慣づけの意識づけを強化するだけでなく、中学生の授業ではICT教材も活用したコースを設置しています(使用の際には許諾などもとっているので安心して使用できます)。また、日本史でも土台学習の構築から無理なく早慶・MARCH・関関同立レベルまで引き上げる授業を行います。徹底した演習で強化していきます。その時も学習習慣の意識づけを強化していきます。
今年度は日本史講座での単発授業を受けた生徒様にも十分満足いく授業ができたと思います。もちろん、これからもよい授業を提供できるようにしたいと思います。よろしくお願いいたします。
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