【不登校で遅れた学習を取り戻す3つの方法】 ――心を整え、学ぶ力を取り戻す「きゅうご式リスタートメソッド」
【不登校で遅れた学習を取り戻す3つの方法】
――心を整え、学ぶ力を取り戻す「きゅうご式リスタートメソッド」
不登校の期間が長くなると、「勉強が遅れてしまった…」「どこから手をつければいいのか分からない」という不安を抱くお子さんや保護者の方が多いです。
けれども、私はこれまで30年以上、学校に行けなかった子どもたちを数多く見てきて、はっきり言えることがあります。
💬「勉強の遅れは、心の回復とともに、いくらでも取り戻せる」
大切なのは「がんばれ」と追い込むことではなく、心を整え、自己肯定感を取り戻し、学びへの好奇心を再点火すること。
ここでは、私が実際に指導で効果を上げてきた「きゅうご式・3つのリスタート方法」を紹介します。
① 「勉強」よりも先に“安心感”を取り戻す
不登校の子どもにとって、もっとも大切なのは「心の安全基地」です。
学校という環境に傷ついた経験がある場合、勉強を再開する前にまず安心して話せる相手と安心して失敗できる場をつくることが第一歩になります。
きゅうご先生式ステップ:
無理に机に向かわなくてOK。
1日10分「雑談タイム」をつくる(学びとは関係ない話で大丈夫)。
子どもの言葉をさえぎらず、最後まで聞く。
すると、「この人の前なら自分でいていい」と感じ、心が動き始めます。
心が動くと、自然と学びへのエネルギーも戻ってくるのです。
② 「できない」ではなく「できた!」を積み上げる
不登校期間のある子は、どうしても「自分は遅れている」と感じやすくなります。
でも、焦りの中でいきなり学校のペースに合わせようとすると、また苦しくなってしまいます。
そこで大切なのが、**“ミクロの成功体験”**です。
1問でもできたらOK、10分集中できたらOK。
「できなかったところ」ではなく、「できた一歩」を一緒に言葉にしてあげることで、自己肯定感が回復していきます。
💡ポイント:
“1日10分の学習”を習慣にする
得意な科目・単元から始める
その日の「できた!」をノートに残す
私はこの「できたノート」をつけることを、どの生徒にもおすすめしています。
ページをめくるたびに、「自分って、やればできる」と感じられるようになるからです。
③ 「好き」から学びを再スタートする
勉強が止まってしまった子に必要なのは、“根性”ではなく“興味のスイッチ”です。
たとえば数学でも、「図形が好き」「パズルが得意」「お金の計算は面白い」など、本人の“好き”を起点に学びを再設計します。
きゅうご式では:
ゲーム・アニメ・音楽など興味ある題材を教材化
「算数×心理」「理科×日常」など体験型に変換
学習+自己理解(レジリエンス心理)で“再起力”を養う
不登校は「止まった時間」ではなく、「自分を見つめ直す時間」。
一人ひとりの個性とペースに合わせることで、止まっていた時計は再び動き出します。
🌱 まとめ:「学び直し」は“心の回復”から始まる
1️⃣ 安心感を取り戻す
2️⃣ 小さな成功を積み上げる
3️⃣ “好き”から再スタートする
この3つを意識することで、どんなお子さんも確実にリスタートできます。
私はこれまで、学校に行けず自信を失っていた子たちが、「また勉強したい」と笑顔を取り戻す瞬間を何度も見てきました。
その瞬間こそが、教師としていちばん嬉しい瞬間です。
不登校は「終わり」ではなく、「再出発のサイン」です。
きゅうご先生と一緒に、心と学びのリスタートを始めましょう。