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英検準1級で英語免除は邪道|早慶・医学部は個別試験で勝て

2026/9/18

英検準1級は「ゴール」ではない。早慶・医学部の個別試験を突破するための「通過点」にすぎない

こんにちは。マナリンクで、早慶・医学部を目指す高校生の英語を指導している 上谷 です。

今日は、英検準1級を目指している、あるいはすでに合格したお子さんを持つ保護者の皆さまに、どうしてもお伝えしたいことがあります。

【「これで英語は一安心」は本当か】

「うちの子、英検準1級に受かったんです。これで英語は一安心ですよね」

保護者面談で、この言葉を何度耳にしてきたでしょうか。

お気持ちはよくわかります。高校生で準1級に合格するのは、決して簡単なことではありません。お子さんの努力は心から称えるべきものです。

しかし、約二十年にわたり大手予備校や医学部専門予備校の教壇に立ち、難関大学を目指す受験生を見続けてきた立場から、

あえて厳しいことを申し上げます。

英検準1級の合格は、ゴールではありません。
大学に入るための「切符」として使い切って終わるものでもありません。

それは、はるか先にある本当の目標へ向かう道の、ひとつの通過点にすぎないのです。

【「準1級で英語免除」は本当にお得なのか】

ここ数年、英検の級やスコアを入試の英語試験の代わりとして扱う大学が急増しました。

準1級があれば英語が満点扱いになる。英語の試験そのものが免除される。そんな制度を「お得な裏ワザ」として紹介する情報も少なくありません。

「それなら早く準1級を取らせて、あとは他の科目に集中させよう」

そうお考えになるのも、無理のないことでしょう。

けれども、私に言わせれば、

これは邪道です。

【入試問題を作らない大学に、お子さんを預けますか】

大学が自ら英語の問題を作らず、外部試験の結果だけで英語力を判断する。それは、その大学が**「自分たちの手で学生を選ぶ」という責任の一部を手放している**ということです。

入試問題とは、大学が「うちで学ぶにはこれだけの力が必要だ」と受験生に示すメッセージです。

そのメッセージを発することをやめた大学に、人生で最も伸びしろのある四年間と、決して安くない学費を預けてよいのでしょうか。

英検準1級だけで英語が済んでしまう入試で、大切なお子さんの進路を決めないでください。
そういう大学を、安易に「第一志望」にしないでください。

【早慶・医学部の英語は「別次元」】

私がここまで強く申し上げる理由はひとつです。

早稲田・慶應、そして私立医学部の個別試験で問われる英語は、英検準1級とはまったく次元が違うからです。

早慶の長文は、語彙レベルこそ準1級と重なりますが、求められる読みの深さが違います。筆者の論理の運び、段落どうしの関係、あえて書かれていない前提まで読み取らなければ、正解にたどり着けません。

医学部の英語は、さらに容赦がありません。医療や生命科学を題材にした学術的な英文を限られた時間で正確に読み解き、内容を日本語で論理的に説明し、自分の考えを英語で書くことまで求められます。

準1級に合格した生徒が、初めて早慶や医学部の過去問を開き、まったく歯が立たずに呆然とする。

そんな場面を、私は数えきれないほど見てきました。

【準1級は「最高の踏み台」になる】

一方で、準1級の学習をきちんと積み上げてきた生徒には、はっきりとした強みがあります。

語彙の土台がある。長い英文に耐える体力がある。英語で意見を組み立てた経験がある。

この土台の上に、精密な構文解析と論理的な読解の訓練を重ねていくと、個別試験の英語が驚くほど「見える」ようになります。

準1級は、使い方次第で最高の踏み台になるのです。

問題は、多くの受験生が踏み台に乗ったところで満足し、跳ぶことをやめてしまうことにあります。

【現場で問われるのは「級」ではない】

私は英語教育に携わる前、英国系航空会社で十七年間、イギリス人の同僚と毎日英語で仕事をしてきました。

そこで痛感したのは、資格の級やスコアは、実際の現場ではほとんど意味を持たないということです。

問われるのは、相手の言葉の裏にある意図を正確に読み取り、自分の考えを筋道立てて伝えられるかどうか。それだけでした。

難関大学の個別試験が求めているのも、まさにこの力です。そしてこの力こそが、大学での学び、研究や医療の現場、国際的な舞台で、お子さんを本当に支える力になります。

【保護者の皆さまへのお願い】

お子さんが準1級に合格したら、どうか「これで英語は終わり」と言わないでください。

代わりに、こう声をかけてあげてください。

「よくやったね。ここからが本番だよ」

準1級合格を、大学に入るための手段で終わらせてはいけません。それは、早慶や医学部の個別試験を正面から、難なく突破するための武器として磨き上げるべきものです。

資格に頼って入れる大学ではなく、その大学が本気で作った入試を自分の力で突破し、胸を張って門をくぐる。

その経験は、合格という結果以上に、お子さんの人生に大きな自信を残します。

英検準1級は通過点です。その先にある、もっと高い場所を一緒に目指しませんか。

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